不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

I randaggi nella metropolitana di Mosca

2010-06-19 23:38:15 | インポート
I cani di Mosca imparano che stando insieme agli altri trovano cibo piu' facilmente, corrono meno rischi, e cosi' via.
Il loro comportamento sociale assomiglia al meccanismo che scatta nelle nazioni sovrappopolate, come il Giappone, dove tanta cortesia e tolleranza servono anche a sopportare l'impatto della folla.

モスクワには35000の野良犬がいて、そのうちの500匹は地下鉄で暮らしているそう。 そして、そのうちの20匹ほどは複雑な12路線の地下鉄をうまく利用して餌を求めて移動しているらしい。 ちょっと気になる記事だったので、読んでいたら、その記事の最後に上記の記述。

日本(きっと東京だろうけど)ような人口過密都市で人類がとる行動とモスクワの地下鉄に生きる野良犬のそれが似ていると。

過剰な礼節と寛容性を身につけることで、飽和状態でのある種の衝撃やストレスを和らげたり回避したりということらしい。

もうちょっと詳しく知りたい説だな。 日本の社会性をイタリア人に説明する時に役立ちそうだし、おもしろそう。


Fan Park 2010

2010-06-18 20:37:20 | スポーツ

前大会王者のイタリア。
そのわりにぱっとしないワールドカップ2010。
しかし、街中には4年前に比べると
確実にワールドカップの試合を見せる大画面の数は増えたし
スポーツパブではイタリア戦以外も
結構まめに放映しています。

ミケランジェロ広場には
オフィシャルスポンサーであるHyundaiが
大画面を設置するということで
どんな様子か見に行ってきました。
Dscf9187
行ったのは12日の夕方。
ここでは基本的にイタリア戦しか放映しないらしいので
14日のイタリア初戦に間に合えばよいという感じの
だるぅい雰囲気で作業が進められていました。

この様子を見たら
え、14日までに間に合うのと思うのが普通なのでしょうけど
ここはイタリア。
2日前にこの状況でも当日はちゃんと形は整っていたりするのです。

Dscf9188
入り口はこんな感じになるみたい。

Dscf9190
全体的にはこんな感じ。
20%しか完成してないよね。

Dscf9191
ミケランジェロのダヴィデの脇。
なんかこうして引いてみるとすごく寂しい感じ(笑)。

で、14日はとにかく間に合って
イタリア応援団が大勢集まって大騒ぎだったらしいですけど、
試合の途中でなんとシステムダウンで
この画面消えちゃったらしいです(笑)。
さすがだわ。
でもそれで大騒ぎにもならず、
皆さんほかの場所に即座に移動したみたいです。

20日のニュージーランド戦は
この大画面で観てみようかなぁと思ってます、天気がよかったら。
天気が悪かったらもう一つ気になる大画面のある
フランキ・スタジアムにでも行ってみようかな。

24日は守護聖人の日でフィレンツェは祝日で
ミケランジェロ広場は毎年恒例の花火大会の準備があるため
このミケランジェロ広場の大画面での試合観戦はなし。
この日だけはインディペンデンツァ広場に移設される予定です。


Non volendo esserci

2010-06-16 20:26:17 | 旅行記

Torre del LagoでPuccini Festivalの
プレイベントがあるという情報をゲットしたので
天気もいいし、早起きしたしということで
いそいそ出かけることにしました。

レイラは初めての列車の旅。
Dscf9192
バスにはよく乗っているので、
列車も多分問題なし。
このビリーのお古のわんこバッグに入って
どこでも一緒に出かけられるのが
レイラも嬉しいらしい。

列車の中では相席になったお姉ちゃんたちに
かばんから出してあげても大丈夫だよといわれ
最後の20分くらいは自由の身となったレイラですが
かばんの中にいるのもそんなに嫌いじゃないみたい。

列車に乗るときから「本日ストライキ」という
アナウンスが入っていたので薄々いやな予感はしていたけれど
フィレンツェ発の列車はどれも定刻どおり運行していたので
あんまり気にせず乗り込んでみた。
で、乗ってからピサから先の乗り換え便が
ストライキのために運休していることを知りました。

フィレンツェ周辺だけの局地的なストライキだったらしくて
仕事柄チェックしているストライキ情報にも反映されてなかった。

ピサで降りてみたら、
Torre del Lagoまで行く列車は2時間近く待ち。
そんな調子だと多分帰りも乗り継ぎ悪いだろうなぁと思って
潔くTorre del Lagoに行くのは諦めました。
また次の機会に行こうかなと。

でも、そのまま帰るのもなんか口惜しいので
ついでといってはなんですが
世界遺産を観て帰ることにしました。

Dscf9197
駅からひたすらまっすぐ歩いていって
突き当たったら左に曲がる。
レイラの散歩しながら
本当にのんびり歩いていっても40分で辿り着きます。
そのルートで行くと、この角度から斜塔にアクセス。
こうしてみると普通の住宅街のちょっと先にあるんですよね。

そして建設途中から傾き始めて
帳尻合わせるために上の部分だけ
ちょっと傾きと反対側に戻しているのも
この角度から見るとよくわかります。
むにゅって捩れているでしょ。

