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不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Tra la mente e il cuore 13.12.2012

2012-12-13 23:08:00 | Tra la mente e il cuore
毎月一回ローマへ行かなくてはならない。
これが実は私にとっては苦痛。

ローマが嫌いなわけじゃないし、
「ローマに行く」こと自体は大歓迎なんだけど、
その先で待っている、
マネージャー会議というものが大嫌い。

自分がマネージャーだという自覚も薄いからなおさら
なんでそんなところに参加するメンツにはいっているのかも
未だに納得できていない。
私より、状況を的確に把握して
数字をきちんと分析している人がいるなら、
その人に任せておけばいいじゃない。

そもそも会議なんてものはなくてもいいと思っている。
必要だったら、
必要なスタッフと個別に話して進めていけばいいことだし
毎月の売り上げなんてものは
月締めで残業してまで提出しているわけだし。

月に一度、別の支店のスタッフと顔を合わせることは
コミュニケーションの点からいって、
大事なことだと思うけれど、
往復3時間かけていって
3時間半に及ぶ会議をやることに
一体何の意味があるのかは分からない。
今日も、先月の結果と、今後の展開について
各セクションから報告があったわけだけれど、
先月の結果は既に月報で確認しているものだし、
今更それを云々いったところで、確定した数字は動かない。
反省なら月報出した時点でしているし、
その結果なにに手を打つべきなのかはわかっているつもり。
そして、今後の見通しについて何かを述べたところで、
それは飽くまでも私の想像の範囲を超えないし、
実際に目が飛び出るくらいに高く設定した目標の数字に
到達するかどうかは
今想像を働かせてコメントする暇があったら
現実にできることを地道に積み上げていった方がいいと、
正直思っている。
往復3時間+3時間半の会議の時間を
私がお客様と向き合ったり、
PCの前に座ってタグ打ちしている方が
よほど生産的だと思うのは、きっと私だけなんだわ。
でも絶対にそうだと私は信じている。

私なんて、毎月同じことを繰り返しいっているだけ。
そのために行くなら本当にむだ。
「先月と同じです」
といってみたくなる衝動を抑えるのが大変なくらいだ。
私の毎月似たような発言に対して、
どこかの誰かが、こうしたほうがいいとか
こんなことしてみたらどうだろうかなんて
前向きな発言はほとんどない。
そういう前向きな発言は会議とは無関係なところで、
個別に交わされている。
だから不毛だなと思いながらいつも参加している。
そんな会議ならいらないと思うんだよね。

でも、人間って偉い人ほど
話が長くなったり
無闇に会議したがるのはなぜなんだろう。
毎回ローマからの帰りの電車の中で思うのよね。


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2012-12-13 18:05:05 | Tweet Log



I mai visti 2013

2012-12-12 22:48:06 | アート・文化
私の中ではフィレンツェの街中にイルミネーションがともり、
そして、ウフィツィの恒例の「I MAI VISTI」が始まると
いよいよ今年も終わりだなという思いが募ってきます。
そして、毎回、あぁもう一年経つのかと感慨深く思ったり。

フィレンツェ美術監督局と
ウフィツィ友の会(gli Amici degli Uffizi)が
フィレンツェ市民と観光客のために毎年用意する
クリスマス時期の展覧会「I MAI VISTI」は今年で12回目。
例年通り、ウフィツィの西翼地上階の
Reali Posteで行われます。
毎回テーマに沿って、
普段は展示されていない
ウフィツィ&その他の美術館所蔵の作品を展示しています。
今回のテーマは「L’Alchimia e le Arti(錬金術と芸術)」。
ウフィツィ内にあった鋳造工房の歴史とその業績に焦点を当て
芸術と科学、魔術と技術の関わりについて
まとめた展示となります。
絵画、彫刻、版画、手稿本、
古くから伝わる民間療法や薬事の本など
60点の作品で16世紀から17世紀のメディチ家長たちの
錬金術への情熱を垣間見ることができます。

メディチ家のコジモ一世によって
ヴェッキオ宮殿内に初めて鋳造工房が設置され、
その後サン・マルコに移され
そこには芸術家、職人、蒸留工、錬金術師などが集い、
秘薬の製造や磁器の製造方法、水晶の溶解実験、
硝子や石灰岩、斑岩の溶解成形実験などに
明け暮れていたといわれます。
1586年には、そのうちの薬剤蒸留部門が
フランチェスコ一世の要望でウフィツィ内に移されます。
現在ティツィアーノやヴェロネーゼの作品が
展示されている部屋がその工房だったそうです。
フランチェスコ一世は若い頃から、
宮廷を訪れる著名人たちからいろいろな話を聞き
化学や薬物製造にかなりの興味を持っており、
ヴェッキオ宮殿内に
自分の研究室(Lo Studiolo)も構えるほどでした。
500人広間に隣接したこの小さな部屋は
壁面に様々な化学へのオマージュが描かれており、
彼のひたむきな情熱を窺い知ることができます。

フランチェスコ一世と関わりの深い
錬金術についての手稿本や
鋳造工房の編み出した製法で作られたという
フランチェスコ一世の磁器の肖像なども展示される予定です。
メディチ家統治時代の科学技術の紹介ということで
フィレンツェ自然科学博物館からは動物の剥製も展示され
ミイラの石棺なども展示されるようです。

I MAI VISTI 2013 L’Alchimia e le Arti
会場:Reali Poste (ウフィツィ美術館西翼)
会期:2012年12月15日-2013年2月3日
休館日:毎週月曜日、12月25日、1月1日
入場料:無料


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2012-12-11 18:05:04 | Tweet Log