1冊目が『トラベリング・パンツ』。その続編が『セカンドサマー』。
『トラベリング・パンツ』はポップなキミドリ色で、『セカンドサマー』はピンク色の装丁。
内容の元気さが溢れてくるような色合いとデザインだ。
トラベリング・パンツ
著者:アン・ブラッシェアーズ
訳者:大嶌 双恵
発行:理論社
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セカンドサマー―トラベリング・パンツ
著者:アン・ブラッシェアーズ
訳者:大嶌 双恵
発行:理論社
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元気な16歳の女の子達のお話。
レーナ、ブリジット、カルメン、ティビーは、母親同士が妊娠中から一緒だったという仲。
小さなときからの時間を共有する、心を許しあった友達だ。
4人は離れ離れになる夏休みの前に、古着屋から買ったジーンズに驚く。
体型も雰囲気もまるで違う4人なのに、そのジーンズは皆にぴったりで、それぞれをかわいく見せてくれる不思議なものだった。
トラベリング・パンツの誓いは全部で10個。
最初の1つは絶対に洗わないこと。
最後の1つはジーンズをみたら愛を思い出すこと。友達を愛し、自分を愛すること。
彼女たちは、ジーンズを穿く順番を決めて、それぞれの夏休みを過ごし始める。
魔法のパンツの登場ではあるけれど、彼女たちが過ごす夏休みは、剣と魔法ではなく、等身大の悩みや悲しみ、喜びに彩られた、忘れがたい瞬間を刻んでいく。
かつては16歳だった私も、彼女たちの一喜一憂に我が事のような思いになる。
ちょうどその年齢の女の子たち、普段本を読むことの少ないような子たちにも読んで欲しいところだが、彼女たちに発見してもらうのは難しいかもしれない。
本屋さんの翻訳モノのコーナーの片隅にある本だし、近所の本屋さんでは大々的に売ろうという気もないようだったし。
それに、どうなのだろう。
最近のお嬢さん方は、いわゆる泣ける本を好むのだろうか。
ふと思い立って検索をしたら、シリーズ最終巻が発行されていた。
『トラベリング・パンツ ラストサマー』。
不覚。
彼女たちの夏の終わりを知らないままではいられない。
取り急ぎ入手せねば。
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