エネルギー研究の人材育成に取り組む福島県いわき市の福島高専(奈良宏一校長)は今夏、電力会社や大学に加え、新たに原発を立地する大熊、双葉、楢葉、富岡の4町と連携したインターンシップ(就業体験)に取り組む。高度なメカニズムを学ぶと同時に、原発と共存する地元自治体の取り組みに触れ、安全・安心の意識を高める。
福島高専は平成19年度から文部科学省や経済産業省の事業採択を受け、原子力分野の人材育成事業に取り組んでいる。インターンシップはその一環で、夏休みを利用して行われている。通常は1カ所だが、今年度から1人が数カ所を訪問する「複合型」となる。
立地4町も受け入れに前向きで、1週間程度、広報活動への参加や意見交換、電力交付金による地域振興など、住民と密接にかかわる原子力行政を説明する予定。詳細は今後決めるが、大熊町企画調整課の秋本圭吾課長は「行政の取り組みや町民と触れ合うことで、安全・安心とは何かを肌で感じてほしい。信頼される技術者になってほしい」と期待する。
福島高専では昨年、本科5年生と専攻科1年生がインターンシップに参加し、東京電力第二原子力発電所と京都大エネルギー理工学研究所の協力を得て、核融合など最先端の技術を学んだ。今年度は東北電力女川原子力発電所と東北大金属材料研究所も加わる。
学生の原子力関連産業への関心は高く、就職者は平成19年度8人、20年度11人、21年度16人と年々増えている。日本原子力研究開発機構に就職希望の本科5年宇佐美博士君(19)=北茨城市=は「京都大では、日ごろ学べないことを試したい」とし、東電に派遣される専攻科1年水野雄太君(20)は東電が第1志望で「電力をつくるすべてに興味がある」と話している。
佐東信司教授は「自治体に協力してもらうことで技術を磨くとともに、人間形成にも大いに役立つと思う」と相乗効果に期待する。
インターンシップの成果は、9月の日本原子力学会で報告する。
【写真】複合型インターンシップに臨む福島高専の学生ら
また原発施設ができるのか。どうなってるんだ、一体。
福島高専は平成19年度から文部科学省や経済産業省の事業採択を受け、原子力分野の人材育成事業に取り組んでいる。インターンシップはその一環で、夏休みを利用して行われている。通常は1カ所だが、今年度から1人が数カ所を訪問する「複合型」となる。
立地4町も受け入れに前向きで、1週間程度、広報活動への参加や意見交換、電力交付金による地域振興など、住民と密接にかかわる原子力行政を説明する予定。詳細は今後決めるが、大熊町企画調整課の秋本圭吾課長は「行政の取り組みや町民と触れ合うことで、安全・安心とは何かを肌で感じてほしい。信頼される技術者になってほしい」と期待する。
福島高専では昨年、本科5年生と専攻科1年生がインターンシップに参加し、東京電力第二原子力発電所と京都大エネルギー理工学研究所の協力を得て、核融合など最先端の技術を学んだ。今年度は東北電力女川原子力発電所と東北大金属材料研究所も加わる。
学生の原子力関連産業への関心は高く、就職者は平成19年度8人、20年度11人、21年度16人と年々増えている。日本原子力研究開発機構に就職希望の本科5年宇佐美博士君(19)=北茨城市=は「京都大では、日ごろ学べないことを試したい」とし、東電に派遣される専攻科1年水野雄太君(20)は東電が第1志望で「電力をつくるすべてに興味がある」と話している。
佐東信司教授は「自治体に協力してもらうことで技術を磨くとともに、人間形成にも大いに役立つと思う」と相乗効果に期待する。
インターンシップの成果は、9月の日本原子力学会で報告する。
【写真】複合型インターンシップに臨む福島高専の学生ら
また原発施設ができるのか。どうなってるんだ、一体。