青鬼と歩こうよ

ひろすけ童話「泣いた赤鬼」の青鬼です。青鬼と歩きませんか?
生きる元気を、さしあげたいのです。

広介忌

2006年11月19日 20時13分47秒 | 日記

11月17日は広介忌。
二日遅れだけれど墓参りに行く。
小田急線の生田駅下車?
春秋苑墓地だ。
生田駅から送迎バスがある?
改札を出ると、紺の法被を着た石屋さんが
ベニヤ板の表示板を持って
つくねんと横向きに座り込んでいた。
のぞき込むと板に春秋苑バス乗り場は南口と書いてある。
崖下を右に進むと路線バス乗り場に出た。
柵の前にも石屋の若い衆が居る。
送迎バスは出たばかり?バスは30分おきだ。
諦めてバス通りを左になだらかな坂道を登る。
目の前を路線バスが通り過ぎて行く。
春秋苑入口の表示がバスの腹にあった。
路線バスを見送りながら坂道を歩く。
五分も歩かないうちにファミレスの駐車場に
「斜め右に春秋苑北門」の看板?
もちろん、右に折れて斜の坂を進む。
二十年ぶりか、以前はバス通りを真っ直ぐに進んだ。
近道があったんだ?
道の両側は一戸建ての住宅地だ。
住宅群のはずれに春秋苑青蓮堂入口の看板?
門の中は見慣れぬ段々畑のような墓地が並ぶ。
ぐるぐると先生の墓を求めて迷う。
春秋苑は二ヶ所あるんだろうか?
探しあぐねて石屋の案内所の戸を開ける?
「近道をした報い?ここから一山越した向こうの区画です」
著名人墓所の案内図があった。
尾崎士郎、坪田譲治、柳田国男、平塚らいてう、
岡本喜八、深作斤二、嶋田正吾、三船敏郎。
確かに著名人の墓が多い。
ぐるぐる回った北区画を抜けて春秋苑正門へ出た。
中1-8-17。
尾崎士郎文学碑の前の区画の一番奥に
浜田広介先生の墓があった。
まだ誰も来ていないのか、茶碗が一つ花筒の間に転げていた。
花も線香の燃えさしもない?
墓石の上に鳥の糞?
管理事務所まで坂を戻って花と線香を買う。
上花二千円、線香三百円也。
線香に点火して再び戻る。
茶碗をすすぎ、鳥糞を洗い流す。
線香を供え、花を活ける。
何だか、先生が「良く来たな?」
とおっしゃってるような気がした。
気がつくとブルゾンもズボンも雨に濡れていた。
かえって心地よい?
「南無阿弥陀仏!」と六回唱えて帰ることにした。
墓地備え付けの木桶を戻す。
先生の真似をして、
少しだけ乱雑になっていた木桶の整理をする。
帰路は送迎用バスで生田駅まで。
乗客は、ボク一人?