青草俳句会

草深昌子主宰の指導する句会でアミュー厚木での句会を主な活動としています。

「青草中央句会」 春の吟行記(小田原城址公園)

2019年04月16日 | 吟行記

去る4月5日(金)、桜満開の小田原城址公園に青草会員31名が集まり「青草春の中央句会」を実施しました。

前日までの寒い花曇りも当日はきれいに晴れ上がり、桜も天守閣も青空にかがやく中、会員は広い園内に散らばり、春のひと日を楽しく句作に励みました。

 

主宰作品

   豆汽車はいま満席のさくらかな        昌子

   松高く戦ぎて城の花盛り

   花人に波の寄せ来るやうな雲

   

今回主宰には沢山の選をいただきました、その一部を清記順に掲載します。

    主宰選

   春風や外郎売の長科白           詠司           

   霾や堀の水面の深緑            かづ乃

   麗かやサイドカーにはブルドック      園子

   硝子戸にゆがむ初島花の昼         小径

   学舎は瓦屋根なり入学す          さとみ

   紋章のごとく地べたのきらん草       国彦

   春嵐千年の木を揺す振れり         みわ

   小田原のお堀の桜吹雪かな         結季

   若草の生ふるままなる茶庭かな       昌緒

   桜東風犬抱き上げて天守閣         金太郎

   強東風や鋼打ちたる常磐木門        ひろ

   石段の隅に落花のたまりたる        桂香

   石垣の崩るるところ花吹雪          草蛙

   石垣は武士の鎧ぞ柳蔭            白雲

   京都まで百一里とか花筏           博祥

   天守閣仰ぎて榠樝の花や美し         虹子

   老木の瘤より花の開きけり          一枝

   常磐木の間に間に城の桜かな         しょう子

 

(間 草蛙記)