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Fashion Theory in Modern and Contemporary Japan

暑いの困るよね、まだストーブつけてるのにね…
ファッションとジェンダー研究・小山有子

2016.3.5 「弔い、そして死者との共闘 ――川村邦光『弔いの文化史』を読む」

2016年03月05日 | Weblog


川村邦光先生の最終講義として書評会が開催されました。
『弔いの文化史』を読む会は盛況で、先生の名調子もステキでした。

ただ、自称オトメ弟子(一番弟子)小山には難しい会でした…。


今回を記念して編まれた『イシバシ評論』、表紙デザインはイトウユウです。
毎度すてき。
(なんだか懐かしいな。このデザインをイトウくんが発表(?)したとき、研究室に中村先生もおられたものね…。)

(論)文集の最後に「川村邦光伝説」というのがあって、わたしもここに書けたのに~!と思いました。
ひとつあげておきます。

【妖精】

ある夏の日の夕暮れ、先生と他の学生とでぞろぞろ帰宅。
イ号館の前で、なぜか先生の目の前をカメが横切る。
「先生、見て、カメ」「ほぅ、カメだね」。
先生おもむろにカメをつかみ、池に向かってポイと放った。
「先生何するの!?かわいそう!」
「カメだってちんたら歩いてるよりもすぐ池に行けた方がいいべや~」
先生にはカメの気持ちが届いていたらしい。


この文集に何のテーマで寄せようか、いろいろ考えてました。
一つはわたしの好きな二人を比較する、題して「服と女と二人の男」。
(酒と泪と…みたいな感じで)
でも川村先生があんまりご興味ないだろうな~と考慮し、変更。
タイトル付けも重要だし、なかなか難しいのです。
(今までで一番気に入ってもらえたのは「華族の家族写真」。なぜかすごく喜んでもらえた…。)

結局、「宮中服批判考 占領下における皇后の装いをめぐって」になりました。
先生読んで下さるかしら。
タイトルにひねりがないからダメかしら。



* * * * *



ところで日本学の集まりに行くと、いっつも絶対に古川(兄)が声をかけて下さる。
今回ももちろん。
一瞬こちらも知った顔があってホッとして「あぁ古川さん(のお兄さん)」とお返事するのだけど、よく考えると不思議。
なぜなんだ社会学。日本学なのに。
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寒中お見舞い申し上げます

2016年01月23日 | Weblog



寒中お見舞い申し上げます。

昨夏、父が他界しましたため、新年のご挨拶を失礼いたしました。
いよいよ冬らしい厳しい寒さとなりました。
どうぞお体にお気をつけてお過ごしくださいませ。


小山 有子




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タンデムスタイル11月号増刊『20世紀』 特集 藍色のデニムに魅せられた、ジーンズ・カルチャーの100年

2015年09月28日 | Weblog
こんにちは。

雑誌『20世紀』に、ジーンズについて書かせていただきました。
以下、株式会社クレタのHPからお借りし、藍色の2本が小山です。

みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。



――――――――――


目次

■藍色のデニムに魅せられた、ジーンズ・カルチャーの100年
Blue Blue JEANS

【インタビュー&対談】
上條淳士/ジーンズで描いた、音と衝動
石川次郎/雑誌に掲げられた憧れの象徴
藤木将己×竹石安宏/90年代レプリカブームの頃

【20世紀ジーンズの旅】
前史-1900年/リベットを打つ着想から始まったジーンズ
1901-1944年/アメリカの国力が後押ししたジーンズ産業
1945-1959年/闇市から始まり銀幕に投影された日本人の憧れ
1960-1969年/新たな価値観がけん引した共同幻想の象徴
1970-1979年/ファッションとして広く支持された時代
1980-1989年/セレブもはいた、デザイナーズ・ブランドの流行
1990-2000年/流行の多様化と日本のベーシック回帰

【トピック】
・イラストで見るシルエットのいろいろ
・20世紀のメーカーブランド設立の流れ
・ヒッピーたちが始めた“地べたに座る”ファッション
・ジョン・レノンのジーンズ姿の理由とは?
・ポケットフラッシャー図鑑 70年代ビッグジョン・コレクション
・1977 阪大ジーパン論争 ―ジーンズと女性、若者、社会―
・1980年頃のショップ・プロモーション
・アンディ・ウォーホルはジーンズになにを見たのか
・ただのカタログではなかった、リーバイス・ブック
・プロ野球選手はいつからジーンズをはくようになったのか?
・ジーンズのふるさとを訪ねて ~雑誌の取材現場から見た風景~
・ジーンズは何オンスまであるのか?
・MUSIC&MOVIE ジーンズが象徴的に描かれた映像と音楽
・ハリウッドが生んだアクション映画の影響
・練習ドリル ジーンズソムリエ資格認定試験
・風合いの要、デニム生地の染色と製織
・革新的だった、洗い加工の発明と進化について
・ジャパンブルーとインディゴブルー 藍染めとの関係
・なぜ専門ブランドは苦境なのか
・ジーンズと日本人の出会い

