あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第266話感想

2018-06-17 10:20:00 | 食戟のソーマ

 週刊少年ジャンプ2018年27号掲載
 掲載順第5位
 第266話 【創真と恵の湯けむり事件簿 其の2~立ち昇る食戟の香り~】

 

 

 お年頃の男女が一つの部屋で夜を共にする、という普通に考えればドキドキ展開不可避なシチュエーションを迎えた恵と創真でしたが・・・

 

いたって何事も無く朝を迎えました。
(^0^)/)

 

 はい、予想通り。
 というか期待通り♪

 この作品はお色気演出が目立つものの、本質は至って健全な少年漫画でーす。

 

 個人的には恵が創真の夢を見てくれただけで充分♪
 
しかも夢の中の創真イケメンだったし♪
 恵も幸せそうな寝顔だったしね♪



 一方の創真はというと、既に起床したようで(ちゃんとお布団を畳んでいるのがエライ)、部屋にはおらず。

 ・・・! へぇ・・・。

 創真のこの行動はいたって何気ないことに見えるかもしれませんが、私個人としては結構ニヤリとさせられました。
 二人が何事も無く夜を過ごすのは分かり切っていたものの、朝を迎えて恵が目を覚ましても、創真は呑気に寝たまんまだろうと予想していたんですよね。
 だけどそうではなかったと。

 恵は自分一人が意識してしまっていたと赤面していましたが・・・
 ひょっとしたら創真の方も彼なりに意識していたのでは?(^m^)





 で、そんな創真はどこにいたのかというと―――

職人白衣滅茶苦茶似合ってるなおい!!!

 

 マジで似合いすぎです創真さん。
 違和感無さすぎです創真さん。

 ここの創真、もの凄く良い感じに爽やかですね~~~。(^^)
 最近は作劇の都合上「問題児」な創真が表立って描き続けられていただけに、創真はこういう真面目で素直な面もちゃんとあるということを示してくれたように思えて、かなり嬉しかったです。

 それにしても流れで厨房に入ったというのに、すぐさま完全に馴染んで働ける創真のコミュ力と順応力はもはや天才級ですね。
 ひたすら羨ましいです。創真のそういうところ。



 そんなわけで板長さんと親しくなった創真達。
 あ~・・・、ちょっとここのシーンは今回唯一残念に感じたところです。
 プロの料理人として、煙草を吸うのは如何なものかと。
 煙草は匂いの問題だけでなく、喫煙者の味覚を衰えさせるとも言われているんですよね。
 まあ、それでも換気扇が回っている所で吸っているあたりにちゃんと配慮は窺えるので、酷く不快というほどのものではありませんでしたけども。

 失踪した旅館の板長とは昔馴染みだったという板長さんから、創真達はここの温泉街で働く人達の思いを聞きます。
 皆ここで働くことを誇りにしていると。



 そこに突如飛び込む、第二の事件が発生したとの報告。
 
やはり前回ラストで倒れていた人物は御錦上山荘の店主さんだったようです。
 旅館のオーナーや板長とも音信不通。
 続けざまに起きたこの失踪事件に、いよいよ住民達は不安に。

 宿泊予定だったお客への対応の最中、一人の外国人に話しかける創真。
 お。この人物は昨日(前回)もいた外人さんですね。
 日本文化が大好きと話す外人さん。
 それはとっても嬉しいし有難い事なのですが・・・
 「王様にでもなったような気分」という言葉には引っ掛かりが・・・。

 
そんな日本マニアな外人さんを、創真と恵は自分達が泊まっている旅館へと案内します。
  それにしてもやっぱり夫婦にしか見えませんなこの二人。



 突然の神隠し(苦笑)に恐がる恵でしたが、創真は冷静に現場分析していました。
 おお!創真の観察力と洞察力が発揮されてますね!

 休業となった旅館の中は、高価そうな家具は手付かずのまま。(そのセンから考えて、単なる物取りの犯行の可能性は無し)
 なのに厨房の調理器具だけがごっそり無くなっていたと。
 しかも厨房の様子は調理してすぐ後といった様子で、なにより創真が気になった点は三人分の食器が調理台に出されていたこと。
 それはまるで―――
 『食戟』をやった後のような。

 これはかなり重要な事ですよ。
 そもそも『食戟』というものは遠月学園内でのみ通用していた決闘ですが、それがこのような学園外の場所でも行われたとしたならば、『食戟』のフィールドが拡大したという事です。
 もし本当にそうなら、学園外であろうが国外であろうが『食戟』が起こり得るということ。
 そして総帥とは別枠で遠月学園の絶大な財力と権力の行使権を持つ十傑第一席の創真は、“侵略者”の格好のターゲットと言えるのでは。



 そしてその晩。
 いよいよ第三の事件が起こることに。





 さすがにここまでくると、犯人はあの外国人で十中八九間違いないでしょう。
 背負ってたでっかいリュックの中身も厨房から持ち出した調理道具の可能性が高いですね。
 あと気になるのは、どうしてそんな犯行をしたのかという動機。
 日本のおもてなし文化が気に入っているのなら、どうしてそんな営業停止なんてことをさせたのでしょうか?
 確かに誠心誠意お客に奉仕する「ホスピタリティ」の精神は日本文化の大きな長所ですが・・・
 だからといってその長所を支配しようというのは大きな間違いですよ?


 それと、やはり今章での創真と恵のやり取りはいつもとはちょっと違う新鮮さになっているように感じます。
 特に意外に思えた創真の反応が
 「冗談」を言ったこと。
 普段のヘラヘラ飄々とした態度から、しょっちゅう冗談を言ってそうなイメージが強いであろう創真ですが・・・
 実際は、口にする言葉のほとんどが彼にとっての真実であり本心によるものなんですよね。
 そんな「冗談」を口にした珍しさと、そんな「冗談」を真に受ける恵のド素直さも相まって、そのシーンは新鮮な微笑ましさがありました。(^^)


 それにしても今章は「旅館」に始まり、続けて「ホスピタリティ」と、恵に大きく関するファクターが取り上げられていますね。
 最初は「新たなステージの拡大に伴い、第一席を保持している創真の実力が披露されるのかな?」と思っていたのですが・・・
 この様子だと、どうやら恵が活躍する章になりそうかも。

 



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