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地 球 観 測

自らの視点で世界を把握する

小惑星で水と炭素の存在を初めて確認

2010-04-30 06:37:59 | 宇宙・天文
火星と木星の間の軌道を周回する小惑星に水が存在することが、新しい研究によって初めて明らかになった。小惑星24番テミスを2つの研究チームが個別に分析した結果、地表が霜で覆われていることが確認された。さらに、この霜には炭素を含む物質が混ざっているとみられるという。



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友人に教える
 一方の研究チームを率いたセントラルフロリダ大学のウンベルト・カンピンス氏は、「小惑星で水氷と有機分子を初めて発見した。どちらも同じ小惑星にあったのだ」と話す。

 どちらの研究チームも、ハワイにあるNASAの赤外線望遠鏡施設(IRTF)を使用し、様々な波長で小惑星から反射する太陽光を観測して、水の存在を示す形跡を発見した。

 NASAでは、テミスに似た小惑星をさらに詳しく調査する計画が検討されており、これが実現すれば、われわれが普段飲んでいる水や生命の構成要素である物質が隕石の衝突によって地球に運ばれてきたとする仮説の検証に役立つだろう。

 小惑星は惑星が形成された後の残骸で、その組成は46億年前からほとんど変わっていないと考えられている。

 テミスは太陽からおよそ4億8000万キロの軌道を回っており、火星と木星の間にある主小惑星帯で最大の小惑星の1つだ。

 小惑星は、海王星の軌道の外側からやって来る彗星よりもはるかに太陽に近い軌道を周回するため、比較的乾燥していると考えられている。しかし、これまでの学説では、主小惑星帯の小惑星でも地下であれば氷が存在しうるとされてきた。実際に主小惑星帯には、固体が直接気体に変化する「昇華」によって水氷から発生したと思われる“ちり”の尾を持つことで知られるメインベルト彗星と呼ばれる珍しいグループがあり、テミスと同種の2つの小惑星がこのグループに属している。

 クイーンズ大学ベルファストの天体物理学者ヘンリー・シェ氏はこの研究の解説記事で、「小惑星の氷はとうの昔になくなっているはずだというのが定説だったが、テミスで氷が発見されたことで、小惑星の氷が初期の太陽系を知るための “生きたサンプル”になる」と書く。

 テミスの氷ができたプロセスについて、研究の著者カンピンス氏は次のように推測する。太陽光によってテミスが暖められて地下の氷が昇華し、その水蒸気が地表に放出された後、太陽光が届かない影に入って気温が下がると水蒸気が地表で再び凝結して氷になったのではないか。または、流星塵(りゅうせいじん)が地表に衝突して地殻を攪拌する“インパクトガーデニング”によって、地下の氷の層が徐々に露出したのかもしれない。あるいは、まったく別の原因の可能性もある。「情報があまりに少ないときの楽しみの1つは、いろいろな仮説が立てられることだ」。

 小惑星の組成については、さらに詳しいデータが早ければ6月にも得られる可能性がある。日本の小惑星探査機「はやぶさ」が、小惑星から直接採取したサンプルを初めて地球に持ち帰るとみられているためだ。

「はやぶさ」は2005年に小惑星イトカワに着陸した。当初に予定していたサンプルの採取には失敗したものの、イトカワの地表のちりが試料容器に偶然入っている可能性があると考えられている。

 一方NASAは、RQ36という小惑星からサンプルを採取して地球に持ち帰る「オシリス・レックス(OSIRIS-Rex、Origins Spectral Interpretation Resource Identification Security-Regolith Explorer)」と呼ばれるミッションを提案している。

「偶然にも、オシリス・レックス計画の主要な目的地はテミスと同じカテゴリーに分類される小惑星だ」とカンピンス氏は説明する。つまり、RQ36のサンプルにテミスで発見されたのと同様の水が含まれている可能性がある。

 初期の地球は非常に高温だったため、地球に元から存在した水を保持することはできなかったという説がある。そのため、地球の海の水は冷えた地球に小惑星や彗星が次々と衝突することによって運ばれてきたのではないかという見方もある。

