地 球 観 測

自らの視点で世界を把握する

日本の政権が変わった。これからどう進むのか。

2010-06-04 19:13:43 | ニュース
ある方のブログに、

■鳩山総理・小沢幹事長辞任は予定調和
最初から6月辞任に向けて動いていた
普天間移設に関する日米合意には
「8月末までに工法を含め決めること」という一文が盛り込まれているが
この時期までの決定は不可能
なし崩し的に日米合意は日本の不履行となり
痺れを切らした米国はグアムに移転
日米安保維持しながら「出ていけ!」とならずに国外移転を可能とした
また合意当事者が政権にいない為、責任追及出来ない
菅総理で米国関係修復化も予定のうち



また、他の方のブログには、

 【小沢の狙いはただ一つ。それは参院選に勝つことだ。菅を総理にし、知名度の高い者やマスゴミが喜びそうな者を内閣に据え、民主党に吹いていた逆風を追い風に変える。そして、2人区で2人当選させ、現職以外に小沢が公認した候補(比例含む)を必ず当選させるのだ(小沢派のさらなる拡大)。

 つまり、新内閣はあくまで参院選で勝利し、小沢派を拡大するための選挙管理内閣であり、それ以上でもそれ以下でもないわけだ。樽床にしたって、菅の無投票当選を阻止し、代表選を少しでも盛り上げて電波ジャックするための小沢が演出した、かませ犬でしかないのである。票も適当に割り振りするはずだ。

 僕が思うに、小沢の本当の勝負は小沢派がさらに拡大する参院選後の代表選(9月)にあると見ている。小沢はここで主導権を握り、菅にいろいろ要求して人事を独占する腹積もりだ(裏小沢政治主導本格政権誕生)。もし、菅がその要求を飲まなければ、顔を田中真紀子に代えるだけである。マスゴミは騒ぐかもしれないが、あと3年は選挙をするつもりはないし、3年あれば政治主導で小沢のやりたい放題だ。



 新内閣は残念ながら、反小沢の面々も数多く登用されるだろう。しかし、それはあくまでマスゴミを喜ばさせ、選挙に勝つため(民主党の支持率を上げるため)の策略でしかない。つまり、彼ら(反小沢)をうまいこと利用するのだ。

 マスゴミの報道を見るがよい。代表選の争点がどういうわけか親小沢か反小沢であり、どのテレビ局も初めから小沢を悪と決め付け排除の論理で気味が悪いくらい一致してるではないか。あれではもし小沢グループが積極的に菅を推していたなら、決して参院選にプラスに働かなかったろう。だから、樽床を担ぎ上げて「自主投票」とするのである。



 反小沢は勘違いして喜ぶかもしれないが、彼らが喜んでいられるのも9月までである。その後は小沢に徹底的に干され、粛清される運命にあるだろう。】



とあった。
真偽はわからない。



いずれにせよ、事態は複雑にして困難であることには、変わりない。




郵政改革法案の採決を!!

2010-06-03 07:04:03 | ニュース
郵政改革法案が、流れてしまうおそれがある、とニュースでみた。


この法案が通らなければ、外資にゆうちょ資金がのっとられるおそれがある。

心ある国民よ、民主党へ、郵政改革法案の採決のメールを送ろう!!↓

http://www.dpj.or.jp/header/form/index.html


もはや、ひとりひとりの国民の意志が、国を決定していく時なのだ!!

逆転の発想

2010-06-02 22:13:07 | ニュース
逆転の発想。

将棋の盤をひっくり返すように。

自分が、権力と我欲のかたまりで、多くの人々を長期的に支配し、奴隷にしたい、と想像してみる。

そうすれば、どうすれば、支配できるのか、思うようにことを進めることが、できるのか。

そういうのが、わかってくる。

そして、どうされれば、困るのか、支配できなくなってしまうのか。

こういう逆転の発想をしてみると、支配したがる連中を、挫くことができると思うし、その
ヒントが得られるかもしれない。

鳩山由紀夫首相は2日夕、「次の総選挙には出馬しない」と記者団に述べた。

2010-06-02 19:37:19 | ニュース
このような、偉大な首相は、かつていただろうか。

本当に国を想い、国民の生活を想い、政人として、生きておられるのだ。

眠れる国民に、穏やかながら、渇を入れたのだ!


