不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Arriva il vero freddo??

2006-01-19 14:45:05 | 日記・エッセイ・コラム

イタリアは日本以上に自給自足のできていない国。
主食のパスタだって小麦はウクライナから輸入してきている分が
実に半分を占めている。
ヨーロッパ共同体として機能していくためには
ヨーロッパ圏内で自給できている分には、
現状なら(つまりヨーロッパで大戦争が起きてEUが破綻しない限り)
問題はないのは確かだけれど。

食べ物の自給自足ができないのも大変なことだけれど、
日本と同様に資源の少ない国イタリアは
一国として必要な高熱源の確保もかなりの割合で他力本願。

2003928日に起きた「イタリア中大停電」で
思い知らされたように、電力はスイスとフランスから買っているわけで
その供給を止められると、

イタリア国内の発電力では一国の必要最低限の電力さえまかなえない。
そして、今問題になっているのはガス。
ほとんどの家庭の暖房設備がガス暖房であることを踏まえると
冬のガス消費量はかなり増えるのです。

その供給が減ると、寒く寂しい冬になってしまうわけです。

イタリアにはガス源がないわけではないけれど、
結局現在きちんと供給のできる形で

機能しているガス採掘工場というのはひとつだけ。
なんともお粗末な限り。

なので、必然的にガスの供給は
ウクライナとロシアに頼ることになっているのです。
イタリア国内のガスの需要のなんと
84%をつまり輸入しているのです。

ところが、ここのところのロシアの厳しい寒さにより
ロシアは自国内でのガス供給を万全にする必要がでてきたため、
イタリアへのガス供給を
5,4%減らすと発表。
1月の初めにはイタリアへのガス供給の大口である
ウクライナとロシアが喧嘩して
そのとばっちりを受けて
イタリアにガスが届かなくなるかも!?というニュースで
イタリア中が騒然としたのは記憶に新しいのですが。
その後、イタリアへの供給には影響なしといわれて
ほっとしたのも束の間。

ロシアの極限に達するようなマイナス30度からマイナス56度とかいう寒さ。
伊豆育ちの私には想像もできない寒さなのだ・・・。
それに比べればイタリアの寒さなんてなんてことはないし、
お裾分けをいただいている状況なのですから
ガスの供給減らされても文句は言えないのですが。

ここ数日は暖かいイタリアですが、ぼちぼち寒さが戻ってくるという予報。
ロシアも含めてヨーロッパ中が
30年来の寒さに見舞われているこの冬。
どこでもガスを必要としているのですが、
やっぱり自給自足できていない弱さが・・・。
火曜日(
124日)からヨーロッパ諸国への
ロシアからのガス供給減るらしいですよ。
イタリアの
-5.4%は甘っちょろいものでハンガリーは20%減。
スロヴェキアやフィンランドも供給源対象となっているらしいです。

ロシアの寒さは2月半ばまで続くと見られていて
その間はどうしたって国内の需要に応えるため
他の国へのガス供給を減らすことになりそう。

ロシアサイドはクレムリンによる政治的策略の兵器として
ガス供給を使ってはいないと主張しています。
それぞれの契約に基づいて、最良の供給を心がけているという主張。
ただロシア国内での供給が予想をはるかに上回る
40%増となったのが
今回の供給源騒ぎ原因。
(これに対してヨーロッパ全体の需要では予想よりも
7%増。微々たるモノ)
これはもっともな主張だと思います。

イタリア国内にはこれまでに貯めこんだガスの「ストック」があるので
短期間なら問題なしとされています。

(しかし、「短期間」ってどれくらいなのだろう??)
このガス供給で被害を受けるのはイタリアの一般家庭ではなく
イタリアも含めヨーロッパ各地の製造業の各工場。
イタリアなんてそれでなくても仕事がないのに
工場がガス不足のために休止なんていったら、
またイタリア人の仕事が減っちゃう・・・。

いずれにしても選挙を控えているイタリア、
次の選挙戦ではこの「高熱源確保問題」が焦点になるのは確実。
長期的にきちんと考えていかないといけない問題なのですよ。


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Come si usa l ;Estintore(BlogPet)

2006-01-19 01:19:07 | インポート

きょう、訓練しなかったー。
ないしここでalbero4と自動車みたいな発売するはずだったの。
ないしalbero4で質問された!

1月6日の公現祭(エピファニア:E p i f a n f r a n o)のピントゥリッキオ(Pinturicchio)のジョヴァンニ・ダ・ミラノ(G a l l i n i d a M a r i a i n Trastevere)にあるランフランコ(L a n f r a n n i a d i P a l e r i a M i l a n i d a M a g g i o v a l l e r m o)」はイエスキリストの元に辿り着く日。
どの教会もそれぞれに伝わる「プレセピオ」を飾ります。
たとえばサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会(C h i e s a d e l P o p o l o)の作品にも見られるように描かれることが多くなります。
17世紀になるとイエス・キリストは幼子のイエスキリストを中心に聖母マリア、ジュゼッペ、牛、ロバ、天使の姿が描かれます。
実際の年齢ではジュゼッペもマリアほどではこの「キリスト生誕」を訪問してくる東方三博士はそれぞれ「ヨーロッパ」「アフリカ」の象徴であるだけでなく光の源のように3人のうち一人は肌の色が浅黒く描かれるのは、彼が「分別」の象徴であるためカピトリーニ美術館(G i p u s e p p e)はメランコリックな年配の男性として描かれていてその後の時代の作品やコルシーニ美術館(M u s e i Capitolini)の壁画やサンタ・マリア・マッジョーレ教会(C h i e t r o C a v a n n i)のピントゥリッキオ(Pinturicchio)の1969年に盗まれた「パレルモのキリスト生誕(N a t i v i t a c o m b e d i S a n c o)」では前面に羊飼いの姿はなく1400年代から1500年代にかけて制作された作品になるとこうした登場人物は幼子であるだけでなく光の源のようになります。
「プエセピオ」は古くは「ピエトロとマルチェッリーノのカタコンベ」(C a t a d i P i e s a d e i Cappuccini)にある1291年頃のピエトロ・カヴァッリーニ(P i e t r o e Marcellino)の壁画に描かれます。
17世紀になるとイエス・キリストは幼子のイエスキリストの誕生の知らせを受けて「神の子」を飾ります。
実際の年齢では表情や容姿は若く、しかし、白髪の男性として描かれるように3人のうち一人は肌の色が浅黒く描かれるのは、彼が「分別」の象徴であるためカピトリーニ美術館(G a l e r i a)はイエスキリストを中心に聖母マリア、ジュゼッペ、牛やら羊、羊飼いに東方三博士の姿があり、背景にはまもなく到着する東方三博士など。
この二点をはじめその時代の作品にも見られるように描かれることができます。
「プエセピオ」はイエスキリストの元に辿り着く日。
どの教会もそれぞれに伝わる「プレセピオ」を訪問してくる東方三博士の姿はなく1400年代から1500年代にかけて制作された「パレルモのキリスト生誕」をテーマにした芸術作品を見るのも楽しみ方のひとつかも。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「JellyFish」が書きました。


