青草俳句会

草深昌子主宰の指導する句会でアミュー厚木での句会を主な活動としています。

「WEP俳句通信」112号(令和元年10月発行)に

2019年11月02日 | トピックス

「青草」同人坂田金太郎さんが掲載されました。
その一部を紹介いたします。

超結社句会・新12番勝負にゲストとして
「青草」同人の坂田金太郎さん、「都市」主宰の中西夕紀さん、「秀」同人の増山叔子さん、「晨」「梓」「棒」同人の水野晶子さん。
ホストは「玉藻」主宰の星野高士さん、「泉」主宰の藤本美和子さん。

以下、一部抜粋 

掛軸は武蔵贋作月今宵       叔子・晶子・高士 

高士 わたしからいいます。「武蔵贋作」って多いんでしょ。「贋作」 が人気あるのよ。作者は分からない。そんな謎めいたものが、この句にはある。満月に部屋に武蔵の贋作が飾ってある。「贋作」って知っていて普通は飾れませんよ(笑い)。「贋作」を堂々と飾っているというのは、誉れ高いですよ。わたしなんか虚子の「贋作」なんか恐くて飾れませんよ(笑い)。

晶子 「武蔵贋作月今宵」がいいなと。これが非常に著名な絵師の「贋作」だったらつまらないんだけど、「武蔵贋作」でそこに「月今宵」で、作者がご満悦な感じがいいなと。

叔子 全く同感です。欠けている月ではなくて、「月今宵」を置いてきたのが面白い。

美和子  採っていません。1句としては出来ているし、形もきれいなんだけど、何か芝居がかっている感じ。

叔子 なるほど。

美和子 見得を切っているような感じがしちゃって、ついていけなかったかな。

高士 やり過ぎ?

美和子 芝居がかり過ぎ、という感じを受けた。

高士 確かにそうだね(笑い)。

金太郎 漢字ばかり。ふんわりした感じの満月なのに、漢字ばかりで堅苦しいな、という感じはしました。

夕紀 わたしは予選では頂いたんです。最後にやめたのは「月今宵」が出来すぎているから。

高士 逆にいいと思ったけどね。「贋作」だから。

美和子 そこに作為を感じた。

高士 みんな演技が上手いね。どなた?

金太郎 金太郎。「月今宵」はやり過ぎかなという気はしたんです。「贋作」に対して、本物の月をこれでもかと、もってきたんです。

高士 ところで「武蔵贋作」は持っているんですか?

金太郎 妹のところにあるんです。

 

 その他、下記のような句々についても、忌憚無き意見のやりとりが掲載されています。 

  けぶりをる堅田の雨や新松子           中西夕紀

  いちじくを煮てをり母に詫びてをり        水野晶子

  置石の一つは四角初嵐              星野高志

  水甕の水飲む鳩や野分雲             藤本美和子

  待宵や一人事務所の灯を消して          増山叔子

  写経には無の字多しや今朝の秋          坂田金太郎

 以上、坂田金太郎さんには、「青草」同人として大いに活躍されましたことをご報告いたします。 


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