拝啓、Bovensiepen様。

November of 2004, It was love at first sight...

アルピナとは?(第一回)

2006-10-09 12:22:53 | ALPINA GmbH+Co.
今回は、未来のアルピナオーナーのためにアルピナを紹介します。
オーナーさんにはつまらない記事かもしれませんが、お許し下さい。
第一回はメーカー編です。

アルピナはいわゆるチューナーではありません。自動車メーカーです。
年産わずか800台強。国産メーカーからすれば、超小規模の町工場くらいのイメージでしょう。しかし、製作過程のほとんどに職人の手が入り、もはやハンドメイドの域。クオリティの維持のために増産する意思はあまりないようです。
ホワイトボディやパーツはBMWから直接、加工された状態でアルピナへと託されます。そして、そこから更にアルピナの職人たちが超精密なバランシングで組み上げていきます。アルピナのエンジンは、ノーマルの時点で既にチューニングエンジンなのです。

アルピナもまたトヨタ等と同じように、自動車とは全く違う製品を作る会社でした。

1965年、ドイツ・カウフボイレにアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン合資会社が設立されます。当初の従業員数は8人だったそうです。

1967年にアルピナ社のマークが生まれます。エアファンネルとクランクシャフトが描かれたものです。歴代のマークを追ってみるのも面白いかもしれません。ニコルのHPで見ることが出来ます。

1968年にアルピナはツーリングカー・レースに参加します。その2年後には欧州ツーリング・カー選手権や全てのドイツ選手権(!)を制覇します。

1977年、栄光を纏った10年間の戦いを終え、アルピナはサーキットから去ります。世界的なオイルショックとそれに伴うスポンサーの撤退がその主な理由でした。

1979年、アルピナの日本における代理店ニコル・オートモビルズがオープン。
もしかして、あのディーラーの摺り摺り駐車場はあの頃からずっとなのでしょうか・・・。

1983年、アルピナは、ドイツ自動車登録局に自動車メーカーとして正式に登録されます。以後、時には過激なセッティングを施されたモデルが世に出されたこともありました。B10・Bi-Turbo等の名車も生まれます。

1990年、アルピナは従業員120人を超える技術集団になります。ブッフローエに新社屋も立て、発展を続けています。

1999年、私の乗っているモデルであるE44・B3がデビューします。2001年にはE46へと切り替わります。E44は328ベース、E46は、330ベースです。
ちなみにこの年にはD10と呼ばれるディーゼルターボを搭載したリムジン(アルピナではセダンのことをリムジンと呼称します)が発表された年でもあります。BMWとALPINAの提携プロジェクトによるものでした。

2005年、アルピナがこれまでのNA路線から方向転換。過給機(SC)モデル、B7を発表。これ以降、B5、B6と500ps級のモンスターマシンを次々に発表して行きます。


・・・なんだか歴史の授業みたいになってしまいましたが、年表形式にしたほうが分かりやすいのではないかと思いまして(←単に文章力がないだけ)

こうしてみると、近年の傾向は「回帰」ですね。勿論、無茶な設定はしていません。B5を試乗しましたが、全く無理しないで「普通に」走れます。中速まではビロードのようなエンジンが、ハーフスロットル辺りから性格が激変するのは驚きました・・・。

現在のアルピナは、普段「紳士的な振る舞い」をする車でありながら、いざという時は喜んでオーナーをその官能的な世界に導きます。
そう、免許なんてもうどうなってもいいくらいに(笑)

というわけで、長くなりましたので本日はこれまで。
次回をお楽しみに。

画像は静岡県の淡島です。

最新の画像もっと見る