鳩山首相は、首相引退をもって、次代への礎を築いたのだ。


日米安全保障条約は、もういらぬ!!

日本の国は、国民の力で、治めようではないか!

この国は、誰の国だ?

われわれの国ではないか!

われわれ国民が、国をつくり、動かすのだ!!

そこんとこ、まちがっちゃいけない。

これから、そう、たった今から、あなたが、国を作っていくのだ!!

植物工場は農業の救世主になれるか?

2010-06-01 19:37:51 | ニュース
密閉された静かな空間で栽培される野菜。自然環境の影響を受けず、人工の光や空調で野菜を育てる「植物工場」に参入する企業が増えてきた。LED(発光ダイオード)や蓄電池、制御機器といった先端技術が、「自然相手の肉体労働」という農業のイメージを一変させようとしている。背景には国内の農業の担い手不足、世界的な食糧危機の深刻化があるようだ。

  [フォト]経産省の補助で「水のまち」に植物工場

 「農業ってこんなスマートなものかと、若い人が思ってもらえるようにするのが私たちの夢」。制御機器メーカー、IDEC(大阪市淀川区)の舩木俊之会長兼社長はそう語った。

 同社は旧富山事業所(富山市)の敷地内に、約320平方メートルのビニールハウスを建て、昨年9月からイチゴ栽培の実証実験を始めた。産業現場向けに約30年間の実績があるLED照明、水質浄化に有効な独自のGALF(超微細気泡発生技術)を内部に設置した。

 LEDは波長制御で病害虫を防ぎ、明るさを調節することで富山のような冬に日照の少ない土地でもイチゴを栽培できる。GALFは育成速度や味の向上が期待できる。それらを同社が得意とする自動制御システムで一元管理するため、現地では社員数人のみが常駐。データを大阪の本社で直接集めている。

 この冬は例年にない大雪だったにもかかわらず、今春、甘いイチゴを大量に収穫できた。舩木社長は「もう1年ほど研究を進め、平成24年度までに事業化したい」と意気込む。

 一方、三菱化学は今年1月、貨物船用のコンテナ(長さ約12・2メートル、幅約2・4メートル、高さ約2・9メートル)で野菜を育てる「コンテナ野菜工場」を発売した。内部に設置された9段の棚で、1日50株程度のレタスや小松菜をつくる。LEDなどの照明と空調、水循環設備をそなえ、砂漠や寒冷地でも農業ができる。

 また、同コンテナは三洋電機から太陽電池と、高容量のリチウムイオン電池を組み合わせたシステムの供給を受けている。太陽電池で発電し、リチウムイオン電池に蓄電することで、消費電力の節約につながる。

 現在は電力会社の商用電源との併用だが、「将来的には太陽光のみによる稼働も視野に入れている」(三菱化学)。そうなれば、電力網の整っていない地域での栽培も可能だ。

 9月ごろには第1号機をカタールに納入する予定で、1基5千万~1億円という価格にもかかわらず、中東を中心に問い合わせが相次いでいるという。同社では「異常気象や食糧危機が問題になる中、新しい農業を可能にする手段として国内外で展開したい」としている。

 「天候や水不足など自然に左右されるこれまでの農業と違い、植物工場なら内部ですべてを管理し、最適化できる」。そう語るのは、植物工場の研究を20年以上続けている大阪府立大大学院の村瀬治比古教授。

 植物工場には、生産設備の高コスト化▽現状で栽培できるものが葉物野菜に限られる▽専門技術の人材が少ない-など課題も。しかし、村瀬教授は「日本の農業が直面する危機に比べれば、技術改良や人材育成で解決できるこれらの課題は小さい」と強調する。

 農業の担い手は高齢化する一方で、いったん荒れた農地を再生させることは容易ではない。日本の食料自給率は41%(20年度、カロリーベース)にとどまり、打開策が見つからないのが現状だ。

