Fashion Theory in Modern and Contemporary Japan

どうにかして留学生に観劇の機会をもてないものかしら…!
ファッションとジェンダー研究・小山有子

木村尚子『出産と生殖をめぐる攻防 産婆・助産婦団体と産科医の100年』大月書店

2013年02月20日 | Weblog



木村尚子
『出産と生殖をめぐる攻防 産婆・助産婦団体と産科医の一〇〇年』


序章 研究の課題と方法 
1 はじめに――問題の所在
2 先行研究と本研究の課題 
3 研究方法と史料

第1章 明治期の産科医による産婆教育と「異常」の構築――1870-1910年代
1 産科医による技術行使への野心 
2 明治初期における産婆教育の指針――シュルツェ著『朱氏産婆論』
3 産科医と産婆との境界線――濱田玄達による建白書と著書『産婆学』 
4 「異常」の拡大と産婆への牽制――ツワイフェル、レヲポルドと緒方正清 

第2章 産婆による権威への志向――天皇家・「母性」・「異常」
1 旧来の助産と産科医領域の間 
2 「お上を模範と頂いて」 
3 「異常」の提示と妊産婦への指導 

第3章 産婆業務独立の試みをめぐって――1910-1930年代      
1 産婆規則の改正と新法の請求 
2 産院、健康保険法と医師による助産業務 
3 産師法制定運動の複雑化と産婆らの動き 
4 産婆団体の分裂とその修復 

第4章 「国家的使命」へのあゆみ――1920-1940年代初頭
1 「国家的使命」を高唱する産婆 
2 「産師法」制定運動から「産婆法」制定運動へ 
3 「銃後の護り」と「母」の教導 
4 1940年代初頭の産科医と産婆の攻防 

第5章 戦時下における産婆・助産婦の動員と敗戦直後の状況――1940年代を中心に
1 戦時下における「母性及乳幼児」の重視 
2 「産めよ殖やせよ」 
3 戦時下の産婆・助産婦――記述・回想から 
4 戦時の動員と敗戦の影響――『日本助産婦学雑誌』を中心に 

第6章 「産ませること」から「選択的に産ませること」へ――1950年代を中心に
1 産婆・助産婦にとっての制度改革とGHQ 
2 助産婦に期待されたもの 
3 受胎調節普及事業・家族計画運動期の助産婦 

終章 産婆・助産婦団体による利害調整と交渉の軌跡 
1 「医師の補助機関」としての産婆 
2 産婆・助産婦団体の抵抗と矛盾 
3 産婆による権威への志向 
4 助産職の変化 
5 「母性」と「女性性」への依拠 
6 おわりに 


内容説明

男性医師の下位におかれながら、専門職としての位置を確立しようと苦闘した産婆・助産婦たち。国民国家形成期~戦時期~占領期へ、「母性」と「女性性」に依拠し、産ませることを職とした女たちの利害調整と交渉の軌跡を描く。




大月書店さんのHPから転載




* * * * *



著者の木村さんがお送り下さいました~。
ありがとうございます!

今度京都でお会いした時に、サインお願いしま~す☆

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旧正月を前に

2013年02月04日 | Weblog



立春を迎え、陽射しには新しい季節を感じる今日この頃、みなさまいかがお過ごしですか。

喪中のため、年始のご挨拶を差し控え失礼いたしましたが、今年もよろしくご交誼のほどお願い申し上げます。



小山有子




* * * * *




陽射しは暖かさを感じるとはいえ、まだまだ体感温度は低い丹波篠山。

今年の冬は、はっきり認識しました。
コートというものは、防寒用具なのだと。

今まで衣類に機能性を(ほぼ)求めたことがなかったのですが、今年は身にしみました。
暖かそうに“見える”服は、寒い場所では出番がありません。
これからはデュペティカでもモンクレールでもどんとこい!です。
いやいやいや…、「モンクレールさん、ぜひいらしてね♪」くらいの気持ちになりました。




寒い中でも、今年も冬の星座を堪能しました。
口を開けて見惚れるほどの天然プラネタリウム。

もうひとつ驚くのが、ずいぶん飛行機も見ることです。
同じ空に二つのフライトを見るなんて、羽田じゃあるまいし、びっくりです。




梅の便りや「三寒四温」なんて言葉が出てくると、ちょっとホッとします。
でも実は2月が一番忙しい(慌ただしい)時でもあるのよね~。
年度末の〆切りや、来年度の予定など…



みなさま、どうぞ風邪などにまだまだお気をつけ下さい。





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