茜ちゃんのつれづれ草
-009
* 今回からブログのキャスターが変わりました。<奄美ちゃん>は「サワラ・奄美ちゃんの奄美群島歳時記」に移動しました。
http://blog.goo.ne.jp/sawarachan
奄美大島群島もいよいよ梅雨の最盛期に入ってまいりました。昨晩から大雨が降り続いております。気象庁のレーダーを見ながら、畑の傍の谷川の水位や塀の傍の小道の水の流れを監視しています。昨年の11月の大洪水に少し似てきました。レーダーは50~80mm/hの表示になっております。昨年は143mm/hでしたから今回はどうなるでしょうか?。
ピンクの色の表示が自宅の真上を通っています。不気味ですね。あと、数時間は続く見込み。 気象衛星の写真でもフィリッピン、台湾方面から真っ白な雲が延々と繋がっております。そう簡単には途切れないかも・・・
でも、便利になりましたね。一昔前でしたらラジオ・テレビも情報から類推して、上空の様子を勘案し、今後の推移を予想するだけでしたが、レーダー情報という確度の高い情報から、瞬時にして今後が分かり誤りが少なくなる・・・・
気象庁は気象予想の世界最高の演算速度を持つ超高速コンピューターを導入することになったとか。従来の20倍速い速度を持つとか。 一秒間に数百兆回の演算能力を持つと云われても、実際のところ理解不能。
奄美大島上空の雨雲・・赤い雨雲で島が見えません(^~^)
如何に高速のスーパーコンピューターが有っても、入力する情報が誤っていたり、観測ポイントが少なければ宝の持ち腐れになる場合も有るかもしれません。地上でしたら観測点は細かく設置できるでしょうが、海上はそうは出来ませんし、余りにも観測エリアが広すぎます。
離島に来てから海岸線の岩礁や断崖の真下の荒海の傍にいる機会が多くなってきましたが、気象が如何に刻々と変化するか、身を持って知ることが多くなりました。潮の変化、波の様子、水平線の雲の様子、風の方向と強さetc
読み間違えると即、怪我をするか死に直面しかねません。携帯電話も使えませんし、ラジオも視聴できないエリアも有ります。そうなると自らの経験と即時の判断力がその後を決めます。特に逃げ場所のない断崖絶壁の下の岩礁は特に危険ですね。・・・・何故そんなところに行くの?・・・・貝の採取はそこが一番のポイントだから・・・
<スイジガイとミノカサゴ>・・・・水槽で元気いっぱい!
さて、気象の話が長くなりましたが・・・・何時もの続きに入ります。
ルパート・シェルドレイク仮説の記憶のメカニズム
A・・・「全ての生き物は前に存在した同種の生物からの「形の共鳴」によって、その種の集合的記憶を受け継ぐ」
B・・・「全ての生き物について、各個体はそれぞれの過去の自分自身と「形の共鳴」現象を起こしており、その自己共鳴作用が各個体の記憶や習慣の基礎となる」
上記の彼の仮説をさらに別の語り口で書いてみよう。
<現在自然に存在する生物の特徴的な形と行動、また物理的化学的なあらゆるシステムの形態は、過去に存在した同じような形態の存在の影響を受けて、過去と同じような形態を継承する。それは「形の場」による「形の共鳴」と呼ばれるプロセスによっている>
我々は生物学の学習で細胞内のDNAの中の核に存在する遺伝子によって、親の遺伝子情報を受け継ぎ、遺伝子は親の生物としての全ての情報を子孫に伝える・・・と学んできました。
DNAコード表
現在、遺伝子の解読は100%成功したといっても、DNAの二十螺旋の構造と塩基A,G,C,Tの暗号のようなコード表を造ったにすぎません。 コードの解読は現在進行中で、ある特定の部分の変異が、ある疾患に関連することが解って来たに過ぎません。大部分の意味不明のコードは未解読といわれております。
その中の未解読のコードが役にたつ重要なものか、単なる塵なのかも解りません。まだまだこれからのようです。1953年にJ.ワトソンとF.クリックがDNAの二重螺旋構造を明らかにしてから、分子生物学は生物学の主要な位置を占めることになりました。その後長足の進歩を遂げております。
DNAの構造・・C(シトシン) A(アデニン) T (チニン) G (グアニン)
ワトソンは息子の身体的疾患をDNAを変化させることによって、治癒させることが出来ると考えて、日夜研究に没頭しているとのこと・・・・学者としての執念を感じさせます。
最後に少し纏めてみましょう
シェルドレイクは、「DNAの遺伝子情報によって造られた生物の身体は「形の場」による「形の共鳴」がなければ成立しない」といっています。
我々はテレビを何の気なしに見ております。放送局は数多く有ります。たとえばNHKのニュースを見るためには先ず
1- TVの受像機が必要です。FMラジオではそれがいくら高級ラジオでも不可能です。
2- チャンネルをNHKに設定しなければなりません。民放にチャンネルを合わしてもNHKの番組は写りません。
「形の場」というのはTVの受像機に当たります。「形の共鳴」はチャンネルを放送局に合わせる事です・・・・この比喩の中に彼の仮説のエッセンスが隠されております。 DNAによる生物の身体は「形の場」を意味していると解釈してもよろしいと思います。でもそれだけでは不十分である。「形の共鳴」がなければならない・・としています・・・・・「形の共鳴」とは何なんでしょう???
次回からは現代の生物学・医学の成果も取り入れて、少し考えて行きたいと思います。その中で彼の仮説を考えてみたいと思います。
* 仮説は確定した学問では有りませんので、その点は充分ご注意を!
Tea time
「どこがすごいか 南部 陽一郎」 A-<自発的対称性の破れ>のことについて、先日NHKで興味ある放送がありました。最近、南部さんの理論を補完する考え方を東京大学の先生方が考案されたそうです。次回に解る範囲でご紹介したいと思います・・・・・(無理だと思いますがね)・・(^~^)
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