Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

美女論の極み。『フランス女』

2004-08-24 | rayonnage...hondana
長坂道子著の本書を、久しぶりに読み返してみました。

初めてヨーロッパ旅行に出たのは、私の場合大学卒業後という、ひとより遅いスタートでしたが、その頃のことを思い出します。
ろくに話せもしないのに、2ヶ月かけて、ヨーロッパの何カ国かを渡り、最終的にはフランスの大学で語学研修を受けるというツアーに参加したのが、私の欧州初上陸でした。
ホテルを2,3泊ずつ転々とするハードな日々の中、どの部屋に着いてもまず、枕元やドレッサーに、スノーウィ(タンタンの飼い犬のワイヤーヘアードフォックステリア。自宅で飼っているのと同じ犬種)のぬいぐるみと、この本を置いて、落ち着くように、寂しくないように、元気が出るように、空間作りをしていました。

著者の長坂さん自身も、20代半ばで渡仏され、暮らしながら人脈を広げていかれた方のようです。
雑誌『25ans』の編集者というお仕事をされていたことからも、フランスの女性の存在感に並々ならぬ関心を寄せる気持ちはわかるような気がします。
彼女が出会った、フランスの女性たちの魅力について、あますところなく描かれたエッセイ集です。
それにしても、それを筆でここまでにあらわすって、すごいこと。
渡欧前にこの本を読んで、フランスへの憧れと親しみが一気に湧き、何かと外国ならではのつらいことが起こるたびに、この本で意欲を奮い立たせていました。

この本に出てくる女性達は、気ままで魅力的で、芯があって、女らしくて、個性的なうつくしさがあって、こちらにまでそのパワーを与えてくれるような力強い存在です。
パリには住んだことのない私は、実はこの本のような華やかな世界には縁がなかったのですが、
だからこそ未だに尽きない憧れをもってこの本を開き、読むと今なお、フランスへの気持ちが高まってしまいます。

『フランス女』書評はこちら
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2 コメント

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いいですねえ (エリザベッタ)
2004-08-31 12:30:12
興味深い本ですね。

わたしは現在多数のフランス人(男女)と仕事をしておりますが、大変です。。 その他いろいろわけあってイタリア語の勉強を辞めてフランス語に切り替えようかと思っているので、読んでモチベーションあげたいです。。

早速今から探しにいきます。
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Unknown (mi)
2004-08-31 19:43:07
エリザベッタさま、本見つかるといいですね!!



イタリア語習ってるんですね、すごい♪

フランス語へのシフトは、文法的にはしやすいのでしょうかね。。。

フランス語の単純過去の動詞活用形などは、イタリア語そのままと聞いたことがあります。

私もイタリアに行くと、イタリア語習いたくなるのですが、いまだ手が出ず!



がんばってください。。
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