アモルの明窓浄几

芦屋・仕舞屋・三輪宝…生噛りの話題を机上で整理します。

再度「がれき」処理を考える

2012年04月23日 | まちのこと
3月19日付の当ブログで“被災地の「がれき」処理を考える”として、小出裕章京都大学原子炉実験所助教と山内知也神戸大学大学院教授の発言を紹介しました。
要約すると、「放射能というのは、閉じこめることが原則」であり、「わざわざ放射能物質を運んでくるのは間違い」で、「被曝する人を1人でも減らし、汚染されていない土地を残すのは重要」との事でした。従って、「もし全国の焼却施設で燃やすというのであれば、放射能が飛び散らないようになっているかどうか、まず確認する」事を条件としています。

そこで、注目されるのが廃棄物処理施設のバクフィルターの除去処理能力です。
環境省は、バクフィルターで放射性物質の除去は可能であるとしています。

政府の行う事は、何を言っても信用されていないのでしょう。
『週刊金曜日』(4/20号)は、廃棄物処理施設を施工している主な13の会社に対し、この件でアンケートを実施しました。
真面な回答があったのは、2社のみとの事です。
一社は、(株)川崎技研で、「放射性物質の除去について、弊社は知見を持ち合わせていません」と云うものです。
もう一社の(株)タクマは、「一般論として、バクフィルターは排ガス中の煤塵等の除去を目的とした設備であり、排ガス中のセシウムは煤塵に付着した姿が一般的というこれまでの知見を前提として考えるなら、セシウムについても一定の除去が可能と考えられる」と云うものでした。
他の11社は、「アンケート拒否」、「無回答」及び「回答を差し控えて頂きます」と云うものです。
詳細は、先週号の『週刊金曜日』をご覧ください。

『週刊金曜日』は、これらのアンケートから見えてくるは、「環境省の示した方針や実証データが、焼却施設の施工メーカーと共有できていないのではないか」と問い、「バクフィルターによる放射性物質除去に自信を持てないメーカーの姿が浮かぶ。…政府の安全宣言は疑問だ」と締め括っています。

では、芦屋市の焼却施設は、どのメーカーの施工によるものなのでしょうか。


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