Dscf9198
こんなレトロなバスも停まってました。
乗ってみたかったのだけど、
どこに行くのか何時に出発するのか
インフォメーションくれる人も近くにいないし、
仕方がないので見るだけで通過。

Dscf9202
で、世界遺産。
この芝生の緑色と建物の白大理石の白と
抜けるような青空のコントラストは
いつ見ても美しい。

Dscf9203
レイラと世界遺産。
このお嬢様じっとしていないので写真撮るのが難しい。
斜塔はレイラの陰に隠れちゃっているし(爆)。

何度も観ているけど、
たまに観るとやっぱりその傾き加減に初心者並みに驚きます。

帰りはすっかり疲れきったレイラは
お散歩もせず、ずっとかばんの中。
電車の中では爆睡。
まぁ、周りの人にも迷惑かけることもなく
どこでも一緒に旅ができそうではあるけれど
さすがにワンコ連れでは美術館や教会に入れないので
レイラとは自然堪能の旅がメインになりそうだ・・・。

今回も斜塔はおろか、ドゥオーモも洗礼堂も
概観しか見てないのでした・・・。
ちょっと残念。


La forma del Rinascimento

2010-06-15 14:36:28 | アート・文化

古代遺跡とバロックのほうが目に付きやすいローマで
ルネッサンス期に活躍した3人の彫刻家を軸に
ローマに残るルネッサンス彫刻に
焦点を当てた展覧会が開催されます。
その3人とは1400年代のイタリアを代表する
Donatello(ドナテッロ)、
Andrea Bregno(アンドレア・ブレーニョ)、Michelangelo(ミケランジェロ)。

この展覧会の目玉といわれる作品は2点。
パドヴァのサンタントニオ寺院の主祭壇のために作成された
ブロンズの下準備用に作成されたドナテッロの「奏楽天使」。
そして同じくドナテッロの手による
ナポリ王アルフォンソ・ダラゴーナ(Alfonso D'Aragona)のために
作成されるはずだった騎馬像のモデルとなった騎馬像原型。

ヴァチカンのFabbrica Di San Pietro
(サンピエトロ教会財産管理委員会)秘蔵の彫刻群は
Mino da Fiesole(ミノ・ダ・フィエゾレ)と
Giovanni Dalmata(ジョヴァンニ・ダルマタ)による
バルボ家出身の教皇パオロ2世の墓廟を飾るもので
今回初めてまとまった形での出展となり、必見。

そして最大の目玉は
もしかしたらこちらかもしれないという作品は
ミケランジェロの未発表作の大理石彫刻、
Eolo o Vento marino(風神アイオロスと海風)。

Eolo

ローマ郊外のCapranica Prenestina
(カプラニカ・プレネスティーナ)の
chiesa di Santa Maria Maddalena
(サンタ・マリア・マッダレーナ教会)の
装飾の一部として作成されたもので、
ごく最近になってミケランジェロ作と考えられるようになった作品。
教会建築もミケランジェロによるものといわれており、
ローマのサンタ・マリア・シプラ・ミネルヴァ教会
(Santa Maria sopra Minerva)の
「復活のキリスト(Cristo risorto)」の依頼主でもあり、
ミケランジェロと強い繋がりのあった
Porcari-Capranica(ポルカーリ-カプラニカ家)による発注。

La forma del Rinascimento
会場:Museo Nazionale Del Palazzo Venezia 
    Via del Plebiscito 118(ローマ)
会期:2010年6月16日から2010年9月5日まで
開館時間:8:30-19:30
休館日:月曜日
入場料:4,00ユーロ


Raccolta delle Fragole

2010-06-10 20:25:41 | 旅行記

イチゴが主役じゃなかったイチゴ祭りを後にして
いざメインイベントのイチゴ狩りへ。

駐車場に止めてあった大型バスに
今回イチゴ狩りに協力してくれた
イチゴ農家の若旦那が乗り込んできて挨拶。
Coppolaさん。
いかにもな苗字です。
焼けた肌に紫色のぴちぴちシャツを着て
首元にゴールドのネックレス。
とても農家の若旦那には見えなかったけどさ。

大型バスが入っていくような道ではない、
細い田んぼ道を進んでいくとやがて彼の農園。

今回の大型バスは2台ともLazzi社でしたが、
私が乗り込んでいたほうのバスには
日本人会に加盟していない一般参加者が多く乗っていて
中にはベテランガイドさんもいらっしゃいました。
ガイドさんの話が楽しくて行きも帰りも眠りもせずに
すっかり遠足気分を満喫させてもらいました。

彼らベテランガイドが信頼を置くAthosさんが
我々のバスのドライバーだったのですが、
この人がガイドさんたちが口をそろえて
「彼の運転技術は最高」というほどのドライバー。
確かに、車酔いしやすい私が
酔わずに済んだのも彼の運転のおかげかも。
普段は大型バスなんか入り込まない農村の細道を
すいすいと進めるところにもプロの技術を感じました。

