あろてあろあ日記

単なる日記です。特にテーマもありません。
目的地を定めない旅行もいいものです。

裁判官

2006-12-29 | Weblog
裁判所も昨日で仕事納めです。

ゆえに修習生も今日から年末休みです。年明けは4日からです。
このあたりは一般企業と同じでしょう。
ただ修習生でも,弁護修習中の人などは,配属先の事務所によるので,既に昨日あたりから9日まで休み,という人もいるようです。


もっとも裁判所も,令状当番の裁判官は,年末年始も裁判所にやってきます。

令状当番とは,刑事事件で,警察などの捜査機関が犯人を逮捕するとき,逮捕状などの令状が必要なのですが,その令状を出すのが裁判官であり,逮捕等は深夜や土日,年末年始に関係なくなされるので,令状の審査のために裁判官が当番制で裁判所に待機する制度をいいます。
当番の日が日中の場合もありますが,当直になる場合もあるし,土日・年末年始になる場合もあるので,元旦から裁判所にこなくてはならない裁判官もいるわけです。
加えて,対応する書記官も泊り込むことになるので,少なくとも二人は裁判所に職員がいることになります。
令状当番が回ってくる頻度は,他の世界と同様,若手のほうが高いようで,当直や土日,年末年始の当番は若手の裁判官であることが多いようです。

また,裁判所は他の役所と同様年功序列であり,若手の裁判官の給料はそんなによくなく,また裁判官には残業代がでません。土日に出勤しても当然手当はつきません。
もっともこれは検察官も同じらしく,僕の友人の検察官は,初任のころ,時給にするとコンビニバイトより安いと嘆いていました。

さらに,裁判官は3年に一度くらいの割合で転勤があり,全国各地に容赦なく飛ばされます。単身赴任は必須です。


まあ,そうは言っても,裁判官の給料は日本国憲法に減額してはならないと書いてあるほどで,また,給与の額自体も一般の公務員と比べて高めであり,厚生年金に比べて有利な共済組合なども含め,普通の仕事に比べて恵まれていることは否めず,それだけに裁判官は修習生の間でも人気の職業であり,狭き門となっています。

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