戦前から戦後にかけて、ファッションやインテリア、ライフスタイルに至るまで美を追求した提案をし、女性たちから圧倒的に支持された芸術家・中原淳一の生誕100周年を記念する大回顧展です。
中原は1913(大正3)年、現在の香川県東かがわ市で生まれました。17歳のときに東京の高級洋品店のデザイナーに抜擢され、弱冠19歳で開催した自作のフランス人形展が大きな反響を呼びます。これを機に専属挿絵画家となった雑誌「少女の友」で爆発的な人気を得、一世を風靡(ふうび)しました。
戦後は「それいゆ」「ひまわり」といった雑誌を次々に創刊。戦後のもののない時代に手持ちの服を美しく仕立て直す知恵や、内面を磨く教養など、中原独自の美学をふんだんに盛り込んだ雑誌は熱狂的な支持を受けます。女性たちのカリスマ的存在となった中原は1983(昭和58)年に70歳で没するまで、挿絵や文章を通じて女性の美を提案し続けました。
生誕100周年を記念する本展は、初公開となる「ひまわり」表紙原画3点をはじめ、雑誌の表紙原画、スタイル画、人形、雑誌の付録など約400点が一堂に会します。さらに中原が描いたシンデレラのドレスや、「少女の部屋」をテーマに彼が提案した三畳間を再現し、今なお人々の心をとらえてやまない「中原イズム」の全容に迫ります。
■生誕100周年記念 中原淳一展
■会期:2013年7月24日(土)~2013年8月5日(月)
■会場:阪急うめだ本店9階 阪急うめだギャラリー(大阪市北区角田町8-7)
■開館時間:午前10時~午後8時(日~木曜日)、午前10時~午後9時(金・土曜日)
最終日は午後6時閉場。いずれも入場は閉場の30分前まで
■会期中無休
■入館料:当日一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料
■問い合わせ:阪急うめだ本店(06・6361・1381)
主催:朝日新聞社
監修・協力:ひまわりや
協賛:サンエムカラー、大日本印刷
※本展は、下記の会場に巡回する予定です。
・愛知会場 2013年9月14日~11月3日(刈谷市美術館)
・高崎会場 2013年11月9日~ 2014 年1 月26 日(高崎市美術館)
・京都会場 2014年4月2日~4月14日(京都高島屋)
朝日新聞デジタルより
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朝日新聞に情報が載っていました。
なぜか『それいゆ』第31号秋号(1954年)表紙絵が出ていたけど…、大阪だって、横浜美術館とおなじような爽やかなチラシがくるはずです。期待!
うめだ阪急にはもう出てるのかな?
(後刻)
(うめだのチラシは、爽やかなのじゃなかった~。なんでかなぁ?
『それいゆ』表紙も他にたくさんあるし、『ひまわり』だって『Jそ』だってあるのに!
関西は、季節を度外視しても、あの画が好きなのでしょうか…)
(自分の記事見直したら、2009年9月の神戸大丸も似たような感じでしたよ…)
今年の春学期も淳一のことを盛大に扱ったので、留学生にぜひ見てほしい。
でも試験期間中で、忙しいかしらん。
この記事の画像は、『それいゆ』第32号表紙です。
(記事と同じ31号にしたかったのですが、薄紙に包まれていたので断念)
32号の特集は「魅力の探求」。
個人的には「きものの姿態」(杉村春子)がビリビリします。
「中原淳一展」、楽しみです。
おまけ
どうでもいいことかもしれませんが、「中原イズム」って…。
淳一はもう、淳一って、呼んじゃいけないんでしょうか。
「竹久」とか「高畠」「蕗谷」とか呼ぶんでしょうか。
もし「竹久イズム」なんていうのをあえて見出そうとするなら、ちょっと何のことかわからない感じが、いっそ新鮮です。
「竹久式美人」とかね~。
続おまけ
「中原淳一展」行ってきました~~。

やっぱり、「中原」「中原」言われていました。
もう愛をこめて、「淳一先生」なんて呼ぶ人はないのかしら…。


展示はとてもわかりやすいもので、原画のきれいさにもうっとり。
鉛筆の指示書きまできれいでした!すてき~~。
丸山敬太のドレスは、たぶん、丸山解釈のドレスだろうと思うけど、後ろ側も見える配置になってて楽しかったです。
早稲田の記念館からと、牧野哲大先生の所蔵資料もありました。
それならわたしも、「内藤ルネ氏所蔵、現在個人蔵」出せる!とちょっと鼻息荒くなりました。

ミュージアム・ショップも盛況でした。
どことなく、「ベルばら展」の物販と似ていた…、企画が同じなのかな?
見ているといろいろ欲しくなっちゃうので、どうしようか相当迷いましたが、もううちにもだいぶあるし…
(先月の引っ越しの際に、母と叔母に「こんなおもちゃみたいなもの、こんなにたくさん!!」と驚かれたので反省した)
欲しくなったら、次の京都で買えばいいや!と我慢して帰ってきました。
次の関西巡回は、京都高島屋(京都)で2014/4/2(水)~4/14(月)です!