青草俳句会

草深昌子主宰の指導する句会でアミュー厚木での句会を主な活動としています。

草句の会相模川吟行

2017年11月29日 | 吟行記

11月21日(火)ぽかぽか陽気の相模川河川敷に草深昌子主宰以下青草会員8名が河川敷に集合しました。
まだ幾らか残る草花を探し、川面に浮かぶ水鳥たちを追いかけました。


 

枯れきつて薄のなりをそこなはず  昌子
時雨忌の空より青く川流れ
冬麗の樟の大樹を曲がりけり
竹の皮づつみに飯や冬日向
大晴の羽根をおしまぬゆりかもめ


主宰選(清記NO順)
青空や桜紅葉に迫り来る     ちづる                  
カーブして冬の空より車来る   しょう子
水量を計る人あり冬の川     ふみ
冬の川ゆるやか流れ光りけり   虹子
冬薔薇葉落しつつも花咲けり   一枝
川堰の二段の流れ都鳥      きなこ
山茶花やうすら日差して美しき  虹子
寄り添うてやがて横たふ枯芒   ちづる
小春日や鷺の群飛ぶ向う岸    ちづる
大黒も恵比寿も待てり留守の宮  しょう子
鉄橋の音跳ね返へる冬日向    ちづる
蜘蛛の囲にかかる枯葉や神の庭  金太郎

青草吟行句会(秦野戸川公園)

2017年11月09日 | 吟行記

立冬を翌日にひかえた11月6日、風もなく晴天の吟行日和の中、青草会員26名が秦野戸川公園に集いました。

    小春日のあれは二の塔三の塔    昌子
    踏みごたへあるは櫟の落葉かな
    神発つて吊橋高くなほ長く
    今朝冬の水無川の水綺麗

点盛り上位3句

1位 連なりし峰の幾つや草は実に   金太郎
2位 冬うらら風の吊り橋空を分け   珠水
3位 天と地を分ける吊り橋谷紅葉   健成

草深昌子主宰選(清記番号順)

小春日や山居の茶屋の緋毛氈    健成
枯葉踏む音の確かな山の道     翠
冬晴や遠くの町の屋根光る     昌緒
冬うららたてがみなせる屋根の藪  ちとせ
冬の川音の大きくありにけり    桂香

枯葎蝗とび出す日向かな      昌緒
小春日や水やはらかし二段堰    ちとせ
町の屋根皆平らかに小春かな    園子
天と地を分ける吊り橋谷紅葉    健成
小春日やお稲荷様の赤化粧     白雲
冬の蝶紅葉共々落ちてくる     園子
今朝冬の水無川に石ひろふ     小径
冬うらら風の吊り橋空を分け    珠水
新蕎麦の文字でかでかと里の茶屋  翔風
鵙の来て鵯の飛び立ち照る紅葉   金太郎
立冬のぬた場の数多ありにけり   桂香
川流る枯葉は端に止まれり     園子
冬紅葉橋からのぞく谷の底     小径
目のくらむ程の吊橋冬の蝶     桂香
冬日照り川一筋や水しぶき     一父
枯菊の遠目に見へて際立てり    園子
蛇行する水無川や散紅葉      虹子
飛行機の銀鱗のごと水の秋     結季
谷川の速き流れや紅葉散る     虹子
冬日和子供一人のトランポリン   昌緒
冬の空水無川の音のあり      珠水
旗立てて蕎麦屋一棟峰紅葉     結季
川べりや倒れてなびく草紅葉    きなこ
山茶花や蜘蛛のいくつも巣を掛けて 光子
川音のいよよ大きく紅葉散る    光子
川底に木の葉沈みて動かざる    昌緒
公園の隅まで紅葉煙草吸ふ     さとみ
蜻蛉飛ぶただ一匹の暮れの秋    乾恵