昨日、授業が終わったあと、少し大学に残って調べ物をしていました。
そこに外国語学部の先生がいらして、11月から外国語学部図書館経由でヨミダスのトライアルができるんですよ、と教えて下さいました。
「すごいですね~!」「文学研究科はトライアルの後もできるそうですよ」「いいですね~!」などと少しの間、先生とおしゃべりをしました。
その後自分の作業に戻ったのですけど、急に、中村先生のことが思い出されたのです。
たぶん2001年だったと思いますが、研究室で読売新聞のCD-ROMを購入したときのことです。
先生がCD-ROMを試されて、ものすごく感慨深げにおっしゃったのです。
「小山さん、これはすごいよ。キーワードを入れて、検索をかけるでしょう。するとバーッと出てくるんですよ。」
先生は心の底から感心した風で、「すごい」とおっしゃるのですが、わたしはその頃、復刻前の『女学世界』やなんかを女子大図書館で手当たり次第見ることに夢中だったので、「そうですか…(フーン…)」くらいのお返事をしただけでした。
たしかその後もう一度、先生から読売のCD-ROMがいかに「すごい」かを聞きました。
その時もやっぱり「そうですか~(フーン)」くらいの返事をしたわたし。
こんなやりとりなんて、もうずっと忘れていた…
というよりも、なぜ、こんなに鮮やかに思い出したのか不思議なくらい。
どうして思い出したのかしら、と図書館に移動してからもずっと考えましたが、よくわかりません。
中村先生とのおしゃべりは他にもたくさんあるし…、けれども、このことは先生の訃報に接したときには全然思い出されなかった。
たぶん、外国語学部の先生とお話したその感じが、紅茶とマドレーヌの役目になったのかもしれません。
それにしても、「これはすごいよ~」という先生の口調がそのまま、こんな風に思い出されるなんて。
先生、今ならわたしも「ホントだ!すごいですね!」って先生の意見に賛成できます。
と伝えたい気持ちになったので、ここに書きました。
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写真は1970年代の毎日新聞。
ヨミダスの話からだったのに、結局やっぱり縮刷バリバリ見るの好きです。
きりがないけど…