12月BARの片隅で ～淋しい街から～

11月に入り早速焦っている。落ち着きがない。余裕がない。時間がない。能力がない。強さがない。
だけど自分の弱さと付き合えるだけのよく分からない変なメンタルだけぎりぎり持ち合わせている。

何度も同じよな話を書いてきたかも知れないけれど、今この時期だからもう一度書いておこうと思う。
野球ばかりしていた少年時代。その野球に挫折したのが中２の冬。挫折というほどの大袈裟なものでもないけれど当時の自分にとって野球を辞める決断を下すのはそれなりに大きなことだった。その時期と前後して心の中に芽生えていたのが音楽に対する憧れ。冬休みに従兄弟が家に持って来た数本のカセットテープ。その中から強烈なインパクトを受けたのがARBだった。「淋しい街から」のイントロと歌い出しの石橋凌の声、そして歌詞。全部が心に突き刺さった。



それなりに色々あって中卒で働くつもりでいたけど、やっぱりそれなりに色々あってとりあえず高校へ。だけど更に色々あって自主退学。とりあえず高校生のアルバイトから始めた中華屋さんでの仕事がいついしかフルタイムの仕事になったのが17歳の頃と記憶している。毎日きつかった。仕事から帰っても眠れない。心身は疲れきっていたけど眠れない。そして明け方近くまでノートに詩を書き続けた。詩と言えるようなもんじゃなかったけど。言葉を吐き出すように書き綴った。



少し生活が落ち着いたのが19歳の頃。映像制作会社に転職してカメラマンの助手から仕事を覚えてラジオ局でADの仕事もした。ある冬の日。幾許かの年末手当が入ったので楽器を購入しようと心斎橋の三木楽器に立ち寄ったが心はちっとも弾まなかった。何が出来ると言うのか。歌も歌えない、楽器も弾けない、作詞作曲も出来ない。結局何も出来ないまま10代が終ろうとしていることに気づき愕然とした。

80年代後半の冬の心斎橋。無力感に苛まれながらこの街のあちこちに点在するであろうライブハウスやライブバーに思いを馳せた。「いつかはミナミのバーの片隅で自分の歌を歌えるようになりたい」そう思った。

あれからとてつもなく長い年月が過ぎている。当時の夢は一応叶えたのかも知れないけれど、まだまだ何かが足りない。

12/5(月)平日の夜に心斎橋のバーにて一人で歌います。








「何やっとんねん」と言わずにおれない人生ですが、
こんな男の歌と声を聞きに来てください。


田中悟ワンマン

【日時】12/5(月)19時半オープン20時スタート
【料金】2000円(＋2ドリンク要オーダー)
【場所】ロージー心斎橋NEO
【ご予約】お名前とご人数をお書きください。
ツイッターDM　https://twitter.com/tanakasatoru713
ホームページ　https://tanakasatoru.wixsite.com/home-1/contact
※12名様限定となっております。


皆様のご予約お待ちしております！






【スケジュール】
ロージー心斎橋NEO
11/6(日)19時オープン19時半スタート
【料金】2000円(1ドリンク付)
【場所】ロージー心斎橋NEO
【出演】田中悟 川内聡一朗 いちご
総持寺チェンノガット
【日時】11/13(日) ※詳細未定
【場所】総持寺チェンノガット
【出演】田中 悟 他
ロージーABENO
【日時】11/18(金)19時オープン19時半スタート
【料金】2000円(1ドリンク付)
【場所】ロージーABENO
【出演】田中悟 みゆき先輩 ハルキゲニア RanoRaraku