 テミスの水と地球の水の化学的性質を照合すれば、この謎を解く手がかりになるかもしれない。さらに、オシリス・レックス計画で得られたサンプルに有機物が含まれていれば、隕石が生命の出発物質をもたらしたとする学説の信憑性が増すことになる。

「このRQ36も組成がテミスに似ていることは十分にありうる。したがって、地球近傍小惑星に乗って地球にやって来た、生命の素となる物質かもしれない原始的な有機分子を採取できる可能性がある」とカンピンス氏は期待する。

 この研究は2010年4月29日発行の「Nature」誌に掲載されている。

Illustration courtesy Gabriel Perez, Instituto de Astrofisica de Canarias

金環日食(あまりいい話を聞かない)

2010-01-15 22:36:39 | 宇宙・天文
太陽の一部が月に隠れて欠ける部分日食が15日夕、西日本を中心に観測された。中国、東南アジア、アフリカ大陸の一部などでは、太陽の中心部分が隠れてリング状になる金環日食となった。

 国立天文台によると、部分日食は早い場所で午後4時45分ごろ始まり、日の入り直前だったため、太陽は欠けた状態のまま沈んだ。欠けた割合は那覇で約61%、福岡で約58%、京都で約30%、東京の西部で約4%。

 海外での金環日食は、最も長い場所では約11分間と、西暦3000年までに観測できる中では最長だった。

 日本で次に日食が観測できるのは、部分日食は2011年6月2日に東北地方より北の地域、金環日食は12年5月21日に関東地方から西の地域。
(転載おわり)


日食は、古来から「不吉」とされていたそうだ。

そして、天体現象を知る人間がいて、権力側はそれを利用したりもしていた。
先住民に日食を予言してみせて服従させたり、と。

太陽の光のエネルギーが遮られるため、届かない。
それが悪影響を及ぼすとされ、古代の人間は日食の期間は洞窟の中でやり過ごしていた、
という話もあるそうだ。

なるほど納得。


日食の期間は心身のバランスを崩しやすいという。
おそらく、地球磁場にも何らかの影響がでるんだろうな。
天候も荒れることが多いというし。

今回は史上最も長い時間の日食らしいから、特に注意だろう。


海水の塩とかを風呂に適量入れてはいり身を清める、ってのもいいらしいが。

大人しくやり過ごすのが、よさそうだな。

天の川銀河恒星系、15%が太陽系型か(地球みたいな生命のいる惑星がある)

2010-01-12 23:26:38 | 宇宙・天文
天の川銀河(銀河系)にある数千億以上の恒星系のうち、15%ほどが太陽系と類似しているという可能性が示された。私たちの“ふるさと”と似ている恒星系が億単位で存在することになる。

 今回の最新研究は、木星や土星に似た巨大ガス惑星が、中心の恒星から遠く離れた位置で軌道を描く様子を分析した結果に基づいている。恒星とガス惑星との間には、私たちの住む太陽系と同様に広大な空間が広がっている。液体の水が存在し得るハビタブルゾーン(生命居住可能領域)に、地球型の岩石惑星が入る余地が十分にあるということだ。銀河系に地球型惑星が多数あり、さらには生命がさまざまな形で存在する可能性も大いに高まる。

 アメリカにあるサンフランシスコ州立大学の天文学者デブラ・フィッシャー氏は、今回の研究を受けて次のように話す。「プラネット・ハンティング(系外惑星探し)が始まって最初の10年間は、太陽系とほかの恒星系で様相がまったく異なっていたので少々心配した。しかしいまや、太陽系と同種の恒星系の存在を示す証拠が次々と発表されている。この研究もその一つだ。地球と同じような生命が住む“世界”は数多く存在するという仮説が、現実のデータで裏付けられた形だ」。
(転載おわり)


そりゃまあ、宇宙は無限のパターンがあると思うから。

まあ、あるだろうね、地球と似てるパターンの惑星は、そりゃ数え切れないほど。

いるだろうね、人類と似てる生命体は、そりゃもうゴマンと。

そんなことは、うすうすわかっていたぜ。


ただ、宇宙は広いから生命が近所にはいないような気がしていただけだろ。
もしくはいたとしても、われわれ庶民に隠されているか。

2110年 宇宙の旅 2週間で火星往復 20年かけ太陽系外(スゴ)

