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Fashion Theory in Modern and Contemporary Japan

こんなに暑いのにまだ「冷えたらこわいな…」と思うクセ。
ファッションとジェンダー研究・小山有子

暑中お見舞い申し上げます 花森安治「アロハシャツのすすめ」から

2019年08月07日 | Weblog




暑中お見舞い申し上げます




花森安治「アロハシャツのすすめ」より
(『新青年』1949年7月号)

「考えても見たまえ、夏は昔から暑い、と決まっている。
ことに日本の夏は暑いのである。
どれだけ暑いか、少しインテリ族の口ぶりを真似るとすれば、まず気温と比較することによって、このことは自ら顕著的明白性を露呈するに至るであろう。
試みに世界各都市の七、八月の平均気温を表示すれば、大凡つぎの如くである(上段の数字が七月の気温、下段が八月)

東京     24.5 25.7
ロンドン   17.0 16.5
パリ     19.0 18.4
ニューヨーク 25.5 22.5
モスクワ   18.5 16.4

かくの如く日本の夏季は言う所の熱帯的猛暑の範疇に属しているが、なお次に湿度の関係の検討を試みようとするものである。

東京     82 81
ロンドン   72 75
パリ     73 75
ニューヨーク 74 76
モスクワ   72 77 (小学生用学習年鑑昭和24年度版による)」




毎日暑い日が続きますね。
どうぞご自愛ください。

(2019年8月、この花森のエッセイをただ読んで、通り過ぎることができなかった)



小山 有子





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