メールのやり取りに集中していると、マスターが『いちごみるく』をテーブルにそっと置き、続いて黄色い花も。
無言だったけど、これはメッセージかな。
メールなんてやめてゆっくりなさいよ、って。
佐野のコーヒー専門店珈琲音での一コマ。
足利での仕事が終わり、ここまで来たからには寄り道したい。
と向かった先が珈琲音。
コーヒーミルクに想いやり生乳を使う稀なお店。パンやスイーツの原材料には国産小麦や平飼い卵などを選んでいることからも、食への意識の高さが伺える。
だから何の抵抗もなくショートケーキが食べられる。せっかくなので牛乳も飲んでみたかったけれど、普段通りにブラックで飲む気でいたためミルク無しにしてしまい、チャンスを逃した。ちょっと後悔。
それにしても懐かしかったな、いちごみるく。
白いセロファンにいちご柄をあしらった包み紙が可愛くて、可憐な感じも。中のキャンデーは乙女チックなピンク色だったはず(帰りの暗い車中で食べたので、色は未確認)。昭和から平成へと生き延びてこれたんだね、よかった、よかったね。
ところで、なぜ『いちごみるく』なの?
原材料から想像するに、わざわざ買うかな?
いささか疑問に感じたけれど、こういう機会でもないと食べることのない『いちごみるく』。「噛む飴」というコンセプトのもと開発され、構想から一年後の1970年8月に発売。当時から子どもたちに人気だったイチゴ味のフレーバに、1992年からはイチゴ果汁を、現在はあまおうの果汁を使い、今もって進化中。