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★元阪神タイガース・井川慶投手応援ブログ★

奇妙な巡り合わせ

2007-04-20 14:33:30 | 井川慶
昨日、家に帰ってから晩ご飯を食べながら中日戦を観ていました。5回表を終わったところで7-1。中日らしからぬプレーに、「今年はたいしたことないなぁ。呪いが中日に乗り移ったんちゃうん」などとケラケラ笑ってた私が悪いんです、ええ。正直、「今日も勝った」と思ってしまいました。ナゴドでそんな慢心は絶対に禁物だということは、井川ファンである私が一番わかっていたはずなのに。
ボーグルソンはやっぱり安心して観ていられないなぁとか、なんであそこでおさむじゃなくって高橋光やねんとか、おさむを守備から入らせる意味がわからんとか、久保田の2・3塁のピンチが一昨年の9.7に重なってここは抑えてくれるんじゃないかと思ったらそんなうまくはいかなくてがっかりしたり、やっぱナゴドでは中村豊やろとか、いろんなことを思いながら、逆転された時点で諦めてしまった私は録画していた井川の初勝利の試合を観ることにしました。

ストライク先行でいいピッチングでしたよ。初球ストライクがほとんどで、変化球も決まって安定感があり、2点取られたのが不思議なくらいでした。味方の援護にも恵まれて、9-2の快勝。待ちわびたメジャー初勝利でした。
もちろん、私もうれしかった。やっとメジャーでの第一歩を踏み出し、これから一歩一歩階段を上って行くように成長していくんだろうなと思いました。これまでの井川がそうであったように。
井川のメジャー初勝利。本当にうれしい。確かにうれしい。でも、何かが足りない...。

結局、阪神は7-9で敗れてしまいました。やっぱりナゴドはナゴドだった、なんて簡単に済ませられない。でも、私の中では以前ほどの悔しさや腹立たしさは沸き起こりませんでした。やはりそこに井川がいないからなんだろうか...?

井川のメジャー初勝利に何か引っかかるものを感じたのは、そこなのです。井川にとって夢のメジャー初勝利は何物にも代え難い価値のある物だと思うけれど、私にとってはそうじゃなかった。私にとってはそれよりもナゴドで中日打線を相手に完封してくれる方がよっぽどうれしいのです。せめて、去年ナゴドで井川が1勝でもしてくれていればそこまで引きずることはなかったのかもしれませんが。
この日のナゴドの試合を観て、井川が投げた試合を思い出した人は数多くいるでしょうね。「もう井川はいないのに・・・」みたいな言い方をされるとちょっと悔しいけど、そう思われても仕方ない部分はあります。というか、私自身が「ナゴドの呪い」を生んでしまったのは井川のせいなんじゃないかって思ってるくらいですから。だからこそ、1つでも勝ってからメジャーに行ってほしかったのです。通算100勝とか巨人戦20勝とか、そんなもの達成できなくても今となってはどうでもよくて、とにかくナゴドでの嫌な思い出を阪神ファンから払拭してほしかった。


今朝のサンスポに井川の独占手記が掲載されていました。
【井川・独占手記】苦しい経験してきて、よかった

「応援されていないチームで、なぜ投げているのか」と自問自答しているうちに「メジャーに行きたいなら集中して投げろ」と自分に言い聞かせて試合に臨むようになった。「井川はいい投手だったな、と後悔させてやろう」と心に誓うようになって、悩みが消え、吹っ切れた。
なんだか、これ読んで悲しくなりました。「応援されていないチーム」か...。じゃあ、私はなんだったんだろう?どれだけ必死で応援しても、結局一部の心ない罵声にかき消されるのなら、もはや応援する意味なんてなかったということ?井川のメジャー挑戦への原動力は、単に一部の阪神ファンに対する反骨心からくるものだったの?

でも、例えそれが本心であったとしても、お願いだからもうそういうことは公の場で言わないでいてほしい。せっかく夢のメジャーの舞台に立ったのだから、過去の嫌な出来事はスッパリ忘れて前だけを見据えているのかと思っていたけどそうではなかったのかなぁ。
井川がどんなにひどい心の傷を負ったのか、当事者でない私には知りえないことです。ただ、以前デイリーのインタビューで語った「阪神でなければメジャー行きを考えなかったかもしれない」という言葉から、井川が相当追い詰められていたであろうことは想像に難くありません。でも、純粋に応援していた阪神ファンがその言葉にどれだけ悲しくて寂しい思いをしたのか、井川はわかっているのだろうか?


う~ん、、、全然こんなこと書く予定じゃなかったんだけどなぁ。メジャー初勝利のお祝いエントリーのはずだったのに。てか、サンスポに釣られすぎか...。
井川のメジャー初勝利の日に、阪神がナゴドで大逆転負け。なんでこんな巡り合わせになっちゃったんだろう...。


阪神ナイン、井川メジャー初勝利に大喜び(ニッカン)