angel stone

☆パワーストーンやスピリチュアルな出来事、森山直太朗さん、B'zの事など…自由気ままに綴ってます☆

『早く元気になぁれ☆』

2005年01月17日 | ☆ポエムなど…
学校までの並木道、見慣れた街角、ガラス張りの可愛い喫茶店、
目を疑うほどに眩しい夜景、それは私の大好きな自慢の街。

それは、ずっとずっと変わらないと思っていた。
それが全部消えてしまうなんて、考えた事もなかった。
ほんの一瞬の内に何もかも消え去ってしまった。

デコボコになった道、足の踏み場もない埃っぽい街角、
跡形もなく崩れたお店、光を失ってしまった暗い夜景、
私の大好きな街が泣いている。

けれど、毎日は当たり前のように過ぎて行き、
新しい朝は必ずやってくる。
泣いていた街は人の手によって、輝きを徐々に取り戻していく。
神戸の街は再び動き始めた。

新しくなった綺麗な道、見慣れない街角、お洒落になったお店、
光を取り戻しつつ有る夜景、生まれ変わった私の街。

たくさんのものを失い、悲しみに包まれたけれど、
時は確実に進んでいく。
人々の足は相変わらず慌しくて、せかせかと歩いていく。
私はそんな雑踏の中、一人足を止め、立ち止まってみた。
そして新しく生まれ変わった街を静かに見渡す。

なぜだか分からないけれど、自然に涙が一滴頬を伝い落ちた。

その時、急に風が吹き、私の頬を優しく撫でていった。
一瞬、心に熱いものが走った感じ。
風に乗って足元まで転がってきた空き缶を見つめ、
願いを込めて蹴飛ばしてみた。
『街よ早く元気になぁ~~~れ♪』
ふっと空を見上げれば、眩しいほどの青空がどこまでも続いている。
真っ白い雲は静かに流れ、一筋の飛行機雲を見つけた。
風の心地良さを体で感じながら、大きく深呼吸をして、
再び元気良く歩き始めた。
そう、明日への希望を抱きつつ・・・

神戸の街は今日も晴れ☆
あ~~した天気になぁ~~~れ♪

忘れてしまいたい…。忘れてしまえたら…。

2005年01月17日 | ☆命の尊さ☆
2005年1月17日(雨のち晴れ)空は晴れてるのに、冷たい雨が降る日です。

1月17日午前5時46分。今日で阪神・淡路大震災から10年目になります。
三宮の『東遊園地』では、朝から小雨の降る中、追悼式が行なわれています。
モニュメント「希望の灯(あかり)」6433本の灯が点灯され、
暗闇の中に「1・17」の文字が浮かび上がりました。

10年が経ち、完全に復活したかのように見える神戸ですが、
神戸の街を歩いてみると、まだまだ至る所に震災の爪痕が、今も尚、生々しく残っています。
↓の写真は、東遊園地にある時計なのですが、震災時に横倒しになり、時計が止まったままです。
『東遊園地』は、私の職場から近い為、郵便局等に行く際に、ほぼ毎日通るので、
あの日のまま止まってしまったこの時計を見る度、あの日の事を思い出します。

今日、神戸市役所前では、学生達のライブなどが行なわれており、色々な活動が見受けられます。
〝東遊園地〟には、たくさんの人々が行き交っています。
ハンカチを手に、真っ赤に目を腫らす人々・・・心が痛みます。
時間が止まったままの時計のモニュメントの前にも、今日はたくさんの人だかり。
私はいつものように、郵便局に向かう途中、東遊園地の傍を通りました。
けれど、東遊園地内に足を踏み入れようとしたけれど…今日は足が向きませんでした。
ただ涙が溢れ、止められなかったから、足早に通り過ぎました。
私より、もっともっと哀しい方々が多くおられると言うのに・・・。

どうしても思い出すんです。
高校時代に同じクラスだった友人の笑顔や、そのご家族、よく遊んだ親友の家や、
よく通った街角の可愛い喫茶店、お気に入りだったお店も、綺麗だった桜並木も、
見慣れた古い駅もマンションも、そして大好きだった公園のブランコも…。
楽しくて仕方がなかった仕事(旅行代理店)も、震災のせいで潰れてしまった。
大好きだったお客様達の笑顔を奪い、仲良くして下さった大勢のお客様達の命を奪った。
もう二度と見る事のない笑顔や神戸の風景を・・・。

でもね、私なんかよりもっともっと身近で、とても大切なものや人を失った人々が
多くおられます。今もずっと苦しんでいて・・・。
何もかも一瞬の内に消えてしまった。失うものがあまりにも多すぎて・・・。
『忘れてしまいたい!何もかも…いっそ忘れてしまえたら・・・。』
きっと私以上に、深く、そして強くそう思う方々がおられるでしょう。
でも・・・決して忘れてはいけない事なんです。忘れたいけど忘れられない日・・・。
当時の風景や爽やかな笑顔を、私達は胸に刻み込み、決して忘れてはいけないんですよね。
とてもつらい事だけど…。
大切なあの人達にもう一度逢いたい!って気持ちは、去年の今日、ここで断ち切りました。
そして今年は、そういう大切な気持ちとあの日を決して忘れてはいけない!
私達が覚えておかなければ!って思うから、だから、〝忘れない!〟と心に強く誓いたいと思います。

大好きだった神戸の風景、そして大好きだった笑顔とたくさんの気持ち…。素敵な想い出。
目の前に確かに存在していた、あのあたたかいぬくもりをいつまでもこの胸に残して・・・。
決して忘れない・・・。