■序説
・20世紀に夢みた21世紀
・20世紀カタログ&遺産 前世紀に生まれた愛すべきプロダクト&プレイス

■連載
・FLASH BACK AD かつての名作広告
・街の風景
・クルマとバイク スーパーカーブーム
・来日ロックエクスペリエンス 77年 キッス
・レコード・ライナーノーツ再掲 スリラー/マイケル・ジャクソン






* * * * *



この原稿は、春にお話をいただいて、夏は校正の時期でした。
ホスピスにいた父と、珍しくわたしの研究について話したりして、忘れがたい原稿になりました。



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日本女子大学と女子野球

2015年04月30日 | Weblog
備忘録です。
木村毅の『ふぐ提灯』読んでいたら、「女子野球」にこんな一節があったので、メモ。
ただ、自分の研究では、絶対使わない気がします…。

女子大の『年史』や辞典を今確認することができないので、有名な話かもしれませんが、ここに置いときます。

木村毅「女子野球」『ふぐ提灯』(1952年、文章倶楽部社)

〔著者が、アメリカで女性が野球をすることを知ったのは、明治末年の安部磯雄の文章によってだったというが〕
「しかしそれよりも、もっと前に、目白の日本女子大学は創立早々の明治三十五年の運動会に、すでに女子野球をやったらしい。

「女子大学体操教師なる白井規矩郎氏は、種々考案の結果、今回ベースボールに改良を加えて、その位置を五角とし、相互の距離を短くし、これを大学生とに試みつつあるが、成績すこぶるよろしき由にて、来月同校創立記念会の時には、余興かたがた、この改良ベースボールを行うはずなり」

とある。明治三十五といえば、早稲田に野球部がはじめて出来た翌年で、今の少年には陣笠、陣羽織時代とあまり違わないような感じがするだろう。」

(初出は夕刊新潟日報1950年12月4日)

女子大と野球なんて、聞いたことなかったので新鮮な感じです。
体操関連では雑誌に写真が載っていたり、本が図書館にもあったような気がしますけど。
(15年前くらいまで、結構な本が普通に書架に置かれていた)

明治35年、1902年か…
『女学世界』あたりに記事がありそうですね。
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あけましておめでとうございます

2015年01月01日 | Weblog



みなさまのご多幸をお祈り申し上げます

小山 有子





今年の年賀状は、1955年の『ジュニアそれいゆ』早春号。
幸福特集です。

今から60年前の雑誌の表紙です。

これは『ユリイカ』のために『それいゆ』から『ジュニアそれいゆ』、『女の部屋』までバババッと見返したときに、「アラ可愛い1955年♪」と思って用意したもの。
なので今年の年賀状作りは楽ちんでした。
淳一先生ありがとう!



毎年恒例のどうでもいい新年の抱負は…

まずは振り返りで2014年の抱負については、「パンツ(ズボン)をはこう!」と決めましたが、1回しかかないませんでした。
こちらはダイエットとともに本年も継続です。

もうひとつは「無駄遣いしない」です。
欲しがりません!



以上です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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民俗学事典編集委員会編 『民俗学事典』 丸善出版

2014年12月24日 | Weblog


こんにちは。
丸善出版から『民俗学事典』が刊行されました。

どうぞよろしくお願いいたします。

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曽我廼家五郎と婦人雑誌

2014年10月22日 | Weblog


備忘録です。

前々から昭和戦前期の喜劇役者、曽我廼家五郎のことをいつか論文にできたらいいなぁ~と思っているのですが、なかなかその機会がありません。
資料を調べていても五郎に出会うことがめったになくて、どうして会わないんだろう、同時代なのに!と不満でした。
(ご縁がないの…?とちょっぴりさみしかった)

婦人雑誌ではなかなかお目にかかれなかった五郎劇ですが、記事をひとつ。

―――――――――――――
『主婦之友』1932(昭和7)年3月号
「誌上花婦大学」
曽我廼家五郎(教授)
曽我廼家秀蝶(実演)
―――――――――――――

五郎劇と『主婦之友』は、まだ接点があったのでしょうか。
『婦人倶楽部』『婦女界』では、五郎の誌面登場おそらくなし(欠号もあったのでわかりませんが)。

出てきたメモにはコピーがないので、五郎のグラビアじゃなかったと思います。
ので、この記事を使うことはないかもしれませんが、メモです。
もし何かあったら、これ以後の『主婦之友』を要調査です。




ちなみに翌月号の『主婦之友』には、以下の記事あり。

―――――――――――――
「森律子さんが人形になる迄」(安本亀八)
(グラビア)
『主婦之友』1932年4月号
―――――――――――――
以前、「生人形」の研究してた子がいたけど、もう連絡先がわからないので、いつか会えたときにお知らせするためのメモです。
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ためしてガッテン ~新ジャガ!感動5連発 常識破り調理で新食感(仮)

2014年08月27日 | Weblog



こんにちは。
忘れたころにやってくる、NHKの番組を勝手にお知らせするコーナー。

どうぞご視聴下さいませ!



