どういうわけか、広い建物に入り出られなくなった私。
手足と腹に傷を負い、物陰に隠れておりました。
しかし、水分を補給しないことには死んでしまうので、
意を決して水場を探すも、傷ついた手足にゴミがくっ付いて
上手く動けない。
意識も遠のいていく中、上空でなにやら人間の声が聞こえていたのでした。
あれから、何日が過ぎたのか、、、。

今は、狭い箱の中です。
休める葉っぱがあるけど、今まで乗ってきたのとは少し違うような。
すぐ下には小さいながらも水場があり、とりあえず安全みたいです。
1日に1回、天井が開いて人間の指が伸びてきます。

連れていかれた先には、なんと仲間がいて驚きました Σ(゜д゜lll)

この場所でじっとしていれば、何故か空からポトポトと虫が落ちてくるのです。
先に来ていた彼は、虫を2匹ほど食べると、外に向かって飛び跳ねていきました。
人間は、とても慌てています。

食べた虫は、今まで経験したことのないものでした。
これ以上降ってこないようだったので、外に出ようとしたら、

人間の手が伸びてきました、どうも乗れということみたい。
人間は、私を手に乗せて何か四角いものを向けてきます。
私は、まだ体力も完全には戻ってないので、大人しくしています。
人間は、何か私に話しかけてくるのですが、言葉がわからないので
私はじっと見つめるだけです。
しばらく人間の手の上にいましたが、そのうちに元いた箱の入口に
連れていかれました。

人間の指に促されて、私はまた箱の中に戻ったのでした。
こんな感じの毎日が続いていますが、体の傷もだいぶ良くなり
体力も戻ってきています。
私は、これからどうなるのか?
あの仲間のカエルは何処に行ったのか?
わからないことだらけですが、今は何も考えずに傷を完全に癒すことに
専念しようと思うのです。