 「植物工場なら農薬をまったく使わないので安全で、作物の価格も安定する。制御システムの中に伝統的な農業の経験・知識を組み込むことも可能」。植物工場は農業の救世主になれるか。企業のビジネスチャンスもそこにある。


工場というと、どことなく、不自然さを感じてしまう。
太陽のもと、育てられなくなってきているのだな。

巨大ブラックホールを周回する彗星の雲

2010-06-01 19:36:49 | ニュース
影のような複数の“彗星”が超大質量ブラックホールの“口”の近くを周回していることが最新の研究でわかった。

 ヨーロッパとアメリカの合同研究チームは最近、日本のX線天文衛星「すざく」を利用して、太陽の1000倍の質量を持つブラックホールからの放射線を分析した。この巨大ブラックホールは、地球から5600万光年離れた渦巻銀河NGC 1365の中心部に位置している。

 この観測の際に、「すざく」とこのブラックホールとの位置関係が幸いして、彗星のような形をした奇妙な雲が秒速数千キロという猛烈な速度でブラックホールに近い軌道を周回しているのを発見できた。

「太陽系の彗星が氷でできていて山ほどの大きさであるのと異なり、今回観測された“彗星”は恒星ほどの大きさがあり、超高温のガスでできている。これは、ブラックホールによって引きちぎられた恒星の残骸だ」と、研究の共著者でイギリスにあるキール大学のジェームズ・リーブス氏は話す。

 研究チームによると、このような発見は珍しく、すべての超大質量ブラックホールには彗星のような形の雲があることを示唆しており、ブラックホールが天体を吸い込むプロセスを説明するモデルの修正を迫られる可能性があるという。

 銀河の中心部にある超大質量ブラックホールには物質が絶えず落ち続けており、これによってブラックホールを周回する超高温の物質がいわゆる降着円盤を形成する。ブラックホールの“口”から噴き出す高エネルギーの粒子のジェットは、「すざく」のX線望遠鏡で観測すると光の輝点として見える。

 NGC 1365中心部のブラックホールを今回観測したところ、雲が地球とブラックホールの間を通過したため、日食で月が日光を遮るのと同じように、研究チームが観測していたX線が雲によって弱められた。

 こうした雲の存在は以前からわかっていたものの、過去にこのような方法で雲が発見されたことがなかったため、雲の正確な形状は不明だった。「最初にX線の放射量が大きく低下した後、雲の“尾”が通過するにつれて徐々に明るくなり始め、これが彗星の形を知る手がかりとなった」とリーブス氏は説明する。

 研究チームの観測の結果、雲とブラックホールとの距離は地球と太陽の距離の約1万倍であることがわかった。また、それぞれの雲の“頭”は太陽とほぼ同じ大きさだが、尾の長さは1億5000万キロを超えるという。

 NGC 1365のブラックホールが物質を飲み込む量や速度から考えて、この奇妙な“彗星”の寿命は数カ月しかないと見られている。ただし、ブラックホールには天体が次々と落ち込んでいるために、ブラックホールを周回する雲も作られ続けているのではないかと推測されている。

 また、NGC 1365のブラックホールを周回する雲は2つしか発見されていないが、実際には多数の雲がブラックホールの周囲を回っていると考えられる。

「われわれが発見できるのは、偶然視界に入ってきたひと握りの彗星だけだ。したがって、実際にはこのような奇妙な雲が常に1000万個以上も周囲を埋め尽くしている可能性があると思う」とリーブス氏は推測する。「ブラックホールは、これまで考えられていたよりもはるかに混沌としているということが明らかになりつつある」。

 この研究はWebサイト「arXiv」で2010年5月19日に公開された。また「Astronomy and Astrophysics」誌にも近日中に掲載される予定である。


宇宙は深遠なり。

月周回探査機「嫦娥2号」年内打ち上げへ、将来は有人月面基地建設へ―中国

2010-06-01 19:34:18 | ニュース
2010年6月1日、北京晨報によると、中国は月探査プロジェクト「嫦娥計画」第2期段階として、月周回探査機「嫦娥2号」の打ち上げ準備を進め、2010年内の打ち上げを予定している。さらに、新たな宇宙計画として有人月面基地の建設計画があるという。5月31日から北京で開催されている月探査に関する国際会議「Global Lunar Conference 2010(GLUC)」で発表された。

