拝啓、Bovensiepen様。

November of 2004, It was love at first sight...

出来るけど、やらないだけ・・・という発想

2007-01-30 23:56:54 | ALPINA GmbH+Co.
最近tomは走れないので、ややストレスが溜まっています。
こんな状態では、いつトスカナさんにお邪魔するか分かりません(笑)
しかし一方でデスクの上の書類の山を見ると、現実を思い知らされるわけでありまして・・・出かけたいよ~!(涙)
・・・迸るパトスの影響か、そんなわけで今日はちょっと毒吐きます(笑)
例によって気分を害する方もいらっしゃるでしょうが、その時はテキトーに流して下さい。tomの戯言ですから・・・。

今日は「余裕」って凄く大事なんですよ、というお話です。
そしてこれは、先日のムービーを紹介したもう一つの理由でもあります。
ここでの「余裕」というのは、タイトル通り。
出来るけど、やらないだけ・・・という発想のことです。

たま~に、「B3の足は乗り心地が良いだけで性能的には大したことない」と仰る方がいらっしゃいます・・・。
重たい動画をご紹介したのは、そういった方の誤解(あるいは思い込み)を解いていただこうと思ったからでもあるのです。
わざわざ固めなくても、ノーマルの足であのような走りをすることは充分可能なんですよ、と言いたいですね(もちろん、腕さえあればの話ですが)。
メーカー側があまり宣伝をしないので、こういう忸怩たる思いをすることもあるのです・・・。
私が足周りをいじらないのは、お金がないのもありますが(これも紛れもない真実・涙)私ごときの腕ならば、ノーマルの足で充分だと思うからです。

ただし、誤解しないで下さい。
アレが本来の姿ではありません。
ああいったことも出来るけど、そこは敢えてやらない。
アルピナとは、そういうメーカー(注)なのです。

そういったことから導き出されることとして・・・あまりイジリ回すのは感心しませんね。
なぜならアルピナが必死こいて出したセッティングを、素人が簡単に上回れるわけがないのですから。
例えばアシ。折角アルピナを買われたのなら、柔らかいからといってアシをすぐに換えないで、しばらく純正の味を楽しんで下さい。ジックリ乗ってみないと分からないこともありますから・・・。
純正の味が良く分からないうちに換えてしまったら、もったいないですよ。
換えるにしても、せめて純正の足の雰囲気を残したセッティングに留めるべきでしょう。

またそういった意味では、SEVは凄く良いアイテムだと思います。
私は、SEVは外部からの干渉(ロス)を削減して根本的な性質、性能を100%発揮させるアイテムだと理解しています。
私の認識が間違っている可能性もありますが、少なくともパーツの基本性能+αの領域なので「アリ」だと思うのです。
事実、「こだま」さんのB3Sは手放しで「素晴らしい」と思える乗り味でした。

それでは、サーキットに持って行くのは邪道なのか。
本筋ではないでしょう。メーカーのやりたいことでもないでしょうし。
ただ、限界時の挙動を頭ではなく体で掴んだり、心置きなく(検挙を気にせず)踏めると言う点では、代えがたいメリットを持っていると思います。
挙動を掴んでおられる方は公道でも桁違いの走りをされますからね。
しかも、そういった走りを安全に行えるのですから、得られるものも多いですね。
ただ、わざわざアルピナでやらなくてもいいんじゃないかと思うわけです。
もっと相応しいクルマがあるじゃないかと。

アルピナは、どこかに「余裕」がないといけないクルマだと思うのです。

追記:思いっきり自慰記事になってしまいました・・・。
でも、書かなきゃいけないことだと思ったので勘弁してください。

画像は五色沼でのひとコマ。ほのぼの系(笑)


注:最近ちょっと変わってきたように思いますが(4本出しとか)、基本的にアルピナは「アンダーステイトメント」を良しとする気風を持ちます。
エクステリアパーツなどで殊更に目立つのではなく、ドライバーだけが知りえる高性能であれば良いというものです。
わざと愛車のバッジを取ったり、ノンデコライン仕様にしているオーナーさんがいらっしゃるのは、そういった背景があるからです。
私はそこまで思い切ったことは出来ないのですが、そうされる方の気持ちがすごく良く分かります。潔いですね。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ノーマル派です。 (ダブルK)
2007-01-31 14:29:04
tomさん、こんにちは!

