日々雑感  ~ 青亀恵一

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手取り足取り

2006-05-16 08:18:20 | 教育
岡山県の美咲町では、小中学校の児童生徒に朝食を提供することを始めた。
理由は、お分かりだと思うが、朝食を食べない子どもが多いから。
朝食を食べないと勉強に力が入らないから、そのような状況を改善しようとするものである。
「朝ごはんをしっかり食べる運動」の一環として、家庭の中でしっかり朝食を食べるという目標で始めたものらしい。

目的と手段が対応しているのか? という疑問がある。
理解しがたい。

教育委員会の対応としては、きわめて対症療法措置である。
朝食を食べさせない親が多いという実態に対して、
子どもを守るという観点からの対策であるので、
完全に「NO」とは言いがたいが、
根本的解決に向けての更なる努力を望みたい。
緊急避難的なものであると認識したい。

これに対して、親はどのような気持だろうか。
中には、歓迎している親がいるのである。
逆効果にもなりかねない。
へたをすると、「朝食も給食でお願いします・・」となりかねない。

子どもが朝食を食べない理由を、親に聞けば、
「子どもが食べたがらないから」
「食べるより、ギリギリまで寝るほうを子どもが望むから」
さらには、
「料理が苦手で、レンジでチンの料理で済ませたいが、子どもは食べない」

親からしつけなおさなければならないが、子どもがかわいそうである。
今は、子どもの思い通りの親だから子どもは、不満を言わない。
根本的な問題点が親子共々、分からないからだ。
親も子育てに関しては、初心者である。
初心者でありながら、重大な責任がある。
それならば、精一杯、子育てに努力しなければならない。
その姿勢が、コメントから見受けられない。


よく、子どもには、朝早くおきてご飯を食べて欲しいから、
前日の夜に「早く寝なさい」という。
目的は、早く寝るのではなく、早く起きて、朝ご飯を食べることなのに、
どうして何時に起きるという目標で、行動しないのか不思議である。

我が家では、子どもは何時に寝ても良いという方針であった。
しかし、朝起きる時刻は、朝の6時30分が決まりである。
当然起きてこないから、強制的に起こした。
7時頃にご飯を食べて学校へ・・・という具合である。

睡眠時間が多く欲しければ、早く寝ればよいし、
夜遅くまでおきていたければ、当然、睡眠時間が犠牲となる。

睡眠時間を犠牲にすれば、熟睡タイプの睡眠をするようになるし、
早めに寝れば、成長ホルモンが正常に分泌される。

いずれにしても、朝ごはんをしっかり食べて、学校に行くことになった。
学校で、うたた寝していたかもしれないが・・・・。

朝食は、ご飯に味噌汁におかずであった。
たんぱく質が必要ということで、そうしたものだ。

いずれにしても、食事をきっちり取っていないと、
成長期の子どもには悪影響があることが知られている。

当然のことではあるが、親が子どものことを大切に思うなら、
子どもの望むことではなく、子どものためになることをすべきである。

それには、親も無知や怠惰ではいられない。


手取り足取り、教育委員会もお世話様だが、
することが違うのでは・・・といいたい気持である。


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