動物日記

動物についての、いろんなお話し

合鴨農法のお話

2008年01月22日 | Weblog
今朝の朝日新聞に『合鴨農法』のお話が載っていました

無農薬の米と、肉が同時に手に入る一石二鳥だという内容でした

確かに、無農薬のお米を作り働いてくれたアイガモさんを感謝しながらいただく・・・これは、環境に優しい農法だと思います

しかし・・・
合鴨農法をやっている隣の水田は、大量に農薬を使用するような環境で合鴨農法は無農薬と言えるのでしょうか??

その地域全体が無農薬栽培をすれば、無農薬だと胸を張って言えるかも知れませんが、ごく一部の水田で行っても他の水田からは農薬たっぷりの水が入ってきますよね・・・

だって、水が多すぎれば水田から排出したり、少なければ農業用水を取り込んだりするんですよね

広い範囲で、合鴨農法など無農薬に取り組まなければ同じかと・・・個人的には思うのですが


それから・・・
合鴨農法に使用したアイガモさんですが、アイガモさんは小さい時に放して稲と共に大きくなります。大きくなったアイガモさんを水田に放せば、せっかく植えた稲は浮き上がってしまうから・・・ですから、最近は食べたりするのは可哀想・・・と水辺に放す方がいらっしゃいます

これは、動物愛護法の遺棄に該当するかと思います。ですから、夏場でもカモさんが怪我しているという問合せは年々増えていますアイガモさんの姿はカモさんとよく似ていますので・・・

本来、カルガモさんは別としてマガモさんなど一般的なカモさんは冬鳥ですから、夏にはいないものです。

この、アイガモさんを放すことによりカモさんたちの餌が減少したり、羽を休める場所がなくなったりしてしまうのです


合鴨農法で無農薬のお米
正しい方法で行われているのであれば、とてもいい方法ではないかと思いますが、なんだか中途半端な合鴨農法が目について、環境保護の面からも心配しています