アモルの明窓浄几

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「集会所トーク」における市長のある報告について

2012年05月07日 | まちのこと
「集会所トーク」では、市長からその年度の主要な施政方針などが報告されます。
今回はその中の一つである「まちづくりの基本方針」で説明のあった『高浜松韻の街』についてお話します。

報告では、「『高浜松韻の街』の分譲事業では、引き続き早期完売に努めます」との事です。
何故、「…早期完売に努めます」と報告しなければならないのか。
この件は、「経営資源の有効活用と財政健全化のための取引」のために行った事業だからです。現在、総区画126の内、91区画が売却済みとの報告がありました。

この事業は、2007年5月から分譲が開始されにも拘らず、5年が経過した今日においても完売出来ずにいるという事です。
元々は、当時の財政難を理由に、市の土地である高浜用地を総合公園等の事業費返済に充当するため考え出された財源づくりなのです。
だから、市の云うところの「…と財政健全化のための取引」事業なのです。

当時、私は市管財課へ書面で質問状を提出し、回答を得ています。
当時の市管財課の説明によると、高浜用地を総合公園等の事業費返済に充当するために早期の分譲と完売が必要であったのです。
その為に、販売ノウハウもなく、人材もいない市はリスク回避のため、共同事業者として(財)住宅生産振興財団に協力を求めたのです。

その結果、共同事業者(建築販売の事業主)に主導権を握られ、全ては事業主側のペースで行われました。
市用地は、市民の財産であるにも拘らず、市民は置き去りにされたのです。
その上、結果的に早期完売も出来ていません。その点について、市長からのお詫びの言葉もなく、責任も明確にされていません。

販売形態が如何に事業主主導によるものかは、当時のブログ(『松韻の街』を思う-1~5・2007/06/03~ )を参照して下さい。

市は事業を行うに当たり、ノウハウもなく、人材もいなく、それでいて外部に丸投げをし、その結果責任も取らない。が、職員の年収(平均758万円)は実質的に日本位置高いのにも拘らず、給与水準は見直す予定はないと云って憚らない首長を戴く芦屋市民は『シアワセナヒトタチ』と周辺から思われてはいないでしょうか。



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