2010-01-07 21:48:47 | 宇宙・天文
反物質」のエネルギーを利用した超高速宇宙船で惑星旅行に出発-。SFに登場する未来のロケットの実現性を真剣に考える研究会が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の若手技術者らで結成された。未来型ロケットの研究組織は国内初。「100年後」の開発を視野に、壮大な将来構想を今年度中にまとめる
月旅行は現行ロケットの推進技術で可能だが、火星旅行はより効率の高い原子力、さらに遠い惑星へ行くにはケタ違いに高性能な新技術が必要だ。

 研究会は「往復2週間の火星旅行」「往復20年の太陽系外旅行」を目標に、技術的な課題と実現可能性を探る。

 究極の開発目標は「反物質ロケット」。地球や人間を作っている普通の物質とは電気的な性質が反対で、自然界にはほとんど存在しない反物質を燃料に使う。反物質と普通の物質を衝突させると、どちらも消えて光に変わる現象が起き、このとき生まれる巨大なエネルギーで前進する。試算では現行ロケットと比べて速度は100倍、燃費は10万倍という。

 また、ウランの核分裂反応を利用する原子力ロケットや、核融合ロケットなども検討。大学や国立研究機関の有識者から技術課題を聞き取り、開発までの100年単位のロードマップ(工程表)を提言する。

 未来型ロケットは、欧米では基礎研究が着々と進んでおり、火星を目指す原子力宇宙船は米国がすでに研究中のほか、ロシアも参入する方針だ。日本は白紙の状態だが、JAXAの立川敬二理事長が「将来の芽として、先端的な観点で取り組むのも面白い」と研究会の設置を決めた。

 研究会は20~30代のロケットエンジンの技術者らで構成。実用化への道のりは長いが、発起人の砂川英生・宇宙輸送ミッション本部開発員は「将来の技術革新を見据え、長期的な視野で研究開発を進めることが重要だ」と話している。
(転載おわり)

「反物質ロケット」って・・・。
スゲー!!

火星まで往復2週間だとう?!
すごいテクノロジーだな。

しかしだ。
地球の政治がめちゃくちゃじゃないか。
テクノロジーだけ進歩しても、イカンぞ。

もっと足元をみろよな。

火星に行く前に、足は大地に、だ。

ロシア、小惑星の地球衝突を避けるため専門委立ち上げへ(マジすか)

2010-01-01 22:45:39 | 宇宙・天文
【12月31日 AFP】ロシア宇宙庁のアナトーリ・ペルミノフ(Anatoly Perminov)長官は30日、小惑星アポフィス(Apophis)の地球衝突を回避するため、専門家による対策委員会を開く計画を明らかにした。

 ロシア通信(RIA Novosti)によると、アポフィスは直径約350メートルの小惑星で、2036年に地球近くを通過するとみられ、この際に地球に衝突する可能性があるとされる。衝突すると、ほぼフランスと同じ面積の砂漠ができるという。

 ペルミノフ長官は、国営ラジオ「ロシアの声(Voice of Russia)」に対し「2036年のアポフィス地球衝突を防ぐ手段を協議するため、専門の科学者を集めた委員会を非公開で行う」と発表。「衝突回避システムの構築に多額の費用がかかるとしても、衝突が起きるまで何もせずに大勢の死者を出すよりはずっとましだ」と話した。また、欧州、米国、中国などの宇宙研究専門家も参加する国際プロジェクトとなる可能性も示唆した。

 インタファクス(Interfax)通信によると、ペルミノフ長官は衝突回避策の1つの案として、アポフィスの軌道をそらす目的に特化した装置の開発をあげた。核爆発を用いることはないという。

 ロシア通信は、アポフィスは2029年に地球から3万キロ付近を通過すると説明。この距離は静止衛星よりも地球に近いため、軌道がずれてその7年後に地球に衝突する可能性があるとされている。

 一方、米航空宇宙局(NASA)が10月からウェブサイトに掲載している情報によると、以前のデータではアポフィスが2036年4月13日に地球に衝突する確率は4万5000分の1だったが、最新のデータを使ってアポフィスの軌道を再計算したところ、衝突の確率は25万分の1にまで低下したという。(c)AFP
(転載おわり)

うおおお。そりゃ大変だ。

まあ、衝突しないことを祈るし、衝突しないような対策をすることも大切だ。

そういえば2036年っていえば、

2036年からやってきた男「ジョン・タイター」(マニア道HPより転載)
って話があったけど、

なにか関連があるのか????

