ロシア留学中・脱力進行中

モスクワ留学滞在記、スポーツ(特にテニス)のこと。他に趣味(漫画や音楽)等いろいろ・・・

双璧相撃つ

2007-01-19 22:33:50 | テニス
既に今年最初のグランドスラム、
オーストラリアンオープンが始まっている。
時差8時間、モスクワ時間で午前3時に試合開始のため、
毎日朝のニュースのアナウンサーの様な生活をしている。
既に目覚まし無しでも勝手に朝4時~5時に目が覚めるようになってしまった。
好きこそ物の上手なれ、と言うが、趣味の力というのは本当に恐ろしい。

前もって書く余裕が無くて優勝予想をしてないが、
いちいち書かなくても俺の予想は常にマラト・サフィン。
特にこの全豪OPでは出場した3大会連続(02年、04年、05年。03年、06年は欠場)で、
決勝進出の快挙。特に05年のSFでフェデラーを倒した試合は語り草になるほどの好勝負。
リバウンドエースを最も得意とするサフィンを優勝候補に挙げても、
誰も不思議に思う人間は居ないだろう。
女子の予想はセレナ・ウィリアムズ。こちらも単にファンだから。
サフィナやキリレンコ、ゴロビン、そしてヒンギスにも頑張って欲しいが、
ここはあえて女王復活を祈ってセレナを押す。
今朝の3回戦でも第5シードのペトロワを破っての4回戦進出。
前回のセレナが戻ってきたなら、これは十分に期待できる。
セレナがノーシードで自分の山に抽選されたペトロワは不運としか言いようが無い。

さて、大会5日目の注目はなによりも男子3回戦サフィンvsロディック。
こちらもサフィンが第26シードで、第6シードのロディックの山に入ってきた不運。
3回戦で当たるには勿体無さ過ぎる内容。
両者はこの全豪OPでは04年のQFで一度対戦があり、
その時はフルセットの熱戦をサフィンが制している。
今回もこのサーフェスに限ってはロディックには可愛そうだがサフィン有利、と見ていた。

Safin (RUS) [26] 6(2) 6 4 6(2)
Roddick (USA) [6] 7(7) 2 6 7(7)

午前の授業が終わって帰って見ると、試合開始から1時間弱、
1stセットは予想に反してタイブレイクでロディックが取ったところだった。
だが2ndセットでロディックのサービスゲームを2ブレイクの末勝ち取り、
1セットオールにしたところを見て、やはりサフィン!と思った。
そして3rdセット、再びその気持ちが吹き飛んだ。
最初にケチがついたのは、3rdセット2-2で迎えた第5ゲーム、
サフィンのサービスゲームの2ポイント目。
ネットに着いたサフィンがフォア側に抜けるパスを横っ飛びで獲ろうとした際に、
地面で右手の小指を擦って血が流れるほどの怪我をした時。
メディカルタイムアウトがとられ、数分間の治療後、ポイント0-30からの再開。
このゲームは良くキープしたと思う。2ポイントのビハインドから、
怪我の影響も無く、4ポイント連取でゲームカウント3-2とした。
最大の分岐点は4-4で迎えた第9ゲーム、サフィンのサービスでの30-30だろうか。
そこで素晴らしい1stサービスを放ったサフィンは、浮いたロディックのリターンを、
なんとドロップショット、でネット!なんちゅうショットセレクション!
即座にロディックにブレイクポイントが行く。
一度は逃れたものの、その次のデュースからのポイントで、
ロディックのフォアがコードボールでサフィンのコートに落ちる不運。
結局このままブレイクを許し、3rdセットも落とすことになった。
ラケットを叩きつける寸前で怒りを飲み込むサフィン、とここで恵みの雨。
前の試合、2回戦4thセットの最終盤サフィンのサービス5-6・30-30でも雨。
もっと言えば02年のSFハース戦でも敗北寸前を雨で救われているサフィン。
今回もこの雨はサフィンにとって恵みの雨となるはずだった。
屋根が閉まる約20分間の中断を挟んでの再開、頭を冷やすいい機会になった、はずだった。
ところが!試合再開を宣告されても「コートがまだ濡れている」と、
主審のパスカル・マリアさんに食って掛かるサフィン。
スーパーバイザーが出て来ての説得にも耳を貸そうとしないサフィン。
結局ブーイングとワーニングを受けてコートに戻るものの、
この兆候が良い方向に出た試しは無い。3回戦突破に暗雲が立ち込めてきた。
4thセットはお互いブレイク無しの白熱した攻防。
ここを切り抜けられれば、全豪OPでは5セットマッチとなった試合で
8勝負けなしのキャリアが生きてくる。(岩佐さん情報)
しかし、これまで両者のタイブレイクはこの試合の1stセットを含めて
9回あり、ロディックの7勝2敗。分が悪し。
そして土壇場のここでももその予感が的中。2度目のサービスでミニブレイクを許すと、
後は一度もミニブレイクバックできないまま、試合は終わりを告げた。。。

天を仰ぐサフィンファンの観客と、同じく1人でガッカリの俺。
今大会は久しぶりにベストの状態で出たグランドスラムで、しかも得意の全豪。
05年の再現を願って期待していたのだが。入った山が悪すぎた。
ロディックのプレーは全体を通してすごかったと思う。
バックハンドではサフィンに一日の長があるものの、
フォアハンドでは明らかにサフィンよりも威力、質ともに上回っていた。
良くアタックしており、しかも際どいところで良く入る。
この出来なら、年度最終戦で夢に終わった打倒フェデラーを託せるかもしれない。
ウィナー/エラーはサフィン=52/39、ロディック=47/33。
スタッツも素晴らしい試合内容を物語っている。
ロディックはこの後4回戦でアンチッチ、QFでフィッシュorフェラーと続くが、
調子を上げてSFのフェデラー戦まで駆け上がって欲しい。
正直、決勝で当たるよりは打倒フェデラーはやりやすいと思うので、
マラトの分まで頑張れ、アンディ!(だから写真は期待をこめて格好良いアンディで)

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