夢、見果てたり

毎日かかさずチェックする一つに、ＷＯＷＯＷアナウンサー岩佐徹さんのブログがある。
フジテレビ退社後、ＷＯＷＯＷの契約アナウンサーとして、
主にサッカー、テニスなどを担当されていらっしゃったベテランアナだ。
今月２８日で御年６７歳。政治家以外では引退してもおかしくないご年齢ではある。

でもそれはまだ先の話だと思っていた。声だけ聞けばあれだけ透る元気な声。
何より大好きなＷＯＷＯＷのテニス中継に、岩佐アナの声なしでは考えられないからだ。
アナの実況はまず大声を出さず、描写は一回、連呼は決してしない。
抑えた調子から、スーパーショットの際短く「これはすごい！」
あとは会場の音が聞こえるようにじっと沈黙。

その場にいて、観客と同時に試合を体感しているような臨場感があった。
俺のスポーツ観戦の嗜好から言えば、他にこのような臨場感を与えてくれるのは、
同じＷＯＷＯＷのサッカー・テニス担当の田中アナだけである気がする。

そのアナが、今回のＵＳオープンを最後に、引退を決めた。
なぜ自分はその最後の放送を聞いていられなかったのだろう？
無論ロシアに来たからだ。自分で望んで。
だからといって割り切れるもんではない。
もう少しはやってくれると思っていた。だから。。。

この喪失感は何だ？