南西諸島貝殻学入門

分子細胞生物学と博物学の分野に跨る「貝類学」を、初歩から学んでみましょう。美術学や数学的な見地からも興味をそそられます。

奄美ちゃんのつれづれ草 -011

2012年06月22日 | 日記

 

茜ちゃんのつれづれ                                   
                                                          
               -011

 

 

 

* ブログのキャスターが変わりました。<奄美ちゃん>は「サワラ・奄美ちゃんの奄美群島歳時記」に移動しました。 

 

http://blog.goo.ne.jp/sawarachan

 

 

 

台風4号がやっと行ってくれたかと思ったら、もう南シナ海には5号が日本方面に向かって進んでおります。最近は雨の日が続きましたので、地盤が悪くなって彼方此方で崖崩れが発生しております。台風5号はどうなるのでしょうか。雨はもう十分です!・・・・とかなんとか言ってたら、凄い嵐になってきました。

大島海峡に船が緊急避難中

 

スーパー・コンピューター

 ローレンスリバモア米国立研究所にあるIBMの「Blue Gene/Q」スーパーコンピュータ(SP)である「Sequoia」が、16.32ペタフロップスを達成したという。前回首位だった日本の理化学研究所主導の「」が10.5ペタフロップスでそれに続いたようです。

* セコイアの演算能力は16・32ペタフロップスで、1秒間に1京6320兆回の演算を処理できる性能 日本の「京「は10.5で、1秒間に1京500兆回の性能。

 

              Sequoia

 

ローレンスリバモア米国立研究所といったら、日本の理化学研究所と同じレベルの有名な研究所ですね。やってくれましたね。でも、数年後は日本か、中国か、米国か???

 SPの世界は日進月歩の世界ですから、追いつき追い越せ、抜きつく抜かれつの世界です。気象予報など大量の情報を瞬時に計算処理しなければならない業界では、より早いSPを必要とするのでしょうね。我々が日常使用しているパソコンでも、毎季節ごとに新しいより演算能力の優れた商品が発表されております。

茜ちゃんが使用しているPCはプロセッサーのクロック・周波数が3GHz、メモリーが1GB程度で、他の古いタイプのPCを横に2台置いてブログを作っています。 昨年、初めてブログを始めたときはクロック・周波数が1.7GHz メモリー 256KBでした。1台のPCでピコピコ動かしておりました。来年はどうなるのでしょうかね・・・・

 

 

 さて、先回は「原著」と「翻訳書・解説書」の間の微妙な問題について書いてみました。日本は江戸時代の幕末ころから明治・・・現在もそうですが、欧米の著書を大量に輸入し、それを翻訳して情報を取り入れてきました。異質な言語の大きな壁がその第一の原因でした。

オランダ語 → ドイツ語・フランス語 → 英語 と主要な対象は変化しましたけれど、翻訳本を基本にするという態度・手法は基本的に変わっていません。 学校教育で外国語を学んではいましたが、専門書を読解くということはなかなか素人には難しいのです。特に専門的な箇所、微妙な言い回しのような部分は尚更です。

 

 

 そのようなことから、原書の解説書、翻訳書を読まざるを得ないことになるわけですが、その時先回ご紹介したような問題が起きてくるのです。という事で・・十分注意が必要になります。

余談ですが、自動翻訳を使ってみましても・・結局何を言ってるのかわからない・・程度が多いですね。結局自分の語学力を向上させることと、翻訳書の注意深い読み取りが肝要になってくると思います。原著の翻訳の中に・・翻訳者の考えが紛れ込んでいないか・・・ということです。

それで、資料の検証ということが大事だということになります。著者、翻訳者、出版社などです。「出版社」? と思われるでしょうが、意外と大事な事なのです。個性のある出版社の中には注意を要する所もあります。また、それ以外に「監訳者」、「推薦者」などいろいろ有るんですね。

 

 