中国初開催となったこの会議には26か国・地域から専門家450人あまりが出席し、宇宙科学や生命科学、有人月面探査などについて議論が交わされた。

【その他の写真】

中国からは中国航天科技集団公司のチーフエンジニアらが講演を行い、中国の有人探査機「嫦娥」について今後の計画を明らかにした。発表によると、「嫦娥2号」の打ち上げロケットや衛星の開発は基本的に完了しており、現在は関連テストを行っている段階で、10年末までには打ち上げる計画だとした。また、「嫦娥3号」と「同4号」では月面軟着陸やロボットによる自動探査も行う計画だという。

このほか中国では、具体的な計画は定まっていないものの、有人月面探査や月面基地の研究も進めていることを関係者が会議で明らかにしている。月面基地の建設については、現在行っている研究開発を土台に、まずは無人の月面基地を建設した上で、環境が整い次第、有人月面基地建設を行う考えだという。



中国の有人月面基地、か。
いくのはいいが、月まで環境汚染しないでくれよな。


英「エネルギー革命」で巨大市場誕生へ 洋上風力発電に13兆円投入

2010-06-01 19:29:48 | ニュース
英国が、洋上風力発電など海洋エネルギーを活用して低炭素社会の実現と雇用拡大を両立させる「エネルギー革命」に挑戦している。北海油田の枯渇が現実味を帯びる中、洋上風力発電だけで1000億ポンド(約13兆円)を投じて2020年に現在の約40倍の4000万キロワットに拡大するという野心的な計画だ。一方で英国と同様の海洋国家ニッポンも、洋上風力や海洋エネルギー振興を6月半ばに策定する成長戦略に盛り込む計画で、ようやく本腰を入れ始めようとしているところ。英国の海洋エネルギー事情や関連業界の動き、日本との制度の違い、課題などを追った。(上原すみ子)

[グラフでチェック] 風力発電導入実績、洋上風力発電の導入計画

 ◆2社でシェア9割

 北東イングランドの中心都市ニューカッスルから車で40分の洋上風力発祥の町、ブライス。英政府が再生可能エネルギーの戦略研究機関に位置づける「Narec」(ナレック=新・再生可能エネルギーセンター)の敷地内には、まだ造船用のドックが残る。造船業はさびれたが、波力発電の調査・研究や洋上風力のブレード(羽根)の試験場として再利用され、ブライス周辺は洋上エネルギーの研究開発・生産の一大拠点に生まれ変わろうとしている。

 「洋上風力の市場は英国だけではない。今後拡大するドイツやオランダの市場も狙える」

 今年9月にニューカッスル近郊に世界最大級の風力発電用の羽根を製造する新工場を立ち上げる米国の風力発電機メーカー、クリッパー・ウインドパワーの英国プロジェクトマネジャーのジョン・バスエル氏はその狙いをこう話す。メガワット(1000キロワット)級の風力向けに長さ72メートルもの巨大な羽根を製造する工場では従業員500人を採用する計画だ。ナレックも、長さ100メートルの羽根をテストできる新工場を2011年にブライスに建設予定。最新の海洋技術情報を入手できる上、目の前には港湾も広がり、「これほど最適な条件が整う地はない」(バスエル氏)と意気込む。

 洋上風力発電という一大市場が誕生するのは「またとないチャンス」(韓国サムスン重工業の幹部)だけに、世界の重電メーカーが一斉に英国に照準を合わせている。

 すでに336基が稼働する世界最大の英国の洋上風力市場をめぐっては、先行する独シーメンスとデンマークのヴェスタスの2強が約9割のシェアを握る。だが、今年に入り米ゼネラル・エレクトリック(GE)が英国でタービン工場建設と欧州全体の大規模な拡張計画を、3月には三菱重工業も英国政府の補助金を受け、風力タービン開発プロジェクトに投資すると発表した。4月にはシーメンスも英国工場建設を公表し、韓国や中国勢もこれに追随、激烈な国際競争がスタートした。

