アモルの明窓浄几

芦屋・仕舞屋・三輪宝…生噛りの話題を机上で整理します。

軽井沢発地方面の石仏を訪ねて-7

2009年01月17日 | まちのこと

  ↑ 左は千手観音、右は十一面観音と小さな同居仏

中軽井沢駅からバス路線道を発地方面の南へ下り、湯川に架かる釜ヶ淵橋を渡って最初のバス停留所がこの「杉瓜入口」です。
ここから旧発地村は間近かで、北から下ってくると最初に出会う路傍の石仏がこれと云うわけです。

バス停前は、道路幅が広がっており、丁度、路肩の淵に三体の石仏がひっそりと祀られています。南から望むと背景には浅間山が見え、何とも長閑で美しいロケーションではないでしょうか。

次のバス停が前回の「風越団地」であり、女街道まで約1kmの位置にあります。
平賀氏によると女街道は、おおよそ五コースがあったと云います。中山道の借宿から分かれ、油井を経由して釜ヶ淵橋を渡り、女街道へ繋ぐこのバス路線道も旧女街道のルートであったわけです。

道先案内を勤めるこれらの観音仏は合掌し、女人の旅の悲哀を見詰めつつ、旅の無事を守ってくれたのではないでしょうか。

今回で、旅の紹介を終わりますが、掲載の写真は出来るだけロケーションを知って頂くために、あえて遠景のものを使用した事をお断りしておきます。
又、石仏などのお顔は、現地を訪ねて頂くか、最初にご紹介した文筆家の平賀三郎氏の本を見て頂くのがよいと思います。

 =本年も宜しくお願いします=
  ↑ 浅間山を背景としたふたり


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