Come si usa l'Estintore

2006-01-16 18:07:00 | 日記・エッセイ・コラム

日曜日IKEAでお買い物して
夕方家に帰る途中、
大通りの向こう側で黙々と煙が。
その周辺の人が騒いでいないので
きっと燃えるべきものが燃えているだけで
別に問題はないのだろうと思いつつ
その煙を眺めていると、
後ろの座席からお上品な毛皮を着込んだ
イタリア人のおばあさまに声をかけられた。

「あなた消火器使える?」

まぁ、おばあさまも煙を見て
不安になったのだとは思うけれど、
いきなり突拍子もない質問にちょっとどぎまぎ。

そういわれれば使い方知らないなぁと思った。
消火器の使い方ってどこで習うのだ??
小学校の避難訓練?
自動車免許取るときに
もしかしてそういうの習った?
色々考えてみたけれど、

誰かが使っているのを見た記憶はあっても
自分で消火器使った覚えはないし
どうやって握るのか、どうやって栓を抜くのか
まったくわからない。

皆さん知ってます?

持ち歩きよう消火器が発売されたというニュース。
丸っこいかわいらしいフォルムの赤いボトル。
高さ
14センチのボトルだけれど
初期消火に十分な威力を発揮するとか。
この小さな消火器で火の広がりを防ぎ
時間稼いで消防車を呼びましょうということらしい。

45ユーロ。
これ毎日持って歩くのもどうかと思うけど…。
ちょっと可愛い。

消火器の使い方知らないのも問題だけれど
バスの中においてある消火器が
果たして有効期限内なのか?というのも
気になった日曜日の夕方でした。


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La grandezza di Roma

2006-01-15 21:03:06 | 日記・エッセイ・コラム

土曜日からバーゲンがはじまったローマの街。
フィレンツェにほとんどのものを残してきているせいで
ここのところ「足りない」と感じるものが増えてきたので
バーゲンで久々にお買い物。

ハーフのダウンコートがほしかったので
ZARAで買おうかなと思って出かけたのが11時過ぎ。
イタリア人も
ZARAスキ。
絶対混んでいると思って覚悟して行ったけれど、
想像以上の混み具合。
普通ならその混み具合に負けて何も買わずに帰るのだけれど、
土曜日で時間もあるし、

今後のことも考えて
やっぱり買っておくべきだよなと思ったのでひと踏ん張り。

買いたいものは決まっているのでさっさと選択。
オリーブグリーンのハーフダウン、
ピンクのダブルショートコート、
ピンクのタートルネックセーター、
黄色のハイネックジップアップセーター。

これだけのものを買うのに、
キャッシャーの長蛇の列に並ぶ。
買ったものにお金払うだけなのに、
なんでこんなに進まないのだ!
というくらい列が遅々として進まない。
結局お店に入ってから
3時間、
列に並んでから
2時間30分かけて買い物終了。

くたくたになって帰宅。他に何もできない土曜日。

それにもめげず日曜日も人ごみに出かけてきた。
今度はローマの南の外れにある
IKEA
地下鉄
A線の最終駅Anagninaの駅で降りて
そこから市バス
ATAC551番に乗る。
家でちゃんと地図とにらめっこして
確認してきたので大丈夫。
地下鉄駅から
IKEAの看板が見えているけれど
IKEAによくありがちな「大通りに面して建つ」立地条件。
バスで進んでいくと、
IKEAはすぐに見えてきたけれど
バスの進行方向とは逆サイドにある。
つまりそんな大通りを渡って向こう側に行くわけにはいかない。
よって、そのままバスに乗ってぐるりと一周してくる。

IKEAにいくという人が他にもいたし
運転手さんに尋ねたら、みんなそうしていると言うから

長い市バスの旅に出ることに。

テルミニ駅から地下鉄で15駅くらいの距離なのに、
なんと、行く手の左には広々麦畑があり、
そして右手には日向で牛が悠々とくつろいでいる。
ここはローマなのか?と疑いたくなる景色でした。
まぁ、こんな景色が見られて得したけど。

日曜日のIKEAはほとんどテーマパーク。
それはイタリア中どこのIKEAでも同じなんだけど。
人混みの中、ティポットやひざ掛けや
なんだか日常生活に必要なこまごましたものを買い込んで
バスに乗り地下鉄に乗り、更にバスに乗って帰宅。
ローマは広すぎるのねぇ、やっぱり。



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