私がM3を手放し、B3を選んだのはしなやかな足を持っていたからです。

購入前にE46のMスポやノーマル仕様を試乗しましたが、B3の足はMスポは論外としてノーマルさえ凌駕するしなやかさな足に改めて驚かされました。

かと言って限界が低いわけでは決してないのがアルピナの凄いところです。
家族を乗せているときはゆるゆると走り、そして一人になったときはそれなりのペースで走ることが出来る。
一台ですべてをこなせるクルマ、と言う点でもアルピナの右に出るものはありません。

走行距離5万キロ超えの私のB3は「要サス交換時期」なのですが、もちろん純正サスキットにする予定です。
もっとも現在の私は「経済的に」余裕がありませんので今すぐに、とは行きませんが(汗)。
7月に車検も控えてるし、うーん・・・困った。

五色沼・・・子供が歩けるようになる今秋あたりに行こうと思っています。
ちなみに前回行ったのは・・・高校生のときです(苦笑)。
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ビビッと来た!(笑) (tom)
2007-01-31 14:46:50
ダブルKさん、こんにちは!

しょうもない戯言にコメントありがとうございます。
ダブルKさんも、すっかりアルピナにぞっこんですね(笑)

B3とのファーストコンタクト。
初めて乗ったとき、それまで走行性能が高い=足が硬いと思っていた私に、B3は全く違う価値観を示してくれました。
しなやかなのに粘り、絶対的には硬いのに乗り心地はソフト・・・アルピナ・マジックの名は伊達ではありませんでした。

あれから2年が経ちましたが、未だにB3を超えるHi-Balanceな車には出会っていません。
スペックで上回る車は、たくさんありましたけどね。

>>五色沼・・・子供が歩けるようになる今秋あたりに行こうと思っています。
ちなみに前回行ったのは・・・高校生のときです(苦笑)。

おお!お子さんはボチボチ「あんよ」の時期ですか。
これから目がますます離せなくなりますね。
私も、この時行ったのが初めてでした。大学生のときですね。福島に友人がいたもので・・・。
そういえば、アイツ生きてるかなあ(笑)
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ドライビングカー♪ (Alain)
2007-01-31 19:14:43
この領域に踏み込めないのですが っというか所有してないし(笑)
でも 確かに 性能やスペックに勝る仕上がりを強く感じますね。
友人の プジョー405Mi-16をドライブしたときも世の中にこんなに素晴らしい車があったんだ!って感激したものです。(今も)
BMWに手抜きは無い! ドライビングカーと思っております。
良いなぁ~ 
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イチコロでした (トニー)
2007-01-31 21:37:50
私がB3に乗るきっかけとなったのは、ニコル青山での試乗でした。
18インチのぶっといタイヤを履いていながら、なんという滑らかな乗り心地!・・・イチコロでした。

5万キロでサス交換しましたが、交換用のアルピナサスはB3S用のしかなくて、ちょっと硬めになりましたが、しなやかな脚は健在です。
私はサーキットも峠も行きませんので(一度制約のない所で性能ぎりぎりまで試してみたい気はありますけど)、この足で十分満足です。
むしろ、ぐ~っとロールしながら粘って行く限界性能の高さは最高だと思います。
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数字で表せない部分 (tom)
2007-01-31 23:12:50
Alainさん、こんばんは。

BMWの、ドライビング・ファンに対するコストの掛け方はすごいですよ。
サスペンションだけでなく、ボディの動きの制御(静止状態だけでなく動作状態も含む)、タイヤの指定など、色々なファクターを総合的に見てクルマを作っています。
彼らは、どういう風に作るとドライバーが「運転が楽しい」と思うかを知り尽くしているのですね。

