青草俳句会

草深昌子主宰の指導する句会でアミュー厚木での句会を主な活動としています。

『青草』吟行句会(金田、依知)

2018年12月04日 | 吟行記

 先月(11/27)に実施した青草句会の「青葡萄」グループ(草深昌子主宰他17名参加)が厚木市の金田、依知地区の吟行句会の報告をします。

当日は明け方まで小雨が降っていましたが、歩き始める頃にはすっかり回復して、上着を脱ぐような気持ち良い小春日となり主宰を驚かすような佳句も多く投句されました。

他方で余りの気持ちよさに季語の入ってない大ボケ小ボケの句も多発して主宰をも口あんぐりでした(筆者も大ボケの一人でした)

一般道をバスと歩行を交えながらの吟行で案内役の担当は汗を拭きながらの先導お疲れさまでした。

 

 木の葉散るところのどこも塚ならん   草深昌子

 冬草のただあをあをと古墳とや

 枯野から枯野へ橋を高くしぬ

 ちぢんではのびては雲や枯野行く

 渡し場をここに渡さぬ朴落葉

 

 『草深昌子主宰選』

 小春日や鴉飛び行く安龍時     典祥

 大根を抱き古墳を廻りけり      ちとせ

 寒禽や肌捲れたる大欅       光子

 冬寺の星井戸と云ふ空井戸よ    玉蓮

 冬菊に纏はる蜂の羽音なく     きよ子

 山門をくぐれば匂ふ落葉焚     月子

 冬鳥の声姦しき一樹かな      ちとせ

 枯落葉ち御日様うつる小池かな   典祥

 天子の名刻む釣り鐘冬日和     しょう子

 鐘楼や風に揺れたる木守柿     金太郎

 手水鉢落葉の色を際立たせ     みわ

 枯蔓や渡船場跡を埋めをり     一父

 手に取りてただ瑞瑞し落葉かな   光子

 かまきりの卵茶の木の花の中    春香

 頭巾のせ大山道の道祖神       一父

 短日や日の差してゐる下灯窓    きよ子

 碑を遺し冬田となりぬ船着場    みわ


(記事と写真 坂田金太郎)


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