ゆっくりと世界が沈む水辺で

きしの字間漫遊記。読んでも読んでも、まだ読みたい。

かろうじて読了の本、数冊。

2015-07-05 | 本にまつわる日々のあれこれ

今、本を読み散らかしているところで、仕事がらみの本は一応読み切ってはいますが、それ以外はいくらも読了できずにいます。
読んでも、なかなか書くに至らず、書いたものも、手帳に書きつけていた文字が自分でも読めなくて、がっくり。
殴り書きにもほどがあると思い知りました。
もう書きなおす気力もなく、とりあえず書名だけメモ。

巨匠キング本人が一番好きな物語なのだとか。

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 リーシーの物語

 著者:スティーブン・キング
 発行:文藝春秋
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ベストセラー作家(しかもホラー)の夫を亡くした妻の物語です。
設定が作者本人とだぶりますが、それはさておき。
「さておき」と言えてしまうのは、気になるほどキングを知らないから、まあ、それもさておき。

これはとても美しくせつない物語です。
最愛の夫との思い出を辿ることで、あらためて彼との別れを体験するという物語。
もうこの世にいないことは知っていた。
けれども、ほんとうに彼はもうどこにもいないのだと思い知る物語。
そういう物語なのにドキドキハラハラの展開で、何気に流血もあるというのは、キングっぽいということなのでしょうか。

次は、これ。
この手の本を読んでしまうたび、自分でも可笑しくなります。
よほど、好きなんですね。
それほど絵画に馴染みがあるわけでもないのに、絵画に描かれる事物が何を表しているかを説明する本を読んで、私は何をしたいと思っているのでしょうか。

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 モチーフで読む美術史

 著者:宮下規久朗
 発行:筑摩書房
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そういえば、日曜美術館も大好き。

絵國香織さんは最初に読んだ時の印象が強かったせいか、今、この人は何を書いているのだろうと、時折思う作家さんです。

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 ちょうちんそで

 著者:江國香織
 発行:新潮社
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初めは『香ばしい日々』だったか、『きらきらひかる』だったか、とても繊細なものを読んだと思った気がします。
私は昔も今も繊細さには無縁なので、印象的だったのだろうと思います。
それにとても若い人が登場したという気も。
その登場の時を知っている作家はそれ以後も気になるものです。
好きかどうかとはまた別のこととして。

ちゃんと読んでないなぁと思います。
かろうじて、読書の習慣を失わないようにしているといった感じ。
読みたい気持ちは山ほどあって、積読本は増えているのに。
今度はちゃんと読んで、ちゃんと記録しよう…。
これでは、老後、読み返す楽しみにもなりませんから。




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2 コメント

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narkejpさん。 (きし)
2015-07-08 14:57:41
なんだかすっかりご無沙汰してしまいました。コメントありがとうございます。
さすが、narkejpさんならではのたとえですね。
積読…丈夫な根が生えてしまわないようにしなければっ。
本屋さんといえば、7月に入ってすっかり夏休みモード。夏の文庫フェアが各社展開中でした。
すっかり季節の風物詩ですね。
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同様に、 (narkejp)
2015-07-07 20:40:03
まとまって本を読む時間がほしいですね~。
同感です。もっとも、この季節、私の場合は畑で忙しいせいもあります(^o^)/
読書も季節労働の一種だと思えば、今は種まき、肥料やりの時期で、せっせと積ん読…(^o^)/
いやいや、本屋に立ち寄る時間がほしい(^o^)/
雨の日は、貴重な休養日です。忙しくしているうちが華と思うことにします(^o^)/
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