千の風が、上賀茂神社に吹く

実家の父の誕生日祝いにと、夫が家族を京都に招待してくれました。
誕生日プレゼントその1は、4月25日、上賀茂神社でのコンサート。秋川雅史氏が歌うというイベントです。

上賀茂神社は、空気が綺麗でわたしも大好き。
散歩がてら昼間に足を運んでいましたが、夜、それもコンサートとなるとまた違う雰囲気でした。
世界遺産としておなじみの境内、あの細殿の前に、ずらっと椅子が並べられているという図。
◆境内の図はこちらから
この境内はものすごく広いので、迫力あるコンサート会場となりました。

当日は、あいにくの雨。
しかし夫も実家の母も強力な「晴れ」マーク入りなので、信じていた通り、やはり直前にさらっと上がりました。
それでも、時折は霧のような雨が舞い、必要最小限のライトの中で、それがことに幻想的な効果を生みました。

秋川氏のトークは初めて聞きました。とてもお話の上手なサービス精神あふれる方で、楽しい時間を過ごしました。
しかも、国立音大時代の同級生さん（昭和42年生まれ組だそうです）2人のテノールがこの夜だけ飛び入りで加わって、ゴージャスな雰囲気漂う企画になりました。
伴奏はピアノだけ。
シンプルゆえに、音符のひとつひとつが輝いて耳に届く企画でした。
屋根のないのが気持ち良かった。音楽を聴きながら、わたしは頭上の深い遠い空を長く眺めていました。ひんやり湿気のある透明な香りの空気が、なんてぜいたくだったことか。

父が楽しそうなのが本当に良かった。
誕生日プレゼントその2として、近所のお気に入りである、隠れ家のような和食処で遅い食事をとり、ピンクのモエで乾杯。
誕生日プレゼントクライマックスは、美人書画家・麗清さんのオリジナル作品。
誕生の「誕」の文字が美しく広がる、幻想的なイメージでした。。ところどころに滴のようなスワロフスキーがきらめきます。
ただいま父はクリニックの診察室に飾り、おかげさまで良い気が、患者さんにも伝わりそうです。
家族全員、わたしももちろん、夫に感謝を深めた夜でした。



photo・・・wikipedia「賀茂別雷神社」細殿


（国立音大といえば。今やミラノ？パリ？在住のリエコは元気なのかしら?元気そうね。見てたら連絡してね）