農園前でバスを降りてそこから歩くこと約5分で
イチゴのハウス。
ハウスの前にさくらんぼの木。
実はイチゴよりさくらんぼに夢中だった人が
参加者の中にはかなりいました(爆)。

Dscf9133
商品になるわけではない、
農家の人が個人的に楽しむはずのさくらんぼ。
帰るころにはほとんど実はもぎ取られてました(笑)。

Dscf9134
イタリアでは日本のように「観光」で楽しむイチゴ狩りは
少なくとも私は聞いたことがないし
イタリア人の友人には「イチゴ狩りに行く」といったら
「???」という顔をされました。

この農家も別にイチゴ狩りのために経営しているわけではなく、
今回は日本人会ピクニック企画のために
特別に開放してくれたのでした。

Dscf9135
まず、ハウスを覗き込んで驚いたのはその栽培方法。

私の母校(高校)の近くは伊豆でも有数のイチゴの産地なので
通学路にもマラソンコースにも
イチゴハウスはいっぱい並んでいましたが
こんな栽培方法は見たことないです。

ちょうど大人の胸の高さ、子供の目の高さくらいに
イチゴの実がなっているので
摘み取るのがとっても楽チン。

Dscf9136
しかも土壌に触れないし、
足で踏み潰されることもないので合理的。
イタリアでまず見かけることのない合理的なものの一つ!!

土壌に触れていないので、
摘みたてそのままパクパク食べてもぜんぜん大丈夫。
潔癖性な日本人には向いているような気がします。

日本のイチゴ農家でもこの方式取り入れないかなぁ。
なんなら私が実家に帰って
この方式でイチゴ農園やってもよいです。

Dscf9137
たしか、アロマスという種類のイチゴだといってました。
(またうわのそらで聞いていた、説明)
イチゴって一年草なんだと思っていたら
実は多年草なのですね。
一つの苗で3年くらいは栽培続けるそうです。

酸味の少ない芳醇なイチゴでした。
でもね、日本でもそうだけど
イチゴ摘みたて食べ放題っていわれても
そうたくさんは食べられないよね。
私も15粒くらい食べて大満足でした。

イチゴ狩りに行くと決めたときから
絶対コンデンスミルク持参と思っていたのに、
当日すっかり持っていくのを忘れて
朝のうちは大ショックだったのだけれど、
イチゴ自体が甘くて、
あの場所で食べるならそのままでよかったなぁって。
本来のイチゴの味が楽しめたのでよかったかも。

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イチゴハウスの隣にあるトマトのハウスも見学。
トマトの青臭さ充満。
トマトは私の手のひらほどの大きさに育ってたけど
まだ赤くなかった。

Dscf9139
というか赤いのは既に収穫されていて、
後ほど農園でイチゴとともに即時販売されていたようです。

Dscf9140
そのまた隣にあるズッキーネのハウスも覗いてみました。
私はズッキーネって
きゅうりと同じようになるものだと思ってたので
正直驚きました。
ツルにもならず下からにょきにょき逞しく生えて
上に向かって実をならせるのですね。
付け根の部分をナイフで切り落とすのだそうです。
あぁ、一つお利口になったよぉ。

Dscf9142
Camaioreの周辺はこんなのどかな田園地帯。
このあたりのイチゴはみんな
胸の高さでの栽培だそうですが、
もちろんほかの地域では
日本式の栽培をするところあるそうです。

Dscf9144
ハウスから農園に戻る線路沿いに咲いていた芥子の花。

ポピーともいいますが
私の中では芥子の花。
なんか、こうこの花の持つひっそり感と
情熱的な赤い色のバランスの悪さが好き。

Dscf9145
ちょっと前まで子供たちが走り回って
野菜とイチゴの即売会も行われていたCoppola農園。
人がいなくなってから撮影したので、
なんかものすごく寂しい感じ(笑)。

今回この企画に協力してくれたCoppola家の人々は
みんな素朴で温かくてよい人たちでした。
実は最後の最後の変更でここになったらしいのです。
というのも、最初確約をもらっていた農家数軒から
苗を傷めるかもしれないからという理由で
直前になってNGをもらったらしく
企画担当の友人が
代替農家を探してOKもらえたのは
若くて新しいことにチャレンジできる
Copplaさんちだったのだそうです。

実際やってみたら
苗を傷めるなんてことはまったくなかっただろうし
破産するほどたらふく食べ散らかされたわけでもないし
最後にはイチゴたくさん売れてたし。
まぁ、日本人だし常識的な行動できるからね、普通。
結果的には受け入れてくれたCoppola農園にとっては
よかったのではないかなぁと参加者の一人として
単純に思ってます。

イチゴは250グラムくらいのプラスチックケースが
8ケースはいった木箱入りで
一箱8,00ユーロとかで売ってました。
さすがに市場やスーパーで買うより破格にお安い。
私はまた食べきれずにだめにしちゃいそうだったので
2パックだけ購入。
参加者の皆さん結構箱入りで大人買いしていましたし
トマトもズッキーニも買っている人いましたねぇ。

なんとなくボーっと参加しちゃいましたが、
とても楽しかったし、勉強にもなりました。
また来年行けるといいなぁ!