そのような訳で、今回は茜ちゃんの使用している資料を掲載してみます。

1- 「生命のニューサイエンス」・・・ルパート・シェルドレイク・・工作社           

2- 「東京都神経科学総合研究所」の公開資料・・・・・・・・・同研究所

3- <心や意識は脳のどこにあるのか>・・ニコラス・ウエイド・・・「ニューヨークタイムズ」の科学レポーターで「ネイチャーの副編集長」も歴任。解説者が元東大医学部教授・養老孟司(解剖学)

4- 「脳の探検 (上・下) 」・・・フロイド・E・ブルーム・・・講談社(Blue Backs

5- 神戸大学医学部大学院・解剖学の教科書・・・・公開資料

6- 「大学生物学の教科書」・・D・サダヴァ・・講談社(Blue Backs

7- 「Essential 細胞生物学」・・・Bruce Alberts他・・・監訳者 中村 桂子・・南江堂 

 

 

 以上でこのブログを書いております。出来るだけ偏らない、客観的な資料を参考にして書くようにしております。それでも、思わぬ間違い、勘違いは有るかと思います。科学の情報は日進月歩です。本になったときの情報は古くなった情報ですから、いつもその事を頭に入れて置かなければなりませんね。

次回は現代医学の立場から、記憶の問題を考えて見ます。主に<心や意識は脳のどこにあるのか>・・ニコラス・ウエイドを主に書いてみましょう。 

 

 

                     喫茶店                         Tea time 

先回は「自発的対称性の破れ」について、3人の方の説明文を掲載しました。この文章を読んでいる方たちの立場によって、いろいろな選択が出来ると思います。数式を使わないで物理学を説明するのは大変なことなんですね。

先に進み前に大事なことを書かなければなりません。東大の50年ぶりの謎解きとは何だったんでしょう・・・・

 

 

南部 陽一郎博士は「洗濯物を干すとき、シャツをどちら向きから干しても構わないのが、最初にたまたま右向きに干すと、結果的にすべてのシャツが右向きに並ぶことがある。この意図をせず左右の向きが決まることを「自発的対称性の破れ」としています。 

博士はこうした現象を物質の最小単位の素粒子の世界に当てはめ、質量の起源の解明に貢献しました。しかし、これは絶対零度の真空を前提としており、密度や温度のある生まれたての宇宙や、磁石の中など身の回りで説明出来ないものもありました。

 

 

 これについて、カリフォルニア大大学院生の渡辺さんが博士の理論を数学的に発展させ、この理論ですべての場合でも説明できる理論を導き出しました。これについて、共同研究した東京大の村山特任教授は「現状では成果をどの分野に応用できるか分からないとしていますが、宇宙の進化過程の解明など幅広い分野に応用できる可能性がある」とされております。

これについて、南部博士(91)は<とても良く出来ている>という納得のコメントを寄せているそうです・・・・・凄いですね!

 

 

真空とは何か・・・何も無いわけではない?・・・・ホント!・・・実際は何かがあるの・・・えっつ!             

 先回はここで終わりました。上の途中の文章でも<真空>という用語が出てきます。<真空>ってどのような状態なのでしょうか。

科学雑誌「化学2008年12号掲載の文章を資料にして書いてみます・・・・・

まず結論から・・・・<真空は空の空間ではなく、粒子と反粒子が無限に詰まった状態である。そしてこれら以外に中性ヒグス場などいろいろ内包しています。だから、十分なエネルギーを与えると真空から電子ー陽電子(反電子)が発生するように、粒子ー反粒子が発生します。粒子と反粒子が衝突すると消滅して真空とエネルギーに戻ります

真空とは何も無い状態ではないのですよ! はるか昔に製作された仏教の経典の「般若心経」に<色即是空 空即是色>という言葉が書かれております。有・無・空という概念・・・・有るという状態、有る者が無くなった状態=無、どちらでもない状態=空・・・・・・=物質的振る舞 ・・・・つまり上の真空の説明と同じような事を言ってることが分かります。数千年前に修行僧はこの宇宙の秘密を知っていたの?・・・・どうして分かっていたの?

そのような訳で、次回からは恐る恐る<PC対称性の破れ>について垣間見てみます。・・・・あ~ 怖い!

 

 

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