アプリコット プリンセス

チューリップ城には
とてもチャーミングなアプリコット姫がおりました

超弦理論 ヒッグス・ボソン(H⁰)

2023-10-04 12:07:23 | 理論物理学 素粒子


 👆は、軽いクォークによるヒッグス・ボソン(H⁰)の構成で、軽いクォークとウィークボソンに質量を与える二つのヒッグス場による影響を受けている状態に相当する。

 単純に考えれば、👆の構造はマイナス質量になるが、元々、ヒッグス・ボソン(H⁰)は真空の基底状態に落ち込んでいるので、ヒッグス場がマイナスの状態であっても、その状態が真空であれば構わない。

 標準モデルでは、ストレンジ、チャームや、ボトム、トップを含む三世代のヒッグス・ボソン(H⁰)の構成があるので、其々に異なった結合定数が存在している。すると、困った事に、ヒッグス場も同様にして三世代分を用意する必要が生じてしまう。

 ヒッグス場が世代粒子ごとに三種類あれば都合が良いのだが、その場合には、ヒッグス粒子も三種類必要になる。



 👆は重いクォークで構成されたヒッグス・ボソン(H⁰)で、この場合には、マイナスの質量は生じないように見える。ただし、トップクォークは例外的にヒッグス・ボソン(H⁰)よりも重たくなっている。

 このトップクォークによるヒッグス・ボソン(H⁰)の構造は、ヒッグス機構に深刻な影響を与える。トップクォークの質量をヒッグス機構で説明すれば、他のクォークの質量は説明できない。そして、ボトムクォークの質量をヒッグス機構で説明すれば、軽いクォークの質量も、トップクォークの質量も説明できない。これは、三種類の結合定数を定義できても変わらない深刻な問題となる。



 👆は、超弦構造から得られるヒッグス・ボソン(H⁰)の構造になる。大きな違いは、全ての状態が同じマイナス質量であることである。このように全てが同じ性質を持つことは重要で、三世代に、同じシステムが使えることが利点になっている。

 ただし、この超弦構造から得られるヒッグス・ボソン(H⁰)の構造にも、三種類の結合定数は必要になる。この三種類の結合定数は、世代ごとに決められており、其々の世代が独自の世界を持っているように構成されている。

 実際、この事実は超弦理論にとっては朗報となる。

 何故ならば、超弦理論は10次元の世界観で構築されているからであり、超弦理論に三つの世界があれば、3✖3の空間が存在する。すると、3✖3+時間で丁度 10次元の世界が表される。 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 超弦理論 ウィークボソン (... | トップ | 超弦理論 ヒッグス・ボソン(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

理論物理学 素粒子」カテゴリの最新記事