2回目の今日は、アルピナマジックとも言われるその快適性についてお送りします。
アルピナのサスペンション、サプライヤーはダンパーがザックス、スプリングはアイバッハというメーカーです。これらはサスペンション・キットとして一般的なショップでも購入できます。
ローダウン量はそれほどでもありません。コンビニに出かけて擦る、なんてことは今までには経験していませんので。唯一ニコルの駐車場には参りましたが。
wataさん流に言うと、フロントで約1ネピア(笑)少なくともべたべたの車高ではないということです。見た目もすっきり、クール。
ロールをある程度許容してある設定です。フロントが柔らかめ、リアは硬めに感じます。ボディのねじりをうまく生かすセッティングでしょう。
アルピナの足は、中・高速コーナーがたまらなく気持ちいいんです。適度なロールとともに景色が自分の周りを回っていきます。
それでいて全然乗り心地は硬くないんですね。これぞ、アルピナマジック。無駄なピッチング(細かい縦揺れのこと)など皆無だし、段差などの大きい入力もフロアの下で吸収されておしまいです。恐らく快適性を失わないでスポーツできる、最高の地点に到達した足でしょう。後にも先にも、これほどの足にはお目にかかったことがありません。
M-SPの足が硬く感じて我慢できない方は、一度アルピナの足に交換することをオススメします。(注:まんまアルピナの乗り味になるわけではありません)
また、この足が素晴らしいのは限界が分かり易いということです。メーカー指定のミシュラン・パイロットスポーツ(通称PS。私のB3はPS2を履いています)と相まってタイヤが一番「おいしい」ポイント、つまり一番仕事をするあたりが明確に感じ取れます。挙動変化が緩やかなため、滑っていくのも比較的ゆっくりです。姿勢制御装置(ASC/ASC+T/DSC等)も同時に介入するため、よほどやらかしたりしなければ(ちょっと飛ばしたくらいでは)いとも容易くコーナーをクリアしていくでしょう。
従って、タワーバーをつけた瞬間にアルピナの「美味しさ」は失われてしまうだろうと思われます。M3と比較される存在ではあっても、まるで方向性の違うクルマだということです。M3はまんまサーキット向きの足でしょう。
アルピナのコンセプトは「快適なスポーツ・ドライビング」ということであって、「速いけれど不快」ではないのです。だから家族(あるいは彼女)が同乗しても、まず不満は出ないと思われます。アルピナに乗ってしまうと、巷のスポーツを謡うクルマには絶対に乗れなくなるでしょう。
そういう意味では「オーナー泣かせ」でもあります(笑)
アルピナは汗かいてスポーツするクルマではないのです。(これは私の見解です。異論がある方も当然いらっしゃることでしょう)「控えめ」を美徳とする哲学が、そのままサスペンションの設定に現れています。
・・・続きます。次回はいよいよ・・・。
画像は山中湖周辺にて。
アルピナのサスペンション、サプライヤーはダンパーがザックス、スプリングはアイバッハというメーカーです。これらはサスペンション・キットとして一般的なショップでも購入できます。
ローダウン量はそれほどでもありません。コンビニに出かけて擦る、なんてことは今までには経験していませんので。唯一ニコルの駐車場には参りましたが。
wataさん流に言うと、フロントで約1ネピア(笑)少なくともべたべたの車高ではないということです。見た目もすっきり、クール。
ロールをある程度許容してある設定です。フロントが柔らかめ、リアは硬めに感じます。ボディのねじりをうまく生かすセッティングでしょう。
アルピナの足は、中・高速コーナーがたまらなく気持ちいいんです。適度なロールとともに景色が自分の周りを回っていきます。
それでいて全然乗り心地は硬くないんですね。これぞ、アルピナマジック。無駄なピッチング(細かい縦揺れのこと)など皆無だし、段差などの大きい入力もフロアの下で吸収されておしまいです。恐らく快適性を失わないでスポーツできる、最高の地点に到達した足でしょう。後にも先にも、これほどの足にはお目にかかったことがありません。
M-SPの足が硬く感じて我慢できない方は、一度アルピナの足に交換することをオススメします。(注:まんまアルピナの乗り味になるわけではありません)
