南西諸島貝殻学入門

分子細胞生物学と博物学の分野に跨る「貝類学」を、初歩から学んでみましょう。美術学や数学的な見地からも興味をそそられます。

茜ちゃんのつれづれ草 -029

2012年11月02日 | 日記

 

茜ちゃんつれづれ

                 -29

 晴れたり、曇った日が続いています。太平洋高気圧の影響でしょうか。乾燥した日が続いております。すっかり田畑が乾き切っております。夜半申し訳程度にスコール見たいのが数十秒程降りますが、とても間に合いません。雨の日の予報が先の方に伸びて行きます。

 

 

 

アイヌ民族のDNA、関東よりも沖縄の人と近い

 

産経新聞

北海道のアイヌ民族は地理的に近い関東よりも、沖縄の人たちと遺伝的に近いことがDNA解析から証明されたとする研究成果を、東京大学や国立遺伝学研究所などで作る「日本列島人類集団遺伝学コンソーシアム」がまとめた。

 北海道と沖縄では、日本列島に古くから住んでいた縄文人と渡来の弥生人の混血が一部にとどまり、縄文系の人々が残ったとする「二重構造説」を裏付ける成果とされています。たしかに、奄美大島に昨年Iターンしました筆者には、このことが身体で解ります。

          アイヌの衣装を纏ったコタンの人達

AinuGroup.JPG

 

言葉では簡単に説明しにくいのですが、一目で北海道のアイヌ人に瓜二つの方々が住んでおられることが実感としてわかります。上の図から見ますと、北海道や西南諸島の人たちは弥生人と一部混血しているという状態という事でしょうか。先程「人民日報」という中国の新聞社の報道では、「日本人はハーフ」という見出しが付いておりました。

そうは云っても、中国のそれと比較すると、極く少ない数の混血でしょう。漢民族をベースとして、中東、東南アジア、スラブ、朝鮮民族、イヌイットetc 大まかに見てもこれだけの民俗が有ります。「中国人もハーフ」でも有る訳です。

新疆ウイグル自治区の人達

同じようなことで、アメリカ人と云いましても世界中の民族が移民など様々な事情で移り住んで混血を繰り返しておりますので、中国よりさらに複雑でしょう。

 

                      

 

 真核生物の形質転換」

先回はハーシーとチェイスの実験説明しました。DNAが遺伝物質であることの実証実験でした。これにより<DNAは細菌とウイルスにおける遺伝物質である>ということになりました。細胞には大きく分けますと、原核細胞と真核細胞に分類されます。細菌は代表的な原核細胞です。人間などは真核細胞によって成り立っている生物です。当然ながら複雑な細胞組織を持っております。

原核細胞と真核細胞

培養ヒト細胞=真核細胞へ侵入するサルモネラ菌=原核細胞の走査電子顕微鏡写真です(アメリカ国立衛生研究所)

 

DNAが複雑な真核生物においても同様に遺伝物質なりえるかどうか・・・

その実証実験の鍵となるのは<マーカー遺伝子>の使用です。

* マーカー遺伝子・・・宿主細胞に存在するとその細胞に観察可能な表現型をもたらす遺伝子

真核生物を用いる実験では、形質転換した細胞だけが増殖できるようなマーカー遺伝子として、栄養要求性遺伝子や薬物耐性遺伝子が使われます。

例- チミジンキナーゼ

チミジンキナーゼはチミジンを活用するのに必要な酵素です。この酵素がコードする遺伝子がないと哺乳類細胞は成長が出来ないそうです。ところが、この遺伝子を欠く哺乳類細胞の培地に<チミジンキナーゼ遺伝子>を含んだDNAを加えると、細胞が成長を始めます・・・・・トランスフェクション・遺伝子導入 と言います。

このような方法によって、いかなる細胞も(卵細胞でも)遺伝的な形質転換(トランスフェクション)が可能になります。この場合全く新しい遺伝的にも形質転換された個体が生じます・・・・・トランスジェニック生物・遺伝子導入生物・形質転換生物と呼ばれます。

真核生物における形質転換は、DNAが遺伝子であるという決定的な証拠になります。

東京医科歯科大学 提供

真核細胞

 

  真核生物の形質転換」は少しレベルが高いでしょうか。高校レベルでは出てこないかもしれません。

兎にも角にも  DNA = 遺伝子 ということが決定されました。ここまでは長かったですね。この後は遺伝子・DNAの構造の解明に時代は移っていくことになります。例のWATSON・CRICKが登場して来るのです。

さて、これまででDNAの構造の説明まで来ました。これから先は実際の所、生化学の知識が必要になってきます。そのような訳で無闇に挑戦せず、少し基本的なことを書いてから再度挑戦して見たいと思います。

次回は「細胞生物学」の基本、細胞の構造 を説明して見たいと思います。原核細胞、真核細胞についてはここで詳しく説明したいと思います。

 姉妹ブログ  

茜ちゃんの白洲正子著作集・読書日記」 

http://shirasumasako.blog.fc2.com/ 

 サワラちゃんの宇宙素粒子物理学入門 

http://blog.goo.ne.jp/sawarachan  

日本の伝統芸術と芸能   

http://blog.goo.ne.jp/nippondentougeinou  

瘋癲老人日記ブログ紹介 

http://akanechan.at.webry.info/ 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