アモルの明窓浄几

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軽井沢発地方面の石仏を訪ねて-5

2009年01月15日 | まちのこと
密蔵院近くの下発地バス停からバス路線を南へ下ると、西側道路脇に写真の道祖神の石碑があります。平成に建立された、男女二体の神が並んでいる江戸村の双体道祖神です。

平賀氏によると、軽井沢では最も新しく、最も優雅で微笑ましいオブジェに近いものではないかとのことです。又、本来の道祖神は、村の入口などで外部から疫病や悪霊が入ってこないように守る塞の神であり、災厄を防ぐことから、子孫繁栄、五穀豊穣を祈る身近の神様にもなったとのことです。

向かって右が男の神で、左の小首を少し傾げているのが女の神です。双方、手を携えており、男神の右手はそっと女神の右肩に添えられています。何とも微笑ましく、つい立ち止まって見詰めてしまいました。

前回の巳待供養塔の近くにも双体道祖神がありましたが、すっかり風化しており、目鼻立ちなどもわからず、他にも同じようなものを見かけましたが、古いものは殆どその様な状態です。
時代と共に忘れ去られて行くのかと思っていましたが、この江戸村の道祖神のように新しく建立さているのをみると、村人に深く信仰されて来ているのが伺えて、大変感動を覚えた次第です。


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