兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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血液って何でできているの?

2021年10月18日 | 病気

秋の健診結果が手元に戻り始めたようですね。

外来で拝見させていただく機会が増え、質問もいただきます。

検査の中では身体への負担が少ない血液検査。簡易な検査ではありますが、採取した血液からいろいろな情報が得られます。

私たちの身体を流れる血液ですが、その中には何が含まれているのでしょう。

 

 

ヒトの身体は体重の60%を水分=体液が占めています。

そして血液が占める割合は体重の8%程度です。(大人・こどもで多少違いはあります)

 

身体の水分って全部血液じゃないの?と思われる方もいるかもしれません。

細胞の中に体液は存在しますし、場所によって含まれる成分も異なります。

 

血液は血管の中を流れる体液の一種ということになります。

 

血液は55%が血漿(けっしょう)という体液です。そして残りの45%が赤血球・白血球・血小板といった成分になっています。

血漿:ただの水ではありません。様々なたんぱく質を含んでいて血液の濃度を保ったり、身体を守る免疫をサポートするなどの働きがあります。

赤血球:円盤状の赤い物質です。赤血球の中身は鉄分を含んだヘモグロビンという血色素。呼吸によって取り込まれた新鮮な酸素と結合し、酸素を身体の各所に運びます

白血球:白血球は実は一種類ではありません。リンパ球やマクロファージなどそれぞれに身体を守る働きを持った5種類の細胞のことを言います。正確には白血球群と呼んだほうがよいのかもしれません。白血球は体内に侵入してきたものに対して、身体に害をなす「異物」とみなした場合に一斉に攻撃して排除します。この働きが免疫です。

 

血液中の成分は一定量に保たれています。

その量に大幅な増減が見られたときは身体に何らかの異常が生じていることがわかります(貧血・感染などなど)。

また体内の臓器に問題がおきて、血液に普段混じらない成分が含まれる場合があります。

血液検査は血液の中に含まれる成分を調べて身体の異常の手がかりを知るとても有効な検査です。

 

 

血液検査の結果で気になるものがあれば、外来時に持参してください。

とても参考になりますし、気になるまま放置をするのは勿体ないと思います。

 

今週も一週間よろしくお願いします!




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