―――――――――



NHK総合 ためしてガッテン

2014年08月27日 (水曜) 午後8時 ~ 8時43分

今が旬の新ジャガ。
でもただの「新鮮なジャガイモ」と思ったら大間違い。
とれたての新ジャガには、新ジャガだけが持つ驚異の“変身パワー”があったのだ!
そのパワーを活かせば、新ジャガが「まるで別の新野菜」に大変身!
ジャガイモとは思えないモッチモチの極上食感から、ふわふわトロ~リの口溶け感、はたまたシャキシャキの心地よい歯ざわりまで、さまざまな「未知のおいしさ」があなたのものに!

これがジャガイモ!?
という驚きの新レシピの連続に、スタジオも大興奮。
ジャガイモの常識を覆す、新ジャガの“本当の価値”がついに解明される。






* * * * *


全然関係ないんですけど、ためしてガッテンの書籍(雑誌?ムック本?)は
主婦と生活社が出版しているんですね!
知らなかった…。



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第25回 千里バッハ合唱団・オーケストラ演奏会

2014年06月01日 | Weblog


こんにちは。
千里バッハ合唱団の今年のチラシをいただきましたので掲載します。
(いただいたチラシはとりあえず掲載)

情報は千里バッハ合唱団さんからです。



第25回
 千里バッハ合唱団・オーケストラ演奏会

 演奏曲目
  J.S.バッハ:マニフィカト BWV243
  F.メンデルスゾーン:マニフィカト
  F.メンデルスゾーン:「Aus tiefer Not schrei ich zu dir」
  
  合 唱 :千里バッハ合唱団
  管弦楽:千里バッハオーケストラ
  指 揮 :八 木 宣 好

  独 唱 :ソプラノ  松田真由美
             寺前 暁子
       ア ル ト  上辻 静子 
       テノール 井場 謙一
       バ  ス  小玉  晃

  公演日時
     2014年6月1日(日)
     午後2時00分開演
     (午後1時00分開場)

  会 場
   吹田メイシアター・大ホール
     阪急千里線吹田駅徒歩1分
      JR東海道本線吹田駅徒歩15分

  前売り券:2500円 当日券:3000円
 チケットのご予約、演奏会についてのお問い合わせは、
   メール:bach.chor.senri@gmail.com
   電話: 072-755-2528(楠堂)
  にてお願いします。

  多数の方々のご来場をお待ちしております。
                  千里バッハ合唱団





* * * * *



チラシをいただいて、「すてきなチラシですね~」と言ってはみたものの、誰の聖母子像がわからなくて「フィリッポ・リッピですか?」くらいのあいまいなこと答えました。

誰なのかしら、この聖母子像。
三博士が若過ぎじゃないの?
と思っていたら、全く的外れで、全員天使でした。

ボッティチェリの「マニフィカトの聖母」でした。

なんだ、チラシにもそう書いてあるじゃん!
だからマニフィカトなのか!



次にフィレンツェに行くときにはもっとしっかり見てこようと思います。
(フィレンツェなんて、駅前に「Irregular Choice」の路面店があったことくらいしか覚えてなくて、そんな自分に愕然としました。)





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デザイナー 水野正夫

2014年05月10日 | Weblog


こんにちは。

5月8日の朝日新聞に、水野正夫さん訃報の記事がありました。
「普段着の着こなしなどをテレビや雑誌などで広めた」という、あっさりした記事でした。



『それいゆ』読者にとっては、水野正夫の名前は頻繁に誌面でみかけたもの。
なので、訃報にはびっくりしました。

個人的な印象ですが、水野正夫はお人形のページをよく担当されていた気がします。
手足の長い、手作りお人形のページです。
淳一のアップリケ図案ともどこか似ているふうで、人形にくわしくないわたしにとってはサインを見ないとどちら作かわからないくらい…。

それを探したつもりだったのですが、パッと手にした『それいゆ』では、新築された水野正夫邸の記事がドーンと載っていました。
これはなんというか新鮮!可愛い!

建築もインテリアも明るくないのでうまく言えないんですけど、どなたか関心のある人、お茶の水図書館で(たぶん蔵書にあると思う)『生活の絵本』見て、水野正夫のステキなところを説明してください。




* * * * *


『それいゆ 臨時増刊 生活の絵本』
1952年1月
ひまわり社

表紙・デザイン 水野正夫・片山龍二





備忘録:『装苑』1953年1月号 「私の推薦する新進デザイナー」で、中原淳一による推薦



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