あったら面白いけど、なんかイヤだなあ。
衝突しちゃいそうで。


富士山上空飛んだ、野口さんの宇宙ステーション(だから何?)

2009-12-24 22:07:53 | 宇宙・天文
宇宙飛行士の野口聡一さんらを乗せた国際宇宙ステーション(ISS)が24日早朝、富士山上空を通過する様子を、東京・目黒区在住のフリーカメラマン、佐藤純哉さんが静岡県富士宮市側から撮影した。

 佐藤さんによると、ISSは同日午前5時45分ごろ、北の空に現れ、オレンジ色に輝きながら東に向かってゆっくりと移動。その後、富士山の背後に隠れるようにして見えなくなったという。佐藤さんは「富士山とのコントラストが神秘的な情景だった」と話している。
(転載おわり)

そりゃスゴイよ。 宇宙にいくのは。
でもね、それで何十億円という金がかかるんだよ。

それで貧しい国とか人とかの支援に使えばいいのに、といつも思う。

宇宙行くまえに、足元をみなさいよ。

なんか宇宙いく人とかは楽しそうだけど。

それはあるいみ現実から目をそむけている。
利己的なカンジがする。

宇宙開発はすごく利己的なカンジ。

誰も救われないカンジ。

以上。

土星の衛星タイタンで初めて霧を確認

2009-12-24 21:33:47 | 宇宙・天文
土星の衛星タイタンの南極付近で、霧が湖面を漂う様子が確認された。

 地球上の霧は通常、湿った大気が急激に冷やされて発生する。温度低下により大気が保持できる水蒸気量が減少するためだ。

「だが、タイタンではこの関係が成り立たない」。そう語るのは、カリフォルニア工科大学の天文学者で研究チームのリーダーを務めるマイク・ブラウン氏だ。「タイタンの大気は元々非常に低温であり、冷却されることはほとんどない。霧の発生の原因は、大気と地表の液体の相互作用としか考えられない」。

 研究チームは、タイタンの湖から蒸発した液体によって湿度を増した周囲の大気が、低温の湖面と接触して不思議な霧が発生すると考えている。液体エタンだけではなく液体メタンで満されている湖の存在も裏付けられた。エタンはタイタンの低い大気温では蒸発しないからだ。

 ブラウン氏はこう話す。「液体に満たされた湖がタイタンに存在することは以前から分かっていたが、すべての湖がエタンだけで形成されているのならタイタンの環境は活動性に乏しいはずだ。しかし今回、霧の発生が確認された。タイタンでは地球の水循環と同じように、活発にメタンが循環している事実を示している」。

 研究チームは、NASAの土星探査機カッシーニから送られたデータを分析中に霧の発生に気付いた。カッシーニは2004年以来、土星系の探査活動に従事している。

 ブラウン氏らはまず、地表面の詳細情報のみを抽出する独自のデジタルフィルターを使ってデータを観察した。するとフィルター処理された画像には、霧らしき赤味がかった明白色の斑点が湖面を覆っている様子が写し出されていた。タイタンの南半球が晩夏を迎えていた時期である。

 タイタンでは以前に雲が観測されていたため、当初は斑点が雲である可能性も否定できなかった。しかし、同じ領域のより高度の部分のみをフィルターで抽出した画像を観察したところ、これらの斑点は映っておらず、雲の可能性は排除された。ブラウン氏は、こうした霧の拡散に伴ってメタンの蒸気がタイタンの大気中を上昇し、地球のような雲が形成されると考えている。

 過去には、雲が冷たいメタンの雨となって地表面に激しく降り注ぎ、タイタンに新しい湖が形成される可能性もあるという学説が発表されている。

 今回の研究結果は、14日からサンフランシスコで開催されているアメリカ地球物理学連合2009年秋季集会で発表され、「Astrophysical Journal Letters」誌に掲載されている。

Ker Than for National Geographic News
(転載おわり)


タイタンには水とか雲があるんだね。