南西諸島貝殻学入門

分子細胞生物学と博物学の分野に跨る「貝類学」を、初歩から学んでみましょう。美術学や数学的な見地からも興味をそそられます。

奄美ちゃんのつれづれ草 -008

2012年06月02日 | 日記

 

奄美ちゃんのつれづれ                                   
                                                          
               -008

 

 

 久しぶりに強い雨が降っております。天気図を見ると不連続線が東シナ海から奄美を通って太平洋に方へ伸びていて居ります。 梅雨明けの時期はここ12年間の記録を見ると6月25日前後となっております。降水量も最大/最小=3程度で、今年はどのようになるでしょうか。いづれにしても奄美地方は全国最大の降水量を誇っております。

昨日の新聞の科学記事の中で、興味のあることが書かれて居りました。太陽の光線の強さがここ20年間現象の傾向にあるというのです。地球温暖化と逆の結果にはなっておりますが、地軸の二極化から四極化など、余り芳しくない傾向にありますようで。 すなわち地球寒冷化が進行しているということです。

 太陽は学者の計算に寄れば、50億年後に赤色矮星になり光を失っていくと言われております。我々地球人にとっては今すぐの問題ではないので、心配はいらないのですが、太陽の正確なメカニズムが解っているというわけではないのですから、一抹の不安はありますよね。

 

              人工衛星・ようこう・太陽のX線写真

 さて、先回は<ルパート・シェルドレイク仮説>について、その特徴的な性格をこれから書いて行くに当たっての道標として、「前世記憶」について書いてみました。日本の科学界では<生まれ変わり、前世>という問題を科学的に研究探求することは、明治時代からタブー視する傾向があります。外国の先進国ではこれらのことは研究されており、この現象は可也確からしいと云われております。

科学者が何か宗教修行者などが持っている、念力などという摩訶不思議なものなどと類似する事柄を研究するのは、如何わしいという様なそんな風潮が日本の学問の世界では存在するようです。

 

 

 <念写Thoughtography(ソートグラフィー), については1910年に福来 友吉博士が透視の実験中に発見した現象とされております。密閉した鉄の筒の箱に入れたX線の写真用乾板に外から、心に浮かべた画像を焼き付けたなど・・ 

当時の学会は如何わしい等という理由で、それ以上の研究の進展はありませんでした。現在でも公の研究機関で研究されていないのは、皆さんも承知の事実。当時の宗教に対する「廃仏毀釈」の影響が有ったのかもしれません。

 

 

 科学者が時の思想や宗教に影響されるということは、科学者の研究態度としては間違っていると思います。それ以上に大事なことは、従来の学問の延長で物事を考え、研究することは有る面で間違いを起こしやすいことでもあるのです。科学者だけでなく、人文科学・社会科学を研究する研究者にもそれは当てはまるでしょう。

我々は子供のときから学校教育で教科書を基本に、学問の手解きをうけてきました。教科書といえども時の政治・宗教・文化の背景に大きく影響されて来た事は承知の事実です。ということは間違いも正しいとして受け入れてきたこともあるのです。でも、恐ろしいことに、これが無意識の世界で確固たる位置を占めていることは確かです。このことが学問の世界で大きな弊害になるということも有るのです。

 

 従来の学問と真っ向から対立する研究が、後に正統派の理論になった事などは過去にたくさん有った筈です。<ルパート・シェルドレイク仮説>の評価が今後どのように変化していくかわかりませんが、少なくとも素粒子物理学の分野だけ見ても、20世紀に入ってからは驚くほど変化していることは確かです。

素粒子物理学は極微の世界の研究と考えやすいですが、それは誤りです。極大の世界、つまり、宇宙的スケールの世界の研究でも有るのです。宇宙物理学、天文学というような超巨大なスケールの学問の裏面を支えているのです。

 

 

 <前世記憶・生まれ変わり>などという事を、無定見に如何わしいと考えるのではなく、「どのような理由でそれが事実であるというのか?>と一度、過去に受けてきた定説・学問などを頭の中でリセットして、聴いてみる、考えてみるという態度が必要かと思います。

我々の住む銀河宇宙、そしてそれが数千億個も存在するというような超巨大な宇宙、いったいどのような構造になっているのかも解らない現在、今後ドンデン返しのような理論や真理らしきものが現れて来るか、とても予想も出来ません。誠に空恐ろしくもあり、面白いことでもありますね。

 

 

 本日は、少し横道にそれましたが、これから書いていく<ルパート・シェルドレイク仮説>の前提として、少し申し上げてみました。数学者はとても頭の柔らかい研究者でもあるそうです。過去に囚われない、物事に囚われないで自由な発想が出来る人達でもあるようです。今から100年後に実用化される数学を研究するなどという行為は、このような発想の人達でしか出来ないと思いますが・・・・

少し、<記憶>という本来の主題から離れているようにも見えますが、ご心配なくお読みください。道中はこれからさらに長く続きますので・・・・

            喫茶店      Tea time    喫茶店

先回お話しました「どこがすごいか 南部 陽一郎」の続きです。二つのことを次回に掛けて引き続き書いてみましょう。

A-<自発的対称性の破れ>        B-<暗算>  です。 

 西村 肇 東京大学名誉教授の論文の抄訳+筆者の考えを引き続きご紹介してみましょう。

 南部 陽一郎(敬称略)がノーベル物理学賞を受賞された時の、受賞理由は<自発的対称性の破れ>でした。ひも理論(超弦理論)では有りませんでした。研究途上の確定されていない学問は受賞の対象にはならないのです。

それでは、今回は西村教授の論文を参考に、この理論を比喩的に掲載させてもらいます。

 

 

自発的対称性の破れ

・・・パーテイーの会食のため長いテーブルにナイフ・フォークとナプキンが交互に並べて用意されているとします。座った人が自分の右のナプキンを取るか、左のナプキンを取るかは偶然によりますから、結果は丁度同数になるはずです。

しかし、これは人がバラバラにテーブルに着き、バラバラに食事を始めたときの話で、もし人が隙間なくテーブルに着き、誰かの発声で一斉にナプキンを取り上げた場合、一番早くナプキンを取り上げた人が右を取り上げたら右、左を取り上げたら左にならざるを得ません。人間の身体は対称なはずなのに、現れる結果は非対称になる・・・・ = 自発的対称性の破れ

いかがでしょうか。このような発見でノーベル賞を受賞したのではなく、そのことが素粒子の質量を決める原因になっているというのが、南部の発見だからです。・・・・とは言っても・・・一般の我々にはなかなか理解は難しいですが(^~^)

では、次回は「暗算」について書いて見ましょう。

 

                 奄美ちゃんのつれづれ



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