アモルの明窓浄几

芦屋・仕舞屋・三輪宝…生噛りの話題を机上で整理します。

『お母さん革命』のトキが来た

2012年07月09日 | まちのこと
一昨日7日(土)の午後、芦屋市民センターで「原発をなくそう芦屋連絡会」主催の内部被ばく学習会がありました。
ここで上映されましたドキュメンタリー「内部被ばくを生き抜く」をご紹介します。

監督は鎌仲ひとみさん、登場する4名の医師は、下記のポスターの顔写真の方々です。

今回の福島原発の爆発において、真っ先に出てきたのが放射性ヨウ素131だと云います。このヨウ素の半減期は8日程度で短いのですが、大変小さな微粒子のため、遠くまで飛んで行くそうです。当時、外で遊んでいた子供たちは体内に吸収していると思われます。
一旦体内に入ると、特に子供達の甲状腺に濃縮し、そこで内部被曝がおきます。

事故直後に予防的に安定ヨウ素剤を飲めば、甲状腺が守られるはずだったのですが対応が遅く、被曝量が120シーベルトを超えていない事を理由に殆どの子供達に飲ませなかったと云う事です。事故からおよそ1年後の検査で子供達は、放射線ヨウ素で50ミリシーベルト以上被曝している事が明らかになりました。それでも、政府は、健康に影響はないと云っています。最も新しい国際基準によれば、50ミリシーベルトでも飲ませるべきとの事です。

3人のお子さんをお持ちの若い御住職が、「放射能が子供の細胞を壊して行くより先に、心の方が壊されて行くのでは…いろんな場面において、命や未来の選択や決断を迫われていくのは辛い」と云います。

肥田医師は、放射線は特定の疾病ではなく、すべての疾病の元になると云います。今回の原発事故が起こる前から、国中の原子力発電所から合法的に「ここまでは漏らしてもいいよ」と放射線を日本国民に浴びせてきたとも云います。
すべての疾病は、放射線によって掛かりやすくなっているそうです。

鎌田医師は、現在はWHOも甲状腺癌と被曝の因果関係を認めている。
甲状腺だけでなく継続的に健康診断をすべきだと云います。

児玉教授は、外部被曝と内部被曝は全然違うと強調されます。
私が一番印象に残ったのが、児玉教授の『お母さん革命』と云う言葉です。
放射線被害を真剣に考えているお母さんたちは、日本の流れを変えて行く。お母さんたちは誇りを持って、子供達に最高のものを与えて行こうとしている。これぐらいでいいんだと云うのではなく、お母さんたちはそういう妥協を許さないと云う議論が日本を変えて行こうとしている。それがお母さん革命だと児玉教授は云います。

DVD上映後は、参加者の意見交換がありました。
食品の安全を中心にいろいろな質疑応答がありました。東京方面から避難して来られたお二人は、芦屋での給食など食品に対する関心の低さ等を含め貴重なお話も聞かれました。
応答されていたある市会議員の話では、芦屋市の保健所では放射能を測定する検知器がなく、宝塚市の保健所へ依頼する事になるそうです。

尚、「原発をなくそう芦屋連絡会」(連絡先070-5669-5875)では、今回上映したDVDの貸し出しも検討したいとの報告もありました。
  
又、今週の13日(金)18:30~から、大阪府豊中市の豊中人権まちづくりセンターで、上映される予定です。詳しくは、(財)とよなか人権文化まちづくり協会(TEL:06-6841-5300)へお問い合わせの上、ご確認ください。




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