 今後20年間で約8000基の洋上風力が計画されている英国で橋頭堡(きょうとうほ)を築けば、これに続く世界の市場を取り込めるからだ。

 日本と同じ海洋国家・英国の海洋エネルギー利用計画は大胆だ。陸上を含めた風力発電全体の導入量は現在、世界8位だが、洋上風力に限ると20年に現在の約40倍の4000万キロワット以上に拡大し、英国全世帯の8割以上の電力を風力発電でまかなう計画だ。

 ◆つながる雇用拡大

 これほどまでに洋上風力に熱心なのは、“ドル箱”だった北海油田の生産が1999年をピークに4分の1に減っているからだ。そこで、石油・天然ガス開発で培った海洋技術を風力や海洋エネルギーに応用し、雇用拡大にもつなげる戦略を明確に打ち出したのだ。

 英国で戦後初の連立政権として5月に発足したキャメロン首相率いる保守党と自由民主党の新政権も、再生可能エネルギーにアクセルを踏み込む方針を表明し、「石油から再生可能エネルギーへのシフトが揺らぐことはない」と、業界団体のリニューワブルUKのニック・メディック氏は分析する。

 英国の有力日刊紙インディペンデントも5月20日の経済面トップで、自国の研究機関の調査状況を紹介し、「英国の海洋再生エネルギーは、2050年には10億バレルの石油と同じ価値を持ち、14万5000人の雇用を生み出す」と大きく報じるなど、国を挙げて洋上風力発電を推進する。

 ■影薄い日本勢 受注出遅れ

 実は、英国は一次エネルギーに占める再生可能エネルギー導入の割合が05年で1.3%と、欧州諸国の中で最も遅れていた。だが、海洋エネルギーを取り込み、これを20年に15%に引き上げ、一気に低炭素社会へとねじを巻き直し、欧州全体の20%の目標に貢献する考えだ。

 英国が進めるのは洋上風力だけではない。潮の満ち引きの差をプロペラでとらえる潮力や、波の上下の動きからエネルギーを取り出し発電する波力などの海洋エネルギーを総動員する。

 この3月、スコットランド北東沖合のペントランド海峡やオークニー諸島で、6つの波力・4つの潮力発電プロジェクト(合計120万キロワット)が承認され、この分野で初の商用プロジェクトがスタートした。丸紅が出資する英ベンチャー企業パルス・タイダル(ヨークシャー州)は、海中に設置したプロペラを使った潮力発電機の技術を磨き、地元の電力会社と組んでこのプロジェクトに参加しようと動いている。

 英国政府は海洋エネルギーにすでに100億円以上の補助金を投入したが、波力や潮力発電を手がけるのはベンチャー企業がほとんど。実証段階のものが多いため、「さらなる政府の支援が必要だ」と口をそろえる。

 政府支援は補助金だけではない。英国の海洋エネルギー産業を支えるユニークな存在が、ロンドン中心街の不動産や公園、海岸など英国王室が保有する資産の管理会社クラウン・エステートだ。海を利用する海洋エネルギーは、漁業権のある場所では補償が必要になったり、船舶の航行や環境団体など複雑な権利調整が求められる。クラウン・エステートは王室の信用力と権限を武器に、自らその利害調整に乗り出す。「海底のリース料で収入につながるほか、国益につながるビジネス」(利害調整のマネジャーを務めるデビット・チャールスワース氏)と、洋上風力の部品調達や物流の仲介にも乗り出す。同社では60人の専門部隊が洋上風力のビジネス拡大に一役買っているのだ。

 海洋エネルギー立国を目指す英国に世界からの投資が向かう中で、日本企業の関心は高いとはいえない。これまで受注企業を決定するラウンド1(260万キロワット)、ラウンド2(716万キロワット)とプロジェクトを進めてきたが、ラウンド2で東京電力の子会社で風力発電会社ユーラスエナジーホールディングスが英国の電力会社と共同で事業認可を得た程度。

 今年1月に入札結果が発表されたラウンド3ではプロジェクト数で9つ、総発電能力は3200万キロワットにも及び、世界から100社近くが受注に名乗りをあげたが、日本勢の受注は皆無で、その存在感は低い。


海洋エネルギー立国、か。
どうなることやら。