2015年新春。
あけましておめでとうございます。
今年も細々とながら、このブログを続けていく予定です。
どうぞよろしくお願い申しあげます。
昨年は、gremzの木もぐったりとしおれるくらいの更新頻度でしたが、今年はもう少しなんとかしたいと思っています。
たぶん、去年よりはペースがつかめるはず。
ええ、希望込みで…。
さて、2015年の1冊めです。
pagipagi先生も読了済みのヴァイオリン職人ジャンニのシリーズ、第2弾。
ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密
著者:ポール・アダム
訳者:青木 悦子
発行:東京創元社
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期待を裏切らない1冊でした。
今回も、楽器への愛情と蘊蓄たっぷり。
話の流れ自体は、1作目の『ヴァイオリン職人の探求と推理』と似ていますが、それもむしろ私にとっては安心材料。シリーズものは味付け次第ですから。
それに、1作目からの流れがちゃんとあるのも嬉しいところ。
始まりは、ジャンニのもとへパガニーニ愛用のヴァイオリンの名器「大砲(IL CANNONE)」が修理のために持ち込まれる朝から。
保険会社の人々と、それを貸与された才能豊かな青年ヴァイオリニストとその母にガードされたその名高き楽器の由来が語られていきます。
「天才演奏家」はこの青年と、かのパガニーニその人。
蘊蓄と情熱たっぷりに、パガニーニの人生にまつわる謎が解き明かされていきます。
それにしても、読むほどにジャンニが好きになります。
普通に良い人で、なおかつ世慣れていて、それでいてロマンチストなところが。
ジャンニの友達の刑事さんも好きです。仕事熱心で。(彼には彼女ができてほしいです。)
喰えないヴァイオリンディーラーの人の悪さも捨てがたいものがありますし、美食家の大食漢フランソワも好き。
でも、名前が覚えにくいんですよね。イタリア語っぽく書いてあるので。
刑事さんはグァスタフェステっていうんです。
つい、グスタフと省略して読んでしまうのは、横着が過ぎるでしょうか。
過ぎるだろうな、やっぱり。
遅ればせながらご挨拶にと伺ったら、丁度私も読み終えたばかりのこの本のレビューがアップされていて、一気にテンションが上がりました!
年末年始の慌ただしさの中でようやく1冊だけ読み終えた本がきしさんとお揃いだというだけで、今年もなんだかさい先が良さそう!
というわけで今年もどうぞよろしくお願いします。
またまた面白そうな本ですね!
ヴィヴァルディを取り上げた『ピエタ』も良かったし、ヴァイオリン、職人、パガニーニ、どれをとっても興味深いものがあります。うーむ、読みたい本がいっぱいあって、この一年、先は楽しそうです。目の前の雪かきは楽しくありませんが(^o^)/
今年もどうぞよろしくお願いいたします ^^
もしかしたら、年末読んでいた本も、かもめさんがご存知の本かも。なんとなく、かもめさん、お好きそうだなと思っていたのでした。
「ピエタ」!そういっていただけるととても嬉しいです。
このシリーズも前作に劣らず、narkejpさんにお薦めしたい1冊です。雪かきの合間にぜひ ^^
それにしても今シーズンは雪が早かったですね。雪かき要らずの集合住宅が嬉しい冬です。