4月26日、青草中央句会の「春の吟行句会」が「アミューあつぎ」、「あゆみ橋」、「県立相模三川公園」を徒歩で往復するという形で実施されました。
当日は、夏を思わせる太陽が照りつけ、季節も完全に初夏という陽気の中、30人を越える会員が汗かきながら歩き、思い思いに昼食を楽しみながら、春から夏への風と光の変化を詠み込んだ秀句が出揃いました。
軽暖の歩いてゆくやあゆみ橋 草深昌子
木々深く草々広く夏は来ぬ
川縁の砂利敷く道の薄暑かな
相模三川公園は相模川、中津川、小鮎川の三つの川が合流する上流に位置し、後ろには東丹沢連山が聳えています。
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草深昌子主宰選賞
地境の石の十字や木下闇 小径
二三歩を離れて夫婦棕櫚の花 ちとせ
川沿ひに細き道あり毛虫這ふ 千世
松尾まつを選賞
水草生ふ艀くづれの渡船跡 まさ一
舗装路を破る命や竹の秋 草子
鳩川と言ふ名の小川風光る 博祥
地境の石の十字や木下闇 小径
二三歩を離れて夫婦棕櫚の花 ちとせ
川沿ひに細き道あり毛虫這ふ 千世
松尾まつを選賞
水草生ふ艀くづれの渡船跡 まさ一
舗装路を破る命や竹の秋 草子
鳩川と言ふ名の小川風光る 博祥
草深昌子主宰入選
騒音を遠く隔てり夏木立 しょう子
相模野や三川交はり緑なり まつを
古草の中より蜂や土手の道 昌緒
空割つて川を二つにつばくらめ 桂香
さくら橋かかる鳩川遠青嶺 小径
道々に筆を走らす青葉かな 白雲
初夏や女子高校生の高笑ひ 翔風
トラックの休み処や茅花の穂 きなこ
せせらぎのやがて大川棕櫚の花 結季
遠足の子等の帽子は空の色 波
薫風や飛行機雲の良く伸びて 健成
砂利道を抜けて軽ろしや夏木蔭 一父
レガッタの櫂の雫や数珠となり まつを
花虻とにらめつこして真昼かな きよ子
橋の辺や淡く紅さすさくらんぼ 光子
河原にダンプ七台夏の雲 一父
阿夫利嶺に真白き雲や夏兆す 桂香
車椅子進む横には姫女菀 秀弥
河原から見ゆる海老名の街薄暑 翔風
甲高き鳥の声して踊子草 光子
騒音を遠く隔てり夏木立 しょう子
相模野や三川交はり緑なり まつを
古草の中より蜂や土手の道 昌緒
空割つて川を二つにつばくらめ 桂香
さくら橋かかる鳩川遠青嶺 小径
道々に筆を走らす青葉かな 白雲
初夏や女子高校生の高笑ひ 翔風
トラックの休み処や茅花の穂 きなこ
せせらぎのやがて大川棕櫚の花 結季
遠足の子等の帽子は空の色 波
薫風や飛行機雲の良く伸びて 健成
砂利道を抜けて軽ろしや夏木蔭 一父
レガッタの櫂の雫や数珠となり まつを
花虻とにらめつこして真昼かな きよ子
橋の辺や淡く紅さすさくらんぼ 光子
河原にダンプ七台夏の雲 一父
阿夫利嶺に真白き雲や夏兆す 桂香
車椅子進む横には姫女菀 秀弥
河原から見ゆる海老名の街薄暑 翔風
甲高き鳥の声して踊子草 光子
(有鹿神社にて)
(記事・写真:坂田金太郎 2018/5/8)