リベラルくずれの繰り言

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幼児教育無償化:民意が安倍政権を動かしたが…

2017-11-16 | 待機児童
認可保育園のみ無償化にする方針だった政府が一転,認可外も無償化にする方向になったと朝刊で読んだ.ツイッターなどで疑問の声が噴出して政府としても方針転換せざるを得なくなったようだ.認可外の保育園を利用している人たちには認可園に申し込んでもはいれなかった人が多く,しかも認可園よりも高い保育費用を負担しているはず.そこで認可園だけ無償になりますというのはやはり理不尽だろう.
だが,私も11月7日に書いたが,やはり無償化より待機児童の解消が先ではないかとの声は根強いという.そもそも現状では低所得世帯では保育料の補助があり,高所得者ほど高い保育料を負担している現状を考えると,「無償化」の恩恵は高所得者のほうが大きいという.
「認可外は対象外」という当初の政府の方針は民意によって変えさせることができた.声なき声でも上げ続けることで,政府がまっとうな方向に進んでくれることを期待したい.
(朝刊をよんで「やっぱり…」と思ったのだが,もともと「幼児教育の無償化」は安倍首相が10月の総選挙に当たって急遽公約に入れたものだという.もともとそれほど思い入れのなかった政策だから,ネット世論に反応して方針を変えてくれたのだろう.安保法制とか共謀罪などもこれくらい世論の批判に敏感になってくれればいいのだが.)(追記:11月18日の朝日新聞の記事「官邸主導 異論じわり」(asahi.comのこれか?)によれば,首相が衆院選で打ち出した教育無償化などの制度設計には自民党の厚生労働部会長が反対したのに公約になったのだという.)

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