川村邦光先生の最終講義として書評会が開催されました。
『弔いの文化史』を読む会は盛況で、先生の名調子もステキでした。
ただ、自称オトメ弟子(一番弟子)小山には難しい会でした…。

今回を記念して編まれた『イシバシ評論』、表紙デザインはイトウユウです。
毎度すてき。
(なんだか懐かしいな。このデザインをイトウくんが発表(?)したとき、研究室に中村先生もおられたものね…。)
(論)文集の最後に「川村邦光伝説」というのがあって、わたしもここに書けたのに~!と思いました。
ひとつあげておきます。
【妖精】
ある夏の日の夕暮れ、先生と他の学生とでぞろぞろ帰宅。
イ号館の前で、なぜか先生の目の前をカメが横切る。
「先生、見て、カメ」「ほぅ、カメだね」。
先生おもむろにカメをつかみ、池に向かってポイと放った。
「先生何するの!?かわいそう!」
「カメだってちんたら歩いてるよりもすぐ池に行けた方がいいべや~」
先生にはカメの気持ちが届いていたらしい。

この文集に何のテーマで寄せようか、いろいろ考えてました。
一つはわたしの好きな二人を比較する、題して「服と女と二人の男」。
(酒と泪と…みたいな感じで)
でも川村先生があんまりご興味ないだろうな~と考慮し、変更。
タイトル付けも重要だし、なかなか難しいのです。
(今までで一番気に入ってもらえたのは「華族の家族写真」。なぜかすごく喜んでもらえた…。)
結局、「宮中服批判考 占領下における皇后の装いをめぐって」になりました。
先生読んで下さるかしら。
タイトルにひねりがないからダメかしら。
* * * * *
ところで日本学の集まりに行くと、いっつも絶対に古川(兄)が声をかけて下さる。
今回ももちろん。
一瞬こちらも知った顔があってホッとして「あぁ古川さん(のお兄さん)」とお返事するのだけど、よく考えると不思議。
なぜなんだ社会学。日本学なのに。