不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Non ti muovere

2005-01-08 15:46:26 | 映画
Penelope Cruz(ペネロペ・クルス)の
アバズレ女っぷりが非常に印象的で
そしてSergio Castellito(カステッリット)の
役どころの医師の名前が
ティモーテオ(Timoteo)であることが妙に耳障りだった(笑)。
(あんまり聞かない名前だったので)
しかし、イタリア映画の臭さをそこここに感じる映画。

私はこの映画を2004年の夏に
野外映画館で見たのだった。
もう遠い記憶だ。
情熱的な愛のお話ではあるけれど
せつなさと苦しさが滲んでいる。
カステッリットの現実世界での奥さんである
Margaret Mazzantini(マーガレット・マッツァンティーニ)が
原作を書いているので臨場感たっぷりの気もします。

それが今2005年お正月映画として
日本で公開されているようですね。

気になったのは邦題。
赤いアモーレ」って…。
こういう邦題訳っていったい誰がやるのかしら?
時々????ななものにぶち当たりませんか?

そして日本では
どうやらペネロペの作品として評価されているようですが、
イタリア国内ではもちろん
カステリットの傑作という感じで評価されています。
彼は現代のマストロヤンニと評されるほど
重要な地位にある俳優さんです。

イタリア映画らしくて観て損はありません。
機会があったらぜひどうぞ。
Non ti muovere


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8 コメント

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ペネローペ・クルスって何人やったっけ? ((゜謎゜))
2005-01-08 16:43:13
ペネローペ・クルスって何人やったっけ?

しかし、「赤いアモーレ」ってどんな訳やねん!(笑)

訳すと
「あなたは動かない」とか?「あなたは動じない」とか?でいいの(?_?)
どうもしっくりこないけど。
>謎探偵 (albero4)
2005-01-08 17:30:27
>謎探偵
ペネロペはスペイン人。
でもそれなりに
ちゃんとしたイタリア語で演技していたよ、
すごいなと思った。
で、Non ti muovereは形からみれば
基本的には命令法だから。
「そこを動かないで」という意味だけど
映画の内容から考えると
「いかないで」なのでしょうねぇ。
別の世界に行こうとしている人への
呼びかけだから。
懐かしいですねぇ。 (ritz)
2005-01-08 23:13:33
懐かしいですねぇ。
一緒に観ましたねぇ。
何か重い鈍痛が残るようなお話でした。
しかし、赤いアモーレはないでしょう...。
>ritzちゃん (albero4)
2005-01-09 15:39:09
>ritzちゃん
ね、半年も経ってないのに、
懐かしいねぇ(笑)。
夏の夜に見るには重過ぎる映画でしたが
もしタイトルが「赤いアモーレ」だったら
笑っていたかもしれません(爆)。
日本語のタイトルがねぇ。 (kiyomina)
2005-01-10 02:12:33
日本語のタイトルがねぇ。
大阪、京都ではマイナーな映画館でしかやってなくって、いすのすわり心地が悪そぉ。
行くかどうか悩むところ。
>kiyominaさん (albero4)
2005-01-10 23:44:22
>kiyominaさん
イタリア映画って
マイナーな映画館でしかやらないのよね・・・。
そりゃぁハリウッド映画に比べたら
興行少ないかも知れないけど、
ずっと質の高い映画を
イタリアも提供していると思うけどねぇ。
それにきっと字幕なしのほうがいいでしょ?
イタリアでDVD買ってみよう!
最近かる~い映画ばかり観ていたので、久々にすご... (ルクセンブルグ・直子)
2005-04-10 23:40:15
最近かる~い映画ばかり観ていたので、久々にすごいの観たぞ!!って感じです。
ルクセンブルグでは先週の金曜日(4月8日)から始まったのです。
最初の雨の中の事故現場を上から撮った映像がとても印象的でした。
初めはレイプで彼女の尊厳をまったく無視していて嫌な感じの映画だなあと思いましたが、だんだんはまっていく男性の心理状態に少し救われる気がしました。
本当に弱い心の男!しかも娘の命を救ってくれと祈るとはなんてずうずうしいのでしょう!!
ペネロペのがりがりでガニ股の歩き方、へんてこなメイクがより彼女の惨めさをあらわしているようで女優魂を感じました。
映像もとてもきれいでしたし、彼の置かれている上流階級の医師という立場と、スラム街に暮らす彼女との情事の対比がよく表されていて良かったですね。
思いっきり暗い映画だったけれど、あの赤い靴を置いてあげたラストがなんだかうれしかったです。
それにしても”イタリア”という女性は実の父親からも性的虐待を受けていた幸薄い女性でかわいそ過ぎですよね。

>ルクセンブルグ・直子さん (albero4)
2005-04-10 23:50:13
>ルクセンブルグ・直子さん
本当に、「イタリア」は悲惨な人生を送っている女性。
そしてそれを演じたペネロペも
体当たりですごかったですね。
イタリア映画、いい映画多いのですけどねぇ。
あんまり陽の目を見ないかな。残念。

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