拝啓、Bovensiepen様。

November of 2004, It was love at first sight...

Favorite Songs ⑥

2007-02-01 10:21:38 | Have a break!
古くからの純然たるロック・ミュージックは、多かれ少なかれ反社会的な色彩を帯びたものでした。
それらには体制批判、反戦、享楽こそ人生、等のメッセージが込められています。
本当にロックが好きな人は、ロックをそういうものとして捉えているようです。

しかし時代が80年代に入って、こういった曲は発表されなくなりました。
「思想」のない、多くは「愛」を語るものに変わって行きました。
今日ご紹介するのは、80年代の新生ロックを担ったアーティストです。

Bon Joviです。
知らない人はいないのではないかと思うくらい、有名なミュージシャンですね。
ロックバンドには珍しくメンバーがほとんど変わらずに、今でも活動を続けるロック・グループです。
ちなみに私は生まれて初めて聴いた洋楽が、彼らのこのアルバムでした。

1984年にデヴューした彼らは、それまでのロックとは違う緻密でメロディアスな楽曲を得意とします。キーボードを多用した「軽くて耳にスンナリ入る」曲風は、当初アメリカよりも、むしろ日本で人気を得ることになりました。
彼らの日本贔屓は、こういったことから来る面が大きいようです。

ヴォーカリスト、ジョン・ボンジョヴィの声は高いのですが、パワーのある声でもあり曲を単なる軽いもので終わらせない力を感じさせてくれます。
声量はそれほどでもないですが、バラードもキッチリ歌いきる歌唱力を持ったヴォーカリストだと思います。
サウンドの要、ギターはリッチー・サンボラ。デビュー当初からしっかりした技巧を見せていた実力派です。
彼は、以前紹介したヴィニー・ムーアのような際立った超絶テクニシャンではないのですが、メロディアスな曲を弾かせたら彼に一日の長があるでしょうね。曲の雰囲気を壊さないソロ・パートでのギター・テクニックは、秀逸です。
キーボードはデイビット・ブライアン。
彼は一時期、国内の音楽雑誌には引っ張りだこでした。どこか清涼な雰囲気すら感じさせる緻密なメロディの構築テクニックは、素晴らしいです。84年のデビュー曲は、今聞いても古さを感じさせません。

現在のロック・サウンドが、音楽機器の発達により「キレイ」になり過ぎで面白くないと言う方には、彼らの曲は良いかもしれませんね。
・・・ただし、ちょっと歌詞は青くて甘いですが(笑)

画像は、初期のベスト・アルバム「Cross Road」。
94年に発表されたデビュー10周年のアルバムです。
近代ロックの始祖としての名盤、おひとついかがですか?


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2 コメント

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リッチー。。。 (Alain)
2007-02-01 20:09:32
リッチーサンボラさんの最初のソロアルバムを持ってます。
私の好きな エリッククランプトンも一曲ソロを弾いています。
彼のギターは センスがいいですよね。
ボンジョビのベースの方は 人気が出たら 急に動き始めましたよね(笑)
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オールマイティなギタリスト (tom)
2007-02-01 23:21:32
・・・ですね。
サンボラさん、いつだかWOWWOWで見た時は最初誰だか分からないくらいの変貌を遂げていて大笑いした記憶があります(笑)それとひきかえ、ジョンは全然変わらないですね。

グループとして音楽が煮詰まると、暫く個人個人での活動をしてみるということが上手くいったケースなんでしょうね。そのまま自然消滅することなく、気が付くと活動再開してますから。

>>私の好きな エリッククランプトンも一曲ソロを弾いています。

わあ、奇遇ですね。次回取り上げようと思っていたんです(笑)
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