また、この足が素晴らしいのは限界が分かり易いということです。メーカー指定のミシュラン・パイロットスポーツ(通称PS。私のB3はPS2を履いています)と相まってタイヤが一番「おいしい」ポイント、つまり一番仕事をするあたりが明確に感じ取れます。挙動変化が緩やかなため、滑っていくのも比較的ゆっくりです。姿勢制御装置(ASC/ASC+T/DSC等)も同時に介入するため、よほどやらかしたりしなければ(ちょっと飛ばしたくらいでは)いとも容易くコーナーをクリアしていくでしょう。
従って、タワーバーをつけた瞬間にアルピナの「美味しさ」は失われてしまうだろうと思われます。M3と比較される存在ではあっても、まるで方向性の違うクルマだということです。M3はまんまサーキット向きの足でしょう。
アルピナのコンセプトは「快適なスポーツ・ドライビング」ということであって、「速いけれど不快」ではないのです。だから家族(あるいは彼女)が同乗しても、まず不満は出ないと思われます。アルピナに乗ってしまうと、巷のスポーツを謡うクルマには絶対に乗れなくなるでしょう。
そういう意味では「オーナー泣かせ」でもあります(笑)
アルピナは汗かいてスポーツするクルマではないのです。(これは私の見解です。異論がある方も当然いらっしゃることでしょう)「控えめ」を美徳とする哲学が、そのままサスペンションの設定に現れています。
・・・続きます。次回はいよいよ・・・。
画像は山中湖周辺にて。
私のB3は年数は経っていてもいかんせん距離が伸びてないので足を交換するタイミングがイマイチ分からないのですが、停まっていても車重はかかっているわけですからある程度の距離で換えなきゃなと思っています。
私も新品の足(B3Sの設定になってしまいますが・・・)にしたらどうなるんだと思うと、夜も眠れません(笑)
>>それと「1ネピア」、引用していただき恐縮です。
私はクリネックスでやってみようかと思いましたが、やめました(笑)wataさんの表現って面白くて好きです。
中古で買った私のB3、そろそろ脚をリフレッシュする頃合だと思うのですが、そんな現状ですら、乗るたびに滑らかで素晴らしいバランスだと感じています。
新品の脚にしたらこれ以上のフィーリングになるのかと思うと、ちょっと怖いぐらいです(笑)。
それと「1ネピア」、引用していただき恐縮です。
しかし・・・やっぱり意味不明ですね(汗)。
エアコンがカビ臭くならないように普段はエアコン付けっぱなしですが、たまにはエアコンを消すこともあります。
もともとトルクがあるクルマですが、たまに消した時は思わず唸ってしまうほど素晴らしく息の長い加速をするんですよね。
>>私自身も勉強になります。tomさんの観点から・・切り口から遠慮なく書きまくって下さいね。お願いします。
ryoさんにこう言われると嬉しいですね。blogは雑誌とは違いスポンサーがいませんから、書きたいことが書きたいだけ書けます。
なるべくマイルドな表現になるように努力していますが・・・。まだまだ文章になっていないなあ、と思うところも多々あります。
まだまだ未熟者ですが、よろしく御付き合い下さい。
「アルピナとは?」
私自身も勉強になります。tomさんの観点から・・切り口から遠慮なく書きまくって下さいね。お願いします。
お褒めに預かり光栄です。もう始めたら書きたくてしょうがないことがいっぱいありすぎて正直困るくらいです(笑)
もう70000キロですか。早いですね。私のB3はいまだに14000キロです(笑)調子良さそうで何よりです。
サスはヘタってもただ交換すればいいものでもないですものね。繊細なアライメントだけに、信頼のあるショップで行ってもらわないといけませんし。
取り戻した乗り心地と共にまだまだトニー号は走り続けます。
本当、アルピナの中高速コーナリングって気持ち良いですよね。
走行7万キロ近いトニー号ですが、サス一式及びタイヤを一新して、またあの気持ち良い走りが復活しました。アライメントもばっちり出てましたし、まだまだいけそうです。
アルピナの凄いところは、街乗りでも決して乗り心地が悪くない(と言うか、むしろとても良い)ことです。
チューンドカーの中には、高速は良いけど、街乗りじゃ硬くて・・・というのが結構あると思いますが、アルピナはあれだけのビッグサイズのホイールを履いていながら、あの滑らかな乗り心地は凄いです。
完全にアルピナマジックにやられてます。