なーんて、分かったようなこと言っていますが、実際乗られるのが一番分かると思います(笑)。
私ので良ければ乗ってみてくださいね。
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ヒトメボレ。 (tom)
2007-01-31 23:29:14
トニーさん、こんばんは。

>>18インチのぶっといタイヤを履いていながら、なんという滑らかな乗り心地!・・・イチコロでした。

私も全く同じ意見でした。
そして、「ずっと乗っていたい」と思ったのです。
この気持ちは薄れずに、はっきりと残っています。
それもそのはず・・・乗るたびに思いますから(笑)

>>交換用のアルピナサスはB3S用のしかなくて、ちょっと硬めになりましたが、しなやかな脚は健在です。

3.3のセッティングは多少柔らかいようですね。私もk7さんのカブに乗らせて頂きましたが、確かにSのアシのほうがやや硬めでした。
でも乗り心地は損なわれていませんでしたし、これはこれで良いかも、と思ったのが印象に残っています。

>>ぐ~っとロールしながら粘って行く限界性能の高さは最高だと思います。

全くもって同感ですね。
最近はロール感すら気持ち良いと思うようになってきました(笑)
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vs M3, vs S (wata)
2007-02-01 11:29:58
例えばE46/M3と比較すると、絶対的なコーナリング限界はやはりM3のほうが上ですね。

仲間のM3と一緒に走っていてつくづく思うのですが、(ウデの差は別としても)これはサスペンション・セッティングの違いだけでなく、M3のワイド・トレッドの影響も大きいと思います。

ただ、クルマは「好み」ですからねぇ。

「M3よりも限界性能が低い」といった点も含めて、私は今のB3のセッティングに大変満足しています。

私にゃSEVも要らないっす(笑)。



私のB3は3.3ですが、50,000km手前でサスペンションを新調しました。

やはり3.3用は廃盤になっており、S用のセットをインストールしています。

3.3用よりフロントが固い、とは聞いていましたが、私にはその違いがわかりません(汗)。

固いというよりシャキッとした感覚はありますが、それは新調+アライメント調整をしたためだと思ってます。

新車の3.3とSとを同時に乗り較べない限り、鈍感な私にはその違いはわからないでしょうね(笑)。
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アルピナの技術者の言葉から (tom)
2007-02-01 23:12:15
(B3の登場時、「M3と比べるとどうなのか」とインタビューされ)「Mは意識していない。なぜならば、Mとは違う方向性のクルマだからです。まあ、乗ってみれば分かりますよ」

という言葉を思い出します。
答えは簡単で、結局のところ何処にプライオリティを置くかということなんでしょう。そこいらへんとその人の「好み」が合わさってクルマ選びがされるわけですからね。

>>「M3よりも限界性能が低い」といった点も含めて、私は今のB3のセッティングに大変満足しています。

私が思うに・・・あのセッティングが快適性を犠牲にせずにスポーツできる、ギリギリの所なのではないでしょうか。
プライオリティを「速さ」よりも「乗り心地」に置いた私にとって、B3の足に感嘆することはあっても、不満を持ったことはありません。
だからでしょうか、M3にコンプレックス感じたことがありません。「アレはアレ」と思うだけです。
・・・SEVについては、それこそつけるのもつけないのも個人の勝手ですから(笑)、いいんじゃないですか。

>>新車の3.3とSとを同時に乗り較べない限り、鈍感な私にはその違いはわからないでしょうね(笑)。

確かに・・・新車の3.3に乗る機会は未来永劫ありえないのでコレについては永遠に分からないのですが、過去B3Sの試乗車に乗った時に、自分のクルマと比べてややカチっとしているかなと思ったので・・・。
まあこれも数値で出ているわけではないので「気のせい」とか言われると「う~ん」